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映画『パッション』に見る、ヨーロッパ人の潜在意識

 

長い間、疑問だったことがある。ナチスドイツは何故ユダヤ人を殲滅しようとしたのか。

 

右手で戦争をしながら、左手でユダヤ人を虐殺することは、どう考えても実現不可能な計画だ。

 

事実、ドイツ国防軍将官達は理由のないユダヤ人殺戮をやめるように何度も提言していた。別に人道的見地からの発言ではない。戦争に勝利するための戦力が削がれることを嫌がっただけだ.

結果、敗北する。

 

あれは宗教的目的からの行動だったのではないか。それならば合理的に不合理なことを行った理由がわかる。

宗教的なものに、純粋な熱狂がつきものだ。

 

ところで、映画『パッション』のこと。

ホラーな映画である。血まみれのイエス・キリスト。拷問され呻くイエス・キリスト

十字架刑もリアルに描かれる。

 


Ave Maria - Hail Mary

母マリアと元売春婦マグダラのマリアを演じた二人の女優さんが美しすぎる。

年老いて入るけれど美形、そして我が子の苦しみを同じように受け入れる、芯の

強い、母マリア。

さりげない色気を出しながら、愛したイエスの最後を見届けようとする元売春婦マグダラのマリア

 

ストーリーはすでに知っているのに、映像の素晴らしさと役者達の迫真の演技に引き込まれる。

 

そして、イエスの死の瞬間、Godは涙を流し、暴風が吹き荒れ、地は割れて、ユダヤ教の神殿が大きく裂ける。

 

観ている小生、気持ち的にすっかりユダヤ人を憎んでしまい、

「神の子をこんな悲惨な目に遭わせたユダヤ人はけしからん」となってしまった。

しかし、しばらくして我にかえる。

あれ、俺は日本人だし、キリスト教徒ではない。

これは一宗教団体のプロパガンダ映像に過ぎないのでは、と。

 

つまり、これがヨーロッパ人の潜在意識なのかと納得してしまった。

 

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