今日の中国37 キャッシュレス化、急速に進む

f:id:ha-kurehanosatosi:20180219165631j:plain

中国では、キャッシュレス化が急速に進んでいます。

人口13億7000万人のうち、スマホ決済を行っているのは約8億人だとか。

総人口の60%が現金を使用していません。

アフリカで、有線電話を飛び越してスマートフォンが急速に普及したのと同じ現象です。

現金流通には、金融インフラと治安、相互信頼が必要不可欠なのです。

 

こんな社会ではスマホなしには買い物ができないのでは、と他人事ながら心配したのですが、顔認証でも可能になっているそうです。

便利すぎてある意味恐ろしい。

 

元々、個人情報は中国共産党ににぎられている国なので、すべての情報がつつぬけになっていても平気です。

www.asahi.com

買い物の仕方は随分と違う。2017年に改装した同店は「顔認証」技術を使い、客が手ぶらで来て、手ぶらで帰れるシステムを導入した。

 お店に入った客はまず、自分の顔を端末に読み取らせる。欲しいものが見つかれば、店内のあちこちにある端末に再び自分の顔を読み取らせる。画面上に現れるリストから目当ての商品を選び、画面上の仮想買い物かごに入れていく。

 最後に出口近くにある端末にもう一度顔を読み取らせ、売り場で選んだ商品の合計額が表示されれば、あとは中国で5億人が利用するキャッシュレス決済「支付宝(アリペイ)」で支払うだけだ。言わば顧客の顔が財布や買い物かご代わり。市内なら商品も配達してくれる。

 アリペイは中国IT大手・阿里巴巴集団(アリババグループ)の関連会社が手掛けるサービスだ。お店や友人など相手のコードをスマートフォンで読み取るだけで、銀行口座からお金を支払える手軽さが受けて普及した。「顔認証」が広がれば、決済にスマホすらいらなくなる時代も近づく。

お年玉にポチ袋はいらなくなる

旧正月期間の中国ですが、お年玉のあげ方も変化しています。

お年玉もキャッシュレスになっているらしい。

もうポチ袋もいらない訳です。ただし、中国はポチ袋であげているかどうかは知らないのですが。

jp.reuters.com

 【上海共同】お年玉もキャッシュレスで―。中国のIT大手、騰訊控股(テンセント)は17日までに、春節(旧正月)の大みそかに当たる15日に同社の通信アプリ「微信(ウェイシン)」を使い「紅包」と呼ばれる中国のお年玉を送った利用者が6億8800万人に上ったと発表した。

 

 日本も現金の電子化は避けられない

日本の銀行は、キャッシュレス化を進めて欲しいようです。

人件費を大幅に削減できるからだといわれています。ATMの維持費や銀行内の行員のほとんどが現金決済のために仕事をしている。無駄といえば無駄なのかも。

中国ほど急速ではないかもしれませんが、日本のキャッシュレス化も避けようがないようです。