今日の中国34 プロパガンダのため、偽フォロワーを大量購入

プロパガンダは国家同士の見えざる戦争です。

一般に、情報戦・宣伝戦と和訳され、一定の政治勢力を思想面で浸透させるために行われます。

 

最近問題になっている「報道しない自由」などもプロパガンダの一種です。

マスコミの気に入らない指導者に対しては報道として表に流さないよう努めて、反論させない。

 

中国ではプロパガンダが徹底しています。

習近平がトップに立ってからは特にその傾向が際立ってきました。

焦点:習主席のプロパガンダが過熱、中国共産党大会控え | ロイター

習近平は文化大革命の際、辺境の陝西省で少年時代を過ごしたのですが、当時の村民のインタビューには、

「当時でさえ偉大さの片鱗を見せていた」と語り、同氏が村民に井戸の掘り方を指導したおかげで飲み水が利用できるようになったエピソードを紹介している。

「身を切るような寒さだったが、近平氏は井戸に降りて、足は泥まみれになっていた」と村民のLiang Yuming氏は語る。「精根尽きるまで、本当に長時間働いていた」

とまるで聖人のような扱いです。

そんな聖人の如き指導者が、何故貧困者を都市から追い出したり少数民族を弾圧するのか、さっぱりわかりません。

 

中国の国営放送、新華社通信は偽フォロワー大量に購入し、プロパガンダをおしすすめているようです。

f:id:ha-kurehanosatosi:20180206084535p:plain

 

news.livedoor.com

共産党のプロパガンダ - 米検察当局、「偽フォロワー工場」を摘発 新華社は重要顧客

2018年2月4日 8時0分 大紀元

 

 米ニューヨーク州の検察当局がツイッターで偽アカウントを販売する企業デバミー(Devumi)社を調べており、中国国営の新華社通信は重要顧客であると1月28日、ニューヨーク・タイムズ(電子版)が報じた。

 

 記事によると、「偽フォロワー工場」と呼ばれる同企業は20数万人(社)の顧客を有している。顧客は有名人や政治家、プロスポーツ選手など国内の大物から海外の顧客まで幅広い分野に及ぶ。中国国営の新華社通信は、同社から偽フォロワーを購入し数万ドルを支払ったという。

 

 新華社(China Xinhua News)の公式Twitterアカウントのフォロワー数は1100万人を超えている。中国政府は国家安全保障という名目で、国内でTwitterやFacebookといったSNSなどを封鎖しているものの、海外ではこれらを利用して、政治的影響力を拡大しようとしているという。

 

実態の伴わない偽フォロワー 操作できる影響力

「偽フォロワー」とは架空アカウントあるいは実在する他人になりすまして登録したもので、実態の伴わない偽物アカウントのことだ。つまり、お金で偽アカウントを購入し、フォロワーにすることができる。

 

 偽アカウント作成について、ほとんどの場合は自動作成ツールとアカウント盗用という2つの方法がある。デバミー社は現在、350万以上の偽アカウントを持っており、いずれも複数回販売され、顧客らに総計2億人以上のフォロワーを提供した。そのうち、5万5000人分の偽アカウントは名前やプロフィール写真、住所など未成年者を含む実在するユーザーの情報を盗用している。

 

 一方、偽フォロワーの購入価格はそんなに高くないようだ。デバミー社に225ドル(約2万5000円)を支払えば2万5000人分のフォロワーを買うことができる。同社はツイッターのみならず、画像共有SNS「Pinterest」やビジネス向けSNS最大手LinkedIn、音楽ストリーミング配信サービス大手Soundcloud、動画配信大手YouTubeなどのプラットフォームでも、偽フォロワーを販売している。

 

透明性や民主性の弱体化への懸念

 これらの偽アカウントは宣伝強化や世論操作、デマ拡散などの用途で悪用される可能性もあるが、作成や販売はいまだに法律上ではグレーゾーンにある。

 

 新華社など中国の官製メディアが大金を投じて大量の偽フォロワーを購入したのは、共産党思想の浸透や政権の美化を強化するためと指摘されている。見た目では合法的でほかの欧米メディアと何の違いもないが、西側諸国のユーザーが真実を見抜くことは難しい。

 

 ニューヨーク州のエリック・シュナイダーマン(Eric Schneiderman)検事総長が同27日、「なりすましと詐欺が州法に違反する」とし、こうした行為がインターネットの透明性や民主性を破壊しているとツイートした。

 

 ツイッターのクリスティン・ビンズ(Kristin Binns)報道官はNYタイムズの取材で「あらゆるマルウェアや偽アカウント、ダミーアカウントを取り締まるよう努力する」と述べた。

(翻訳編集・王君宜)