ちょっと古い、「世界仰天ニュース」。家電・パソコン...恐怖の汚染。ガーナ、アグボグブロシー地区のこと。

TVは、ほとんど直接見ない。人生は有限で、無駄な時間を過ごしたくないから。

面白そうな番組だけ録画しておいて後で見る。一杯になったHDレコーダーを整理中、6月29日の「世界仰天ニュース」を見た。

www.ntv.co.jp

ガーナといえばチョコレートの原料カカオの輸出国と思いがちだが、それだけでは生活出来ないらしい。
アグボグブロシーという地区では、先進国から中古家電を輸入している。それらの89%は使い物にならない電子廃棄物つまり有害なゴミである。
地区の子供たちは電子廃棄物のケーブルを燃やして銅などの金属を取り出して現金に変えている。
その際に、燃やしたケーブルを冷やすため、湿地帯にある水たまりを利用する。
その水は近くの川に流れ込んで川を汚染し、そこで捕れる魚は市場で売られている。
また、大勢の人間が一度にケーブルを燃やすので、有害な煙が周囲にひろがり、近所には学校や住宅街もある。

動画は、首都アクラのアグボグブロシーの状況。


ガーナの劣悪なパソコン廃棄場

番組の結論として、先進国は発展途上国を有害なゴミの捨て場にしてけしからんといった内容だった。
しかし「先進国はけしからん理論」だけで解決する問題とは思えない。

もし強引に中古家電の輸出を止めれば、それで生活している人間が飢えるだけである。飢えた人は当然犯罪に走るようになる。その責任は誰が取るのか。
有害ゴミでも輸入しないと生きていけない現実があることを無視するのは、あまりに無責任だ。

可能な事は、現地の人間の意識を変えてもらう他無い。
有害な煙を少しでも減らすため、安価で簡単な焼却炉を作るとか。
水のタンクを用意して、燃やしたケーブルを冷やすための場所にするとか。
ひどい状況を少しでも緩和させる方法はいくらでもあるだろう。
ただし、これらを先進国がやってしまうと現地の人間は何もしなくなる。話し合いから資金の調達まで彼らにやらせるしかないのだ。

何でも援助すれば、援助慣れして何もしないだろう。


有名になっているホセ・ムヒカのことを以前書いた

ha-kurehanosatosi.hatenablog.com

彼の言い分がおかしいと感じるのは、結論としてこう言っているからだ。

今の貧乏人はそのまま我慢せよ。
金持ちは貧乏人になって我慢せよ。

それが出来れば、人類はこんなに長い間、苦労していない。
まず不可能だ。

ha-kurehanosatosi.hatenablog.com