明日の参議院選挙の結果が楽しみだ。
もう期日前に投票は終えたので、結果待ち。
日本はどうなるのかねー。個人の力はあまりに小さい。
自分なりには頑張って生きてきたが、どうも同じことを形を変えて繰り返してきただけかもしれない。
が、民主主義国に住んでいる以上、選挙には参加することに決めている。
ニーチェのように「超人」を待望したりするのはやめた。
まだ梅雨は明けていないらしい。だが、この暑さはすでに夏のものだ。
久しぶりに昔の映画『激突!』スティーブン・スピルバーグ監督を観た。
我が家の「激突!」的体験
夏休みに、まだ家族が集まって過ごしていた頃、毎年家族総出で海水浴に行っていた。
自動車を砂浜近くに停めて、海辺にテントを張り何泊かした記憶がある。
その帰り、夜中、運転手の父以外は、私も母も兄弟も疲れて眠っていた。
ふと目が覚めて父の顔を見ると、青い顔をしている。
疲れたのかと思い「大丈夫?」と声をかけるが、左手を振ってさえぎられた。
緊張した父親の顔から、それ以上話しかけられる雰囲気ではなく、私はそのまま眠った。
何時間か後、パーキンエリアで皆がトイレ休憩している間、母親と何か話している。
「前を走っている大型トラックを追い抜いたら、1時間以上ピッタリとくっつかれた。恐怖だったよ」缶コーヒーを持つ父親の手が震えていた。
普段、無口だが圧倒的強者な存在だった父の、そんな姿を初めて見た。
TVで映画『激突!』を観たのはそれから数年後だった。
そしてこの映画の原題が『Duel(決闘)』であることを知ったのは、DVDで観てからだ。
大人になり、職場で自動車を運転するようになった。今ではAT(オートマチック)車ばかりだが免許をとった時はMT(マニュアル)車しか職場になかった。
初めてAT車を運転した時、ギアチェンジする癖がぬけなかったのを覚えている。
映画のラスト、大型トラックが崖に落ちる前にバックに入れて落ちるのをなんとかしようとする運転手の気持ちが分かる。
今は、トラック運転手に共感している自分に驚く
そうだ、子供の時は、主人公のデニス・ウィーバー(トラックに追われる乗用車の運転手)に自分を投影していた。
しかし、今では何処までも果てしなく追い詰めようして、トラックごと派手に散ってゆく異常な運転手に共感している。
性格が、執念深く凶暴になってしまったようだ。
対人関係で、Duel(決闘)を何度も繰り返したためかも。
進歩か退化なのか。
↓ 吹き替え音声比較も懐かしい。徳光和夫もやっていたのは知らなかった。