共産主義者の歴史9 『まるくすタン―学園の階級闘争』おおつやすたか著 カール・マルクスの人生を俯瞰できます

まるくすタン―学園の階級闘争 (A‐KIBA Books Lab) posted with ヨメレバ おおつ やすたか サンデー社 2005-11 Amazon Kindle 楽天ブックス これはくだらん。 くだらん過ぎる百合エロ小説(マルクス主義者たちの美少女化)です。 けなしている訳ではありませ…

映画『沈黙-サイレンス-』3 キリスト教徒の国では、ユダのことはまだタブー

遠藤周作は原作の『沈黙』で、繰り返しユダのことを書いていました。 神の子イエスを裏切った、最悪の裏切り者であるユダ。 神はユダを見捨てたのか。 弱さ故に裏切ったユダは、永遠に地獄にいなければならないのかと。 私自身も聖書を初めて読んだ時、ユダ…

映画『沈黙-サイレンス-』2 あのラスト、遠藤周作とはまったく違う結論では?

映画としては、良作です。 しかし、原作を何度も読み込んだ遠藤周作ファンとして、この映画の結末は、原作と真逆の意味を持つのではと感じました。 形だけ棄教してもイエス・キリストを信じ続けた ロドリゴ司祭は、形だけ棄教したが、最後までイエス・キリス…

映画『東京裁判』6 「釈迢空(折口信夫)と柳田國男が語る。悲壮美を愛する民族、日本人」

折口信夫のことを調べていると、10年以上前に読んだ文章に出会いました。 ハードディスクの中に眠っていたようです。 折口信夫と柳田國男が、歌人岡野弘彦の前で語り合った事があります。 日本人は、死を美としすぎたのだと語る2人。 2人の民俗学者は後悔し…

映画『チャイルド44』原作は良し、映画も結構良い

映画が予想していたより、いい雰囲気でした。 TVで見ていた普通のアイドルが、実際にあってみると平均点以上に可愛かったといったところでしょうか。 原作の絶望的なスターリン時代のソ連社会が窺える作品です。 原作は『チャイルド44』トム・ロブ・スミス著…

共産主義者の歴史3「パブロ・ピカソはフランス共産党員でした」

芸術家が、人格者である必要はありません。 結果である作品が素晴らしければそれでいい。 画家に到っては、明らかに良識が欠ける人間が多いぐらいです。 パブロ・ピカソはその典型。 ただし、それを責めることは野暮です。美的な才能にあふれる人間が偏った…

萩原朔太郎の詩は、春が旬

萩原朔太郎は狂気を制御できた人 まだ桜は咲いていない時期です。 しかし、木々を見ればもう準備している様子。 こんな時には、心がざわざわします。 気分が安定しないときには、より不安定な人を見ると安心するようです。 萩原朔太郎の詩に「櫻(桜の旧字体…

森友学園運営の塚本幼稚園への非難はどうか

他の国々の事実を伝えて欲しい 特別に、安倍首相を支持しているわけではありません。 それどころか、 生ぬるい!もっと強く発言すべきだ!と思っています。 それに、今問題になっている森友学園の国有地売却については、明らかに脇が甘かったとしか言いよう…

不倫に怒る小学校教頭に、何となく同情したこと

こんな「義人」?が今時いるとは 滋賀県東近江市立小学校の教頭(50)が、3件の強要未遂容疑で逮捕、起訴されました。 産経新聞(2017.2.26)より www.sankei.com この教頭は、目を付けた女性が不倫をしている現場や行動を記録して、 「ご主人にバレると、き…

宗教がもたらす壮絶な人生。上杉謙信と武田信玄の一騎打ちはあった?

上杉謙信と宗教心 前回の清水富美加さんのことでも書いたことですが、 宗教的規範は社会の規範を簡単に乗り越えてしまいます。 ha-kurehanosatosi.hatenablog.com 戦国武将の上杉謙信も宗教的規範に忠実に生きようとした人物でした。 熱心な仏教徒で、自らの…

清水富美加のこと。宗教団体に従順な人の典型

女優の清水富美加さんと幸福の科学の関係 福祉の仕事の関係で、色々な人に出会いました。 ある特定の宗教を熱心に信じている人が相当数います。 その人達のパターンを挙げるとこんな感じ。 ・生活保護を受けながら、結構な額の献金をしている人。 ・祈れば治…

AK-47カラシニコフ銃の開発者、カラシニコフの怒りと常識

『カラシニコフ自伝』から感じたこと 日本では、兵器の開発をするような人間は悪人であるかのようにとらえがちですが、自伝から受けた印象はまったく違ったものでした。 真面目な人。そして祖国を愛した人。 技術者としての義務を果たした人であるように感じ…

トランプ大統領は「歩くハル・ノート」だ。

「歩くハル・ノート」ドナルド・トランプ大統領 無理難題をふっかけて戦争(経済戦争も含む)に追い込む。 アメリカの常套手段です。 「歴史は繰り返す」ことを肌で感じる毎日。 太平洋戦争直前の日本人の気持ちが分かるような気がします。 戦争に負けてから…

『帰ってきたヒトラー』ティムール・ヴェルメシュ著。映画より原作の方が恐ろしい

本当のヒトラーなら犬に噛まれても撃ち殺したりしない、と思う 映画『帰ってきたヒトラー』には違和感があります。 ヒトラーの犬好きは有名です。 犬が好きな人は、噛まれても怒ったりしません。 ちなみに、私と嫁は猫好きです。時には、血が出るほど噛まれ…

世界の反トランプデモは、白人の怒りを買うだけ。『さらば白人国家アメリカ』町山智浩

サイレント・マジョリティ(物言わぬ多数派)恐るべし トランプを大統領にしたのは、サイレント・マジョリティ(物言わぬ多数派)だと町山智浩(カリフォルニア州バークレー在住の映画評論家)は書いています。 この人は難しいことを言わずに、わかりやすく…

AIの恐ろしさは「戦争に使用されるから」に尽きる

AIの最恐の問題点 人類の歴史を振り返ると、科学技術の大部分は戦争に使用されてきました。 AIも必ず戦争に使用されるでしょう。 AI開発の恐ろしさは、このことに尽きます。 戦争と科学者―世界史を変えた25人の発明と生涯 posted with ヨメレバ トマス・J. …

LGBTのこと、続き。『仮面の告白』三島由紀夫著の美

自分自身、色々な意味で「普通」ではない部分がある 自分自身、精神面では相当に壊れていると時々思います。 ただ、残念なことにLGBT L:レズビアン(女性同性愛者)、 G:ゲイ(男性同性愛者)、 B:バイセクシュアル(両性愛者)、 T:トランスジェンダー(出生時…

『スターシップ・トゥルーパーズ』ポール・ボーハーベン監督の1作目がやはり、おもろ酷い

観ても観なくてもいい映画の典型 『ロボコップ』(1987年)の監督ポール・ボーハーベンが作った、観ても観なくてもどっちでもいい映画。 『スターシップ・トゥルーパーズ』(1997年)。 原作は『宇宙の戦士』(米国1959年、日本1967年)ロバート・A・ハイン…

映画『ドラゴン・タトゥーの女』デヴィッド・フィンチャー監督。強い女は美しい。

映画『ドラゴン・タトゥーの女』のルーニー・マーラとドラマ『ミレニアムドラゴン・タトゥーの女』のノオミ・ラパス 映画、ドラマ、原作もほとんど同じ内容なので原作小説のあらすじを。 あらすじ ミレニアム(小説)Wikipediaより 実業家・ヴェンネルストレ…

映画『おろしや国酔夢譚』大黒屋光太夫と「ふるさとは遠きにありて思ふもの」室生犀星

室生犀星の有名な詩「ふるさとは遠きにありて思ふもの」 人には、定住型と移動型があるようだ。 私は典型的な移動型なので、故郷に対しての望郷の念がほとんど無い。 懐かしいなと思い出しても、それだけのことで、 帰りたいとの強烈な念は起きることがない…

室生犀星の「犀川」には、彼ひとりしかいないようだ。

室生犀星のこと 日経新聞夕刊「文学周遊」から www.nikkei.com 好きな歌人のひとり。 「犀星」はもちろんペンネームだ。 本名は、室生照道。この名前も古風でいい名前である。 少年時代にはよくあることだが、やたらと望遠鏡が欲しくなる。 私も例にもれず、…

舞台『ガラスの仮面』。映画『炎上(原作:金閣寺)』と『Mishima: A Life In Four Chapters』

漫画『ガラスの仮面』はまだ続いている。 作者の美内すずえは天才である。 宗教の教祖になったりしていたが、やはり漫画家としては誰からも認められる存在だ。 「紫のバラの人」が速水社長と分かっても、相思相愛の仲でも、キス以上にはすすませず、まだ延々…

映画『スナッチ』人種差別をコミカルに描けるのは、歴史が長いからか。羨ましい。

差別用語が使えない世の中だ。 別に使いたいわけではない。しかし、過去の文学や映画などでは、 その時点では差別用語になっていないものが多い。 三島由紀夫の小説が好きなのだが、この人の作品などは、黒く塗らなくてはいけなくなる。 『真夏の死』 『真夏…

「ソルジェニーツィン短篇集」から『マトリョーナの家』のゴキブリ。

一時期、北海道に憧れた。 ゴキブリがいない。と聞いていたからだ。 ところが、最近は、都市部で越冬しているらしい。本土から渡ったのだろう。悲しいことだ。 oshiete.goo.ne.jpより 「クロゴキブリは越冬できますが、低温が続くと死んでしまうため、かつて…

『イヴァン雷帝』アンリ・トロワイヤ著。ロシアは独裁者が好きなのだ。

イヴァン雷帝の肖像画。 見るからに、サディステックな顔立ちをしている。 『イヴァン雷帝』アンリ・トロワイヤ著、では物語として、さらに誇張された残虐性が描かれている。 ロシア人の正式な歴史が始まったのは結構新しい。16世紀中頃からである。イヴァ…

西原理恵子の描く岩井志麻子が「ぼっけえ、きょうてえ」な妖怪でしかない。

『ぼっけえ、きょうてえ』は衝撃的だった。 作者は、岩井志麻子。小説家というよりは、TVタレントのイメージが強い。しかも、かなりの色情派。←こんな言葉があるかどうか知らないが。 漫画家、西原理恵子の友人である。 西原が岩井を描いている。 歌舞伎町怪…

『コーラ白書』世界のコーラ編読む。チェリーコーク思い出す。

ある仕事で、1周間ほど、サイパン島にいたことがある。 かなり昔の話なので、現在の状況とは違うと思う。 当時サイパン島は、アメリカ自治領だったので、近所のスーパーにあるものは、アメリカ人仕様だった。 アメリカ人は甘いものの食べ過ぎだ。このことは…

『幸福の王子』とツバメが、最高に幸福だったのは何時か?

高校野球、関西の履正社高校が横浜高校を破る。 5-1だった。 何故、日本人はこの猛暑の中で高校生に野球をさせるのだろう。そして、感動に涙するのだろう。 中島みゆきの歌みたいになってきた。「空と君とのあいだに」ではない。 けれども、高校野球のた…

『インド夫婦茶碗』速水りんこ著、読む。手を洗う水は二度付け禁止か?

悩んでいる人は、インドに行けば解決するのか 人生に悩んでいる時、ほとんど顔を会わすこともなかった親父に、相談したことがあった。 本当のところ、真剣に期待はしていなかった。「自分ことは自分で解決しろ」と突き放されると予想していたから。 ところが…