今日のプーチンさん22 トルコも勢力範囲にするつもり

一時期トルコは、EU加盟も考えていました。

しかし、2016年7月15日のクーデタ未遂事件以降、エルドアン大統領の独裁体制になってからEUとトルコの関係は冷え切っています。

EUは自分たちの価値観から条件を押し付けすぎるのです。死刑制度も廃止しなければEUには加入できません。

 

しかし、EUにとってトルコは、難民を食い止めるために必要不可欠な国です。難民への盾として利用してきたのです。

そのつけが回ってきたと言ってもいいでしょう。

 

ロシア・プーチンさんがトルコに接近し始めました。

米国が内向きになり、EUが周辺国から嫌われ始めると、すかさず協力関係を結び自国の勢力範囲に置こうとします。

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ロシア製地対空ミサイルS-400の共同生産と技術の供与を約束し、サウジアラビアにも同じミサイルを売却する予定とか。

ロシア製原子力発電所の建設を始めました。トルコにとって初の原子力発電所です。

 

どこを抑えれば自国の国益につながるのか、熟知しているのです。

jp.sputniknews.com

プーチン大統領 S-400のトルコとの協同生産、技術の供与を許可プーチン大統領 S-400のトルコとの協同生産、技術の供与を許可 c Sputnik/ Alexei Druzhinin
ロシア
2018年04月05日 18:44(アップデート 2018年04月05日 18:45)

プーチン大統領はトルコの首都アンカラでエルドアン大統領との会談を総括した記者会見にのぞみ、トルコとの地対空ミサイル・システムS-400の協同生産と技術供与に関してはロシア側からはいかなる制限も設けないことを表明した。またS-400の供給価格に関しても両国は合意に達したことを明らかにしている。


プーチン大統領は、「生産を加速し、価格について合意できたことは非常に重要だ」と述べ、供給を促進する決定はトルコ政府のイニシアチブで良好に行われたと強調した。


また、プーチン大統領は、トルコ政府との軍事技術協力の優先事項を確定し、今日、S-400の協同生産を行う上で両国間にはいかなる障害も存在しないとも述べた。

 

4日、プーチン大統領は、トルコのエルドアン大統領と首都アンカラで会談を行った。その席で両国首脳は、アックユ原発の建設や貿易関係、シリア紛争、また、軍事技術分野での協力について検討した。

 

トリウームフ(S-400)はロシアの次世代型超長距離地対空ミサイル。政治、経済、軍事上の最重要拠点を敵の航空機、戦略巡行ミサイル、戦術弾道ミサイル、中距離弾道ミサイルから防衛するために開発され、世界中で大きな注目を集めている。そのトルコへの供給合意には米国が過剰な反応を見せ、妨害を試みていた。また昨秋10月、サウジアラビアのサルマン国王がロシアを突然訪問し、S-400の4基購入を申し入れたとのリーク報道がなされ、これに米国が直ちに大きな懸念を示している。

www.newsweekjapan.jp

トルコ初の原発は「メイドインロシア」 起工式にプーチンも参加
2018年4月4日(水)18時18分

トルコのエルドアン大統領とロシアのプーチン大統領は3日、トルコ初となるアックユ原子力発電所の起工式典にアンカラからのビデオリンクを通じて参加した。

 

同原発はロシア国営原子力企業ロスアトムが建設する。原子炉4基が建設され、それぞれの発電能力は1200メガワット。

 

エルドアン大統領は「4基すべてが稼働すれば、同原発がトルコの必要電力の10%を賄う」と言及。計画は遅延しているが、2023年には1号機の運転を開始すると述べた。

 

またプーチン大統領との記者会見では、建設費用が予定していた200億ドルを上回るかもしれないと明かした。

 

両国が2010年に原発建設で合意して以降、同計画は遅延が続いていた。関係者は先月、アックユ原発について2023年の稼働目標を達成できない可能性があると指摘。ただロスアトムは計画通り進めると明言した。

 

民営インタファクス通信は、ロスアトム幹部は同プロジェクトの株式49%の売却が今年から2019年に先延ばしされる可能性が高いと報じた。ロスアトムは現地企業への株式売却を模索している。

 

一方、業界関係者2人によると、トルコ企業は必要な資金規模などが株式取得の阻害要因になっているという。

 

エルドアン大統領はまた、ロシアからの地対空ミサイルS400購入合意のほかに、ロシアと国防について協力する可能性があるとした。ただ詳細は明かさなかった。

 

4日にはシリア情勢を巡るロシア、トルコ、イランの3カ国首脳会談がアンカラで開催される。

[アンカラ 3日 ロイター]