映画『正義のゆくえ』と日本の「ゆくえ」

アメリカ新大統領は明日誕生

明日9日午後にはアメリカの新大統領が誕生する。

ヒラリーが優勢な状況だが、どちらにせよ移民問題、とりわけ不法移民に対しては厳しくせざるを得ないだろう。

何故ならば、トランプ支持者がこれ程までに多いとは予想もしなかったからである。

今回トランプのような山師の如き候補が共和党の候補になったのは、移民問題で揺れているアメリカ国民の感情があったからだ。

移民を入れることへの、国民の感情的なリスクを軽く見すぎた。

これは他人事ではない。日本も同じ課題を抱えているのだ。

映画『正義のゆくえ』から見える移民問題

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これは2009年のアメリカ映画。舞台はロサンゼルス。

2001年の9.11同時多発テロ以後、入国してくる外国人には厳しくなった。
密入国者を逮捕する専門の警察官が主人公である。役者はハリソン・フォード

冒頭、工場の前で張り込んでいる警察官達。

メキシコから密入国してきた若い女を逮捕する。

相棒はイラン系のアメリカ人。
主人公は相棒の家族パーティーに招待されるが、そこである女性に出会う。相棒の実の妹なのだが、あからさまに厄介者扱いされていた。
すっかりアメリカ文化に馴染んでしまい、奔放な生活をしていたからだ。
そのためもう一人の兄に妹は殺されてしまう。

家族による名誉殺人である。イランでは誰も抗議することはない。むしろ放置するほうが非難される。

 

韓国人の移民。犯罪者の悪友たちに流されやすい少年。

 

オーストラリアからアメリカでの成功を目指してやってきた女優の卵とグリーンカード発行の審査官

 

バングラデシュからの移民の家族。
10代の娘が、学校のスピーチで9.11同時多発テロ自爆犯人を擁護する発言。

 

これらの人物が並行して登場し、物語が進んでゆく。

5組の移民の話が並行して進められるのだが、混乱すること無くラストまで観ていられた。

アメリカ映画の得意なやり方である。

メキシコからの不法移民の女は強制送還されるのだが、小さな子供をアメリカ人に預けてあったため、再び不法入国しようとする。

しかし、手引した人間に殺害される。映画内では描かれていていないが、金だけとられてレイプされた上で殺されたのだろう。

日本人の感覚からすると自分の国で静かに暮せば良いのではないか、と思えるがメキシコの現実はそれを許さない。

すでに、麻薬マフィアが国を牛耳っている状態なのだ。

法律はあってもまともに機能していない。

自分の国であっても、普通に生きて行けないのだ。

 

日本の隣国にも同じような国が幾つかある。それらの国の強硬な統治機構が崩壊した時、何十万人、何百万人の難民が不法難民として海を渡って来るだろう。

その時どうなるのか。