今日の中国3 「顔認識AI」の実用化と完全管理社会の恐怖

中国では「顔認識AI」の実用化が進んでいます。

治安維持と監視体制の強化を目的としている国家は、人を管理する分野には強い。

国中に監視カメラと顔認識AIがあれば、民主化や人権を主張する者たちは簡単にマークできてしまう。

 

かつては、別件逮捕が主流でした。

中国では無修正のエロ画像をハードディスクに所持するだけで違法です(児童ポルノだけではありません)。

ですから、政権に批判的な書き込みをする人は、まず逮捕しておいてからハードディスクを調べてエロ画像所持罪を適用すればよかったのです。

これからはその手間が省けます。

道を歩いているだけで、その人行動が登録されてしまうのですから。

恐ろしや。

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これまで中国の顔認識AIは主に、国内の治安維持や監視体制を強化する目的で研究・開発が進められてきた。政府や党を中心として国民の顔情報をデータベース化する作業が行われており、併行して顔認識AIが社会インフラとして着々と実用化され始めている実情がある。

例えば、一日の利用者数が40万人にのぼる中国・マカオの玄関口「拱北港」でも、顔認識AIが活躍している。同AIは、国境を1日2回以上にわたり出入りする人々を監視。“潜在的な密輸犯”をリストアップしている。なお、拱北港のAIが人間の顔を判断するのにかかる時間は約3秒で、税関検査員数十人分がこなすべき仕事を大幅に効率化しているとの触れ込みだ。

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 中国では電子決済の履歴や学歴、そしてSNSの交友関係などをポイント化するアプリ「芝麻信用」が大流行している。「政府も監視しているので、反政府的なコメントをする人とは友達にならない人も増えている」と上海市内の飲食店に勤める女性(28)は話す。