1951年(昭和26年)パブロ・ピカソが70歳の時『朝鮮の虐殺』を制作しています。
知っている人はよく知っている。しかし、『ゲルニカ』ほどには知られていません。
ピカソを平和主義者として洗脳したいのか、学校の授業はもちろん、TVですら『朝鮮の虐殺』を見たことがありません。
ネットで初めて見た人も多いでしょう。
前年の1950年(昭和25年)に勃発した朝鮮戦争は、北朝鮮の一方的な侵攻で始まり、その後、朝鮮半島を戦火のローラーが3度行き来しました。
結果、一般市民だけでも150万人以上の死者を生みました。
たった3年間の戦争で、この凄まじい数です。
ところが、この当時、世界中の共産主義者はもちろん、いわゆる左派と呼ばれる人達も、この戦争が韓国と米軍の挑発行為によって始まったと言い張っていました。
戦車を1台も持っていない韓国が、当時の軍事先進国でロシア製のT-34を240両保持していた北朝鮮を挑発するのはありえないことです。
しかし、共産主義者にとって事実より正しいのは共産主義です。
そんな中で描かれたのが、フランス共産党員だったパブロ・ピカソの『朝鮮の虐殺』です。
朝鮮戦争中にあったらしい(はっきりしない)信川虐殺事件を元に、米軍の虐殺行為を描いたそうです。
信川虐殺事件の事実
この事件の詳細が次のような記録です。
米兵たちは、戦闘員ではない一般住民を銃殺、撲殺、絞殺、生き埋めにし、生きた人間の鼻と耳を針金を通して引き回した揚げ句に殺し、眼球をくり抜き、乳房を切り取り、頭や全身の皮膚をはいで殺し、唇をえぐり、舌を切って殺し、斧で手足を打ち切り、身体を鋸で引いて殺し、まき束の上に立たせて火あぶりにして殺し、熱湯に投げ込み、十字架に身体を釘で打ち付けて殺し、戦車でひき殺す(『現代朝鮮史』平壌1979年刊から)
北朝鮮の黄海南道信川郡にて、国連軍(米軍と韓国軍)が、一般市民3万5383人をこのような方法で虐殺した事件と言われています。
うーむ。これは酷い。米軍ってこんな残酷なことをしていたのかぁ~と感心します。
日本人なら、ちょっと半笑い気味になってしまいます。
どこかで聞いた話ですから。
「十字架に身体を釘で打ち付けて」って何だよこれは。
はっきり言ってこれは、米軍の仕業ではないことがすぐに分かります。
人にも国にも個性があります。殺し方にも個性があるのです。
日本人でまともに対米戦争史を勉強した人なら、明らかな嘘だと気づきます。
アメリカ軍はこんな面倒な殺し方はしません。
昔も今も、人の顔が見えない距離から、圧倒的な爆撃か銃撃で殲滅するのです。
一般市民であっても遠慮なく。
芸術バカは困る
パブロ・ピカソは生涯フランス共産党員でした。
芸術バカだったのでしょう。
ただ、当時でも影響力のある人であり、現在でも偉大な画家として扱われている。
困ったものです。
偉大な画家であることは、素人でも何となく分かりますが、嘘つきに同調してもらっては困ります。
朝鮮戦争は終わっていない。休戦中
現在の朝鮮半島は南北ともに動乱寸前です。元朴槿恵大統領は逮捕され、次期大統領には親北朝鮮派の文在寅が選ばれそうなのです。
北朝鮮はいつものように騒いで、交渉し有利に事を進めるつもりです。
しかし、トランプのおっさん、いやトランプ大統領は「普通」のアメリカ白人なので、そんな交渉に乗るつもりはないようです。格下の国になめられて、ヘラヘラ笑うことは少なくともない。
第2次朝鮮戦争いや、朝鮮戦争は休戦中なので、戦争の続きが起こる可能性が、すぐそこまで見えてきました。
日本国内で緊迫感が無いのが不思議なくらい、大変な状態です。
与党が全く正しいと言うつもりはありませんが、野党たる民進党は、国民を守る気がないのでしょう。
朝鮮戦争が再開された時、在朝鮮半島の日本人をどうやって助けるのかを与党に詰め寄るのが彼らの仕事だと思うのですが。
どうやら、そんなことは無い、自分達には危害は及ばないと信じているようです。