今日のプーチンさん10 「合法的に捜査し、誰も捕虜にしないで根絶」宣言

f:id:ha-kurehanosatosi:20171230084402j:plain

12月28日、サンクトペテルブルク中心部のショッピングモールで爆破事件がありました。荷物置き場のロッカーが爆発。爆破物には殺傷能力を高めるための金属片が混入されていました。

プーチン大統領は、合法的に捜査を進め「誰も捕虜にはさせない。その場で根絶する」指示を出しました。

 

映画『アラビアのロレンス』の中で、頭に血が上ったロレンスがトルコの敗残兵を襲う場面を思い出しました。

“No prisoner”「捕虜はいらん!」と叫んで、皆殺しにするのです。残虐な場面ですが、妙に印象に残るシーンでした。子供心に野卑な魂を揺さぶられたのです。

写真右のオマー・シャリフ演ずるアラブ人は、アラブ人を野蛮人扱いするお前こそ野蛮人ではないかと詰問します。

f:id:ha-kurehanosatosi:20171230091100j:plain

さて、ロシアでは現場の職員はどのように反応したのでしょうか。明らかに矛盾する命令なのですが。

ロシアらしいワイルドな指示です。

www.nikkei.com

ロシアのスーパー爆発 プーチン氏、テロと断定 「脅威の根絶」強調

2017/12/28 18:53

 【モスクワ=小川知世】ロシアのプーチン大統領は28日、北西部サンクトペテルブルクのスーパーマーケットで起きた爆発について「テロ行為だ」と断定した。シリアでの軍事作戦から帰還したロシア軍兵士を集めた式典の演説で言及した。シリアでの過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦の成果をたたえるとともに、国内でのテロの脅威を根絶する考えを改めて強調した。

 爆発は27日夜に発生。手製の爆発物が使われ、少なくとも10人が負傷した。命に別条はないとみられる。連邦捜査委員会や情報機関の連邦保安局(FSB)が殺人未遂容疑で調べている。

 プーチン氏は28日の演説で「昨日、サンクトペテルブルクでテロ行為があった」と述べ、FSBが12月にテロ計画を未然に阻止した点に触れた。中東でIS活動に加わった戦闘員の帰還に懸念を示した上で、合法的に捜査を進めると強調。「誰も捕虜にはさせない。その場で根絶する」と対抗姿勢を鮮明にした。

 サンクトペテルブルクはプーチン氏の出身地で、4月には地下鉄の自爆テロが起こり15人が死亡。ISを支持する中央アジア出身の男が実行犯とされた。12月にはFSBが、テロを計画したとしてIS関係者7人の拘束を発表。プーチン大統領は米中央情報局(CIA)の情報提供が役立ったとトランプ米大統領に謝意を伝えていた。

拘束するより、殺したほうが簡単

死刑反対派も、犯人を現場で射殺することは容認するようです。

元警察官僚・元衆議院議員の亀井静香は頑固な死刑反対派として有名ですが、凶悪犯が人質をとって立てこもったらどうするのかと聞かれた時、

「射殺命令を出すに決まっている」と答えていました。警察出身者は似ているようです。(プーチンさんは秘密警察ですが)

現場で射殺することは、ある意味手間がはぶけていいのかもしれません。

news.tbs.co.jp

29日 1時09分

TBS NEWS

爆発事件受けプーチン大統領、実行犯を「現場で殺すよう」指示

 ロシア第二の都市サンクトペテルブルクで13人がけがをした爆発事件を受け、プーチン大統領は今後のテロ行為に対し、実行犯を「現場で殺すよう」捜査当局に指示しました。

 サンクトペテルブルクのスーパーマーケットで27日、買い物客ら13人がけがをした爆発について、プーチン大統領は「テロ攻撃」と断定。その上で連邦保安庁長官に次のように指示をしました。

 「もし我々の治安当局者の生命や健康が脅かされるのなら即断し、“悪党たち”を拘束するのではなく、現場で殺すよう(指示した)」(プーチン大統領)

 来年の大統領選への出馬の届け出を27日に行ったばかりのプーチン大統領ですが、断固としてテロと戦う姿勢を見せたものの、明確な対策を打ち出すことはできず、テロの危険と隣り合わせのまま大統領選に突入することになりそうです。