2017中国共産党大会開催中、何故おおがかりな 大会を開くのか

f:id:ha-kurehanosatosi:20171020190724j:plain

中国は共産党による一党独裁の国家です。

政治方針や経済政策の決断はすべて、その時の共産党トップが決定します。

大会で発表する前にすでに決まっていることなのです。

 

インターネットが普及している中国ならば、決定事項をメールで伝えればすむのではないか。

何故わざわざ決定事項を大会で発表するのか疑問でした。

警備費用も馬鹿にならないでしょう。

 

習近平の現体制を誇示することが大会の意図かもしれません。

それでも、共産党幹部が集合する場所には、反対派による暗殺の危険もあるはずです。

 

それでも行うのは、何か意味がある筈です。

 

地方の共産党員が2000人以上参加し、皆が判で押したように習近平への賛美を口にしていました。

しかし、彼らが本心から話しているとは思えません。

不満や批判があるのは当然なのです。

不満分子を明らかにするには、どのような方法が一番効果的か。

 

“顔を見る”ことでしょう。

 

壇上の幹部席からは、地方党員の動きは丸見えです。

もちろん表情も。

演説は、規定の倍の3時間半

習近平は3時間半も演説を続けていました。規定の時間は1時間半だったとか。

長老イジメですな。

91歳の江沢民元総書記は、あくびを繰り返し半分眠っていたようです。

f:id:ha-kurehanosatosi:20171020191127j:plain

幹部であればそれでも責められないかもしれません。しかし、一般の地方党員ならば、あくびをしただけでそれなりの責任問題になるでしょう。

演説中は、トイレにも行けなかったのでは。

かつてのソビエト連邦(現ロシア)党大会

中華人民共和国の先輩、ソビエト連邦の大会で、党員達はスターリン書記長が演説している間、何度も拍手をしていました。

f:id:ha-kurehanosatosi:20171020192040j:plain

www.youtube.com

いつまでも鳴り止まない拍手がずーと続いたそうです。何故ならば、誰かが初めに拍手を止めるとその党員は突然いなくなったのです。

この世からです。

存在自体を消されてしまうのです。

 

その恐怖から共産党員達は、延々と拍手を続けていました。誰かが止めるまで。

 

ソビエト連邦が崩壊してから26年が過ぎました。

それでも、中国では同じような恐怖政治が続けられているようです。