「世界で一番貧しい大統領」って、無責任では。

本屋で『世界で一番貧しい大統領ホセ・ムヒカ』の題名を見た時、やや戸惑った。

「世界で一番貧しい」ことを自慢する大統領のもとで国民はどんな貧しい生活を強いられているのだろう、と。

よく読むと、元大統領だけど質素に生きてます、という内容だった。

南米ウルグアイの元大統領だ。


「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」 ホセ・ムヒカ

2012年7月12日ブラジル、リオ会議でのスピーチ。

これは一国の代表である大統領がするスピーチだろうか。

宗教家とか倫理学者なら、それほど大したことはない内容である。

確かにその理想は素晴らしいが、精神性だけで世界は幸せにはならないのだ。

ホセ・ムヒカ自身が極左武装ゲリラに所属し、犯罪行為を繰り返していたではないか。


世界でいちばん貧しい大統領 ムヒカ来日緊急特番~日本人は本当に幸せですか~ 20160408

ホセ・ムヒカがフジテレビで言った内容は、フジテレビやフジテレビで働く人達がまず実行して欲しい。

まず不可能でしょう。視聴率にとらわれることなく、無駄使いをせず、電気の消費を減らすため夜中の番組はやめて、良心的な番組を作り続ける。無駄な消費をするなとはそのことだ。

ただし、そんなことをすれば視聴率はあっという間に下がり何万人もの人が失業するだろう。

 

ホセ・ムヒカのスピーチから。

昔の賢明な方々、セネカアイマラ民族までこんなことを言っています

 「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」

 宮根誠司がまずこのことを実行して欲しい。

でも、複数の女性を好きになり、隠し子まで作った男がその欲望を捨てることは無理か。

 

自分たちが出来もしないことをテレビで垂れ流すのはどういう神経だろう。まるで東京都知事舛添要一だ。

しかも日本で実行するのであれば、今の豊かさを捨てて生活水準を下げねばならないことを国民に納得してもらえると思っているのか。

保育園に抽選で落ちたことぐらいが大問題になるこの国で。ここでひと言付け加える。落ちたのは気の毒だ。

だが落ちたものは仕方ない。別の方法を考えて子供を育てる努力をするのが常識ある人間だろう。

私たちの祖父母や父母は、もっと貧乏だった社会の中で努力し、現在の豊かな日本を作った。

 

日本は豊かな国だ。

 

日本人も長い歴史を経て今の日豊かな日本国を築いた。

そのことを無視して、江戸時代の生活に戻れるか?

そんな極端なことではないと反論されるかもしれない。

しかし、グローバリズムはchoice(選択)可能なのか。real(現実)ではないのか。

 

19世紀末、江戸幕府が主となった連合国家日本に、アメリカが軍艦を送り、開国するよう迫った。

あの時「私たちは開国しません」とchoiceすることが可能だっただろうか。実際に、そのように頑張った尊王攘夷派の人達は大勢いたが。彼らはrealを見ていなかったと今ならほとんどの人が軽侮するだろう。

それでは現在の国際社会ではどうだ。日本だけが島国に閉じこもって、現状の生活を維持していける筈はない。幕末に鎖国を続けるより困難だろう。

 

日本に有利になるようグローバリズムを受け入れるしかないのだ。

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