金正日、金正恩親子の心象風景
誰の心の中にも歪んだ部分はある。
自分だけ見て欲しい。
自分のことだけを賞賛して欲しい
自分の醜い欲望を満たした世界に住んで、自由勝手に生きたみたい。
考えたことのない人間はいないだろう。
人の持つあたりまえの欲求である。
しかし、現実には不可能なことだ。
まともな法治国家では、好きになったからといって、無断で異性に触れば痴漢となり、人生が終わる。
嫌な同僚だからといって、背後から蹴りを入れれば、傷害罪で逮捕だ。
が、まともな法治国家は世界では少ない。
独裁者が己の歪んだ欲望を、現実に実現している場所が世界中で見られる。
日本に最も近い場所では、北朝鮮だ。
最新の情報では、10日にミサイルを発射する準備ををしている。
ユーチューブ上ではいくらでも見ることが出来る。
2009年のアリラン祭
金正日が2011年12月17日に死亡する前のアリラン祭である。
異様な笑顔、明らかに強いられた子供たちの笑顔、演者の一糸乱れぬ動き。
被り物の演者が不気味な雰囲気をだしている。
背後に書かれたハングルには金正日・金正恩親子を讃える言葉が人文字によって描かれる。
「敬愛する金正恩同志に最大の栄光をささげます」
「主席と総書記はチュチェの永遠なる太陽」
「天下名将 金正恩将軍万歳!」等など。
映像で映される首都の平壌はゴミひとつ落ちていない。
そのことだけとってもこの国の異常さが分かる。
そして貧しい人はもちろん障碍者も(写って)いない。
しかし、一歩市街に出れば、泥だらけの村落が広がり、毎年飢餓のために数万人単位で餓死者が発生する。
このいびつな社会は何を表しているか。
彼らは、ゆがんだ心象を現実化してしまったのだ。
しかも、核兵器と搭載可能なミサイルまで持ってしまった。
映画『ザ・セル』美しいサイコホラー
猟奇殺人犯の心象風景を描いた映画である。
美しい映像におぞましい歪んだ欲望。
ジェニファー・ロペス演じる心理学者が、昏睡状態になった猟奇殺人犯の心に入り込み、人質の女性の居場所を探す。
The Cell (2/5) Movie CLIP - Demon King (2000) HD
犯人の名前はカール・スターガー。
犯人の心から帰ってきた心理学者は恐ろしさに震えながら言う。
「スターガーの世界は異常だった。もう本来の彼じゃない。
彼の理想化した世界…
醜くゆがんだ王国の王よ。そこで彼は異常な快楽に…」
映画はフィクションだが、
私たちは「醜くゆがんだ王国の王」の姿を現実に見ている。
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