今日のプーチンさん23 トランプ大統領、プーチンさんの術数にはまる

日本時間4月14日午前、米英仏軍がシリア・アサド政権に対するミサイル攻撃を行いました。

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先月、反体制派に化学兵器を使用したことが原因です。

アサド政権側は化学兵器使用を否定していますが、これほど情報化が進むと隠蔽することは難しい。

 

トランプ大統領は、北朝鮮との対話または戦争を前にして、中東で戦争を始めてしまいました。自国をロシアに化学攻撃された英国が、ブチ切れたのも要因として大きい。

 

戦争に勝利するためには、2正面作戦を絶対に避けるべきなのですが、始めてしまったものは仕方ありません。

最適な案としては、中東のシリア問題を、しばらく放置しておくべきでした。内戦状態の国に中途介入して感謝されることはまずありません。そして、内戦自体も長引き死傷者が増加する一方です。

また、イスラエルへの脅威はイスラエル自身に任せるべきなのです。あの国は充分その力(軍事力)があります。

 

先に、北朝鮮との交渉をある程度有利に進めておいてから中東へ介入する。

そうさせなかったのは、ロシアの動向のためでしょう。

謀略分野では、ロシア・プーチンさんの方が一枚上手なのです。

ロシア側は、化学兵器使用を英国の捏造と発表

驚いたことに、ロシア国防省は、反体制派への化学兵器による攻撃は英国の捏造だと主張しています。自作自演だとの発言です。

 

ロシアと違い、言論の自由がある英国では、まずこの手の捏造は不可能です(第二次大戦前にはよくやっていましたが)。

 

英国はロシアに対して「見えすいたうそ」をつくなと激高しています。

9割方英国が正しい。

ただ、明らかに「見えすいたうそ」をつけるロシアには、黙っていれば負けである国際社会の鉄則を知り尽くしている強さを感じます。

 

www.nikkei.com

米英仏、シリア政権軍を攻撃 化学兵器使用と断定
ロシアの反発必至
トランプ政権 シリア軍事攻撃 中東・アフリカ 北米
2018/4/14 10:31 (2018/4/14 12:13更新)

 【ワシントン=中村亮】トランプ米大統領は13日、シリアのアサド政権に対して米軍が攻撃したと発表した。フランスと英国も参加し、アサド政権の3カ所の化学兵器関連施設を対象とした。トランプ氏はアサド政権の後ろ盾となるロシアを非難した。ロシアや、同国とともにアサド政権を支援するイランとの対立が深まるのは必至だ。

 

米軍、英仏と共同でシリアを攻撃
トランプ米大統領は13日、国民向けの演説で、シリアのアサド政権に対し米軍に攻撃を命じたと発表した。英仏と連携し、首都ダマスカスの化学兵器関連施設などを攻撃した。

 

 トランプ氏は同日夜(日本時間14日午前)、ホワイトハウスで国民向けの演説に臨み、アサド政権による化学兵器の使用は「人間のやることではない。怪物がやる犯罪だ」と批判した。「攻撃の目的は化学兵器の生産や拡散、使用に対して強い抑止力を確立することだ」と説明。「アサド政権が禁止された化学兵器の使用をやめるまで、この行動を継続する用意がある」と述べた。

 

 国防総省によると、攻撃は米東部時間午後9時ごろに始まった。対象は首都ダマスカスと中部ホムス近郊にある化学兵器の研究開発センターや貯蔵・生産施設。ロイター通信によると、攻撃には巡航ミサイル「トマホーク」が使われた。アサド政権への攻撃は2017年4月以来となる。

 

 マティス米国防長官は13日夜の記者会見で「前回よりも大規模な攻撃になった」と強調、前回の2倍の兵器を使用したと説明した。

 

 対象は前回が1カ所だけだったが、今回は市民にも被害が及びかねない首都近郊も攻撃した。「アサド政権に明確なメッセージを送った」と述べてさらなる化学兵器による攻撃を強くけん制。現時点では「1回限りの攻撃だ」と述べた。攻撃の成果は14日に明らかにすると説明した。

 

 国防総省は化学兵器攻撃はアサド政権が実施したと断定したが明確な証拠は示さなかった。米国務省のナウアート報道官は13日午後の記者会見で、シリアでの化学兵器の使用疑惑に関して「(アサド大統領の)シリア政府に責任がある」と批判。米政府の独自情報をもとに「かなり高い確信がある」と強調。使われた化学兵器の詳細の特定などを進めていると説明していた。

 

 アサド政権を支持するロシアやイランが反発を強めるのは必至だ。トランプ氏は13日夜の演説で「イラン、ロシアよ。どんな国が無実の男性や女性、子どもの大量殺害に加担したいと思うか」とアサド政権を支援していることを批判した。「いつかロシアやイランと仲良くやっていきたいと思うが、それはないかもしれない」と語った。

 

 現時点でシリアに駐留するロシア軍や市民に被害が及んでいるのかは明らかになっていない。国防総省は、ロシア側とは事前に攻撃の内容やタイミングで「協調していない」と説明した。一方で「攻撃対象はとても精査した」とも説明。ロシアやイランに被害が及び、米ロの軍事面での対立が激しくならないようにする配慮がにじんだ。

www.afpbb.com

シリア毒ガス攻撃は英国が指示 ロシアが主張
2018年4月14日 5:49 発信地:モスクワ/ロシア

【4月14日 AFP】シリアの首都ダマスカス近郊にある東グータ(Eastern Ghouta)地区で化学兵器が使われたとされる問題で、ロシア国防省は13日、この攻撃が英政府の指示により捏造(ねつぞう)されたことを示す証拠があると主張した。英国はこの主張を「見えすいたうそ」だと否定している。

 

 ロシア国防省のイーゴリ・コナシェンコフ(Igor Konashenkov)報道官は、反体制派地域で救急活動を行う団体「ホワイト・ヘルメット(White Helmets)」に対し、毒ガス攻撃をでっち上げるよう英国が圧力をかけたと主張。「東グータにおけるこの扇動行為の計画に英国が直接関与したことを示す証拠」をロシア軍が入手したと述べた。

 

 同報道官はまた、3日から6日にかけてダマスカスを砲撃した反体制派武装勢力「ジャイシュ・アル・イスラム(Jaish al-Islam、イスラム軍)」に対するシリア政権軍の軍事作戦に合わせ、今月7日に攻撃がでっち上げられたと説明した。

 

 英国のカレン・ピアース(Karen Pierce)国連大使は、コナシェンコフ報道官の主張を「醜悪」で「見えすいたうそ」だと反論した。

 

 ロシアはこれまで、反体制派側が化学兵器攻撃を捏造したり、そのうわさを広めたりしているとの見解を繰り返してきたが、英国が攻撃に関与したという主張は初めて。

 

 今回のロシアの発表は、英イングランド南西部ソールズベリー(Salisbury)で元二重スパイのロシア人男性とその娘が神経剤で襲撃された先月の事件をめぐり、英国がロシア政府の関与を主張するなかで行われた。(c)AFP