中国と朝鮮半島の歴史は明瞭です。
紀元前108年に前漢の武帝が朝鮮半島を支配して以来、1910年の日本による韓国併合までの間、2000年以上中国王朝の支配を受け続けました。
半島に位置しており、中国から影響をさえぎるものがなかったため仕方のないことでした。
これは歴史上の動かしがたい事実です。
歴史の流れの中、民族に刻まれた性質はゆるぐことなく集団を支配します。
例えば、日本人。島国に育ったためなのか外部からの影響でしか国を変えていくことが出来ません。
朝鮮半島においては、北も南も中国王朝からの影響を無視して行動することができないのです。
また中国側も、朝鮮半島は自分達が支配しているとの感覚を無意識に持っています。
それが、今回のような騒ぎを引き起こしたのでしょう。
「中国は無礼」韓国で批判 文大統領を冷遇/同行記者に暴行
2017/12/16付日本経済新聞 朝刊
【ソウル=鈴木壮太郎】国賓として中国を訪問中の韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領に対する待遇が礼を欠いているとして、韓国内で批判が高まっている。同行取材していた韓国人記者が警備員から暴行を受けたことが火に油を注ぎ、韓国内の「反中感情」の高まりを招いている。
文大統領は14日朝、北京市内の大衆食堂で夫人らと一緒に朝食をとった。「中国の庶民の暮らしぶりを知る狙い」としたが、韓国世論の受け止めは違った。
文氏は13日に到着してから、14日に習近平(シー・ジンピン)国家主席との晩さん会に臨むまで、中国側との会食スケジュールがなかった。韓国紙の東亜日報は「3食続けて(中国側と)別々に食事をした『国賓』」と、皮肉交じりに報じた。
14日の中韓首脳会談で、文氏を出迎えた中国の王毅外相が握手したのち、ポンポンと文氏の腕を軽くたたいたしぐさについても、韓国内で「大統領への欠礼」か、「親しみの表れ」かを巡り議論を呼んだ。
中道系野党「国民の党」の議員は、北京の空港に到着した大統領を、中国の孔鉉佑外務次官補が出迎えたことを取り上げ、「フィリピンのドゥテルテ大統領が訪中した時は閣僚が出迎えた」と指摘。「外交的大惨事だ」と、中国側だけでなく文大統領も激しく批判した。
さらに、中国人警護員による韓国人記者への暴行事件が「中国が韓国を見下している」と受け止められ、韓国社会に衝撃を与えた。中国外務省の陸慷報道局長は15日の記者会見で「行事は韓国側の主催で、警備員も韓国側が雇った」と述べ、原因究明の責任は韓国側にあるとの見方を示した。
一方、大統領府駐在記者団は15日、「中国当局の韓国への根本的な認識を反映したもの」と非難。同日朝のポータルサイト最大手ネイバーの検索語ランキングでは「記者暴行」がトップになった。