携帯電話(セル)をかけながら歩く、ながら族は日本だけではありません。
ほとんどの先進国では、スマートフォンの画面を見ながら歩いているようです。
スマートフォンを使用していない者としては、非常に腹立たしいことが多い。
先日も夜中に、細い歩道を前からゆっくりと独り言を言いながら歩いてくる女性に出くわしました。スマートフォンを見ながら、歩道のど真ん中を不自然なまでにゆっくりと歩いているのです。
普通ならどちらかに避けるのがマナーなのですが、全くそんな素振りはありません。
彼女は、ほとんどぶつかりそうになってから、端に避けたのですが、まるでこちらが彼女の進行と私生活を邪魔したかのように睨まれました。
こんな体験は、都会で生活していれば何度もあります。
別に携帯を使用するなとはいいません。通行の邪魔にならない場所で止まって話せばいいのではと思うのですが、そんなことを言う人間のほうが少数派なので、皆やりたい放題です。
この映画はそんな少数派にとって、カタルシスを味わえる良作です。
歩きスマホ使用者が、狂っていく過程が楽しい。
こんなことを考えている自分もおかしいのかも。
スティーブン・キングの作品、原作・脚本を担当
ホラー作品で有名な、スティーブン・キング。
ホラーの帝王とも呼ばれています。
この映画では原作、脚本を手がけています。
出演者が豪勢です
サスペンスホラー映画『アイデンティティー』に出演していた、ジョン・キューザック主演。
見た目がサイコパス風な、ジョン・キューザックがいい味を出しています。
空港で携帯を使用していた人々が謎の怪音を聞き、それによって凶暴化する。何故か正常な人だけを襲い始めます。怪音に精神を支配されているようです。
たまたまバッテリー切れだった主人公(ジョン・キューザック)は、平静を保てます。
一見ゾンビのようですが、感染することもなく身体はそのままなので、頭以外へのダメージでも倒せるのが特徴。
修羅場と化した空港で、サミュエル・L・ジャクソン演ずる地下鉄の運転手とジョン・キューザックが合流します。
自宅のアパートに戻った2人の部屋に、血だらけで包丁を持った女の子が助けを求めてくる。
どこかで見たことのある役者さんだと思っていたら、『エスター』で大量殺人犯の幼女役だった子役の女優さんでした。大きくなっても美人かつミステリアスです。
イザベル・ファーマンです。
『エスター』の頃のイザベル・ファーマンも良い。
役者のクセが強い。この3人だけでも豪勢な映画です。
ただし、ラストは哀しい
ラストシーンは、息子を助けに行ったジョン・キューザックも電波人間の一員にされてしまい、狂った大勢の人々ともに、グルグルと電波塔の回りを歌いながら歩いています。
結局、歩きスマホの多数派には、勝てないことを暗示しているようで哀しくなりました。
トホホ。