映画『プロメテウス』あらすじ
映画『プロメテウス』では地球人は宇宙人に創造されたとの設定だった。
ノオミ・ラパス演じるエリザベス・ショウ博士はその実証のために、未知の惑星を訪れる。
惑星には、宇宙人(エンジニアと呼ばれる人)の遺跡があり、冷凍睡眠されたエンジニア1体と謎の生命体が存在した。
ところが、エンジニアは自分たちが創造した地球人を殲滅するために新たな生命体を作っていたのだ。
ショウ博士と船長たちはスポンサーである会社の意向を無視して、エンジニアと戦う事を選択した。
創造主の宇宙人(エンジニア)は、やはり白人?
映画としては傑作とは言えないけれど、佳作ぐらいの評価では。
それよりも気になったのは、創造主であるエンジニアの顔である。
美術の時間にデッサンした、石膏像を思い出した。
この顔は完全に北方の白人の顔である。
黄色人種でもなれければ、黒色人種でもない。
うーむ。
映画製作者の創造主感がはっきりと出ている。
映画『マルコムX』での神父との問答、イエスの肌の色は?
マルコムXはアメリカに実在した人物である。
日本では、黒人活動家といえばキング牧師が有名だが、アメリカでは同じぐらいに有名な活動家は、マルコムXである。
イスラム教徒であり「白人は悪魔である」(歴史を学ぶとけっこう事実)との過激な思想を持って活動していた。
彼の人生は『マルコムX』として映画化された。
犯罪を犯して刑務所に入ったのだが、そこでネーション・オブ・イスラムの教えに触れる。
刑務所の中で、マルコムXとキリスト教の神父が論争するシーンが印象的だった。
─イエスやその使徒たちの肌の色は?
書かれていないからわからない。
─それでは、白人であるとの確証もないわけだ。
(狼狽しながら)いやイエスは白人だ。肖像画に描かれている。
─それは後世に描かれた、間違った肖像だ。
イエスはヘブライ人だから肌の色は黒かったはずだ。
聖書のヨハネの黙示録第1章第14節には
“イエスの髪は羊毛状で足の色は真鍮色”と書かれている。
確かに正論である。
最近では、科学者達がイエスの顔の再現を行っている。
2001年、英BBCで放送された番組『Son of God / 神の子』では、1世紀頃のイスラエル人の頭蓋骨から科学的な観点からイエスの顔を再現した。
それがこれ。
西洋的なイエス像は、下のように目が青く肌の白い男を思い浮かべるが、現実はたぶん違うだろう。
『プロメテウス』のエンジニアに話を戻す。
人類の創造主が露骨に白人顔なのはどうかと思う。