大寒波が日本列島を襲っています。
東京や大阪などの都市部でもマイナス℃の低気温となり、北海道の喜茂別ではなんとマイナス31.3℃になったそうです。
普通の装備で野外に出れば数分で凍死できる気温。
ところが、こんな寒波にも関わらずゴキブリが我が家に出ました。
うちには最強のゴキブリ退治薬“バポナ”まで吊るしてあるというのに。
“バポナ”は人間ですら退治可能な農薬です。
ゴキブリ駆除の本などでは、人体にも有害なのであまり使用しないほうが良いとすら書かれています。
毎年夏前に設置しているので、たぶん通常の人より寿命が5年は縮まっています。
だからといって、5年長生きしてもゴキブリとの遭遇率が増えるのならば、早死にする方を選びたい。(嫁も死ぬほどゴキブリが嫌いなので、同意です)
それはともかく。
壁にへばりつき「さむ~」と言っているような大きな奴が出現したのです。あわててしまっておいた殺虫剤を取り出し噴霧するとポトリと家具の後ろに落下。
奴らは越冬することを覚えたようです。
わざわざ人間を昆虫化し、素手で奴らを倒さなくてはならない漫画『テラフォーマーズ』のような未来では困るのです。考えただけでもキモチワルイ。
(漫画『テラフォーマーズ』は楽しめますが)
そんなことを思っていたら中部大学が遺伝子を標的にした新たなる駆除方法を開発したとか。
脱皮する性質を阻害する物質を開発し、それを投与した実験によると脱皮途中で死に至るそうな。
しかし、この方法だと脱皮途中の奴らの死体がゴロゴロと残るのではないのか。
まだまだ、奴らのとの戦いは続くのです。
ゴキブリ、脱皮させずに撃退 中部大が遺伝子を標的に
科学&新技術
2018/1/21 19:44日本経済新聞 電子版
中部大学の長谷川浩一准教授らは、脱皮に関わる遺伝子の働きを抑えることでゴキブリを殺す技術を開発した。ゴキブリだけが持つ遺伝子を標的にしており、他の動物や生態系に与える影響は小さいという。
ゴキブリは体が大きくなると脱皮し、それを繰り返して成長する。研究グループはゴキブリの脱皮に関係する「vha55」という遺伝子を特定。RNA干渉と呼ぶ手法で、この遺伝子の活動を邪魔するRNAの断片でできた物質を作った。RNA干渉は遺伝子を操作せず、たんぱく質合成の情報を伝える別のRNAにくっつくことで、たんぱく質を作らせないようにする。
ゴキブリに注射したり、食べさせたりすると、脱皮できずに死んでしまう。住宅などでよく見かけるクロゴキブリで試したところ、脱皮を始めたものの途中で死んだ。
vha55遺伝子はゴキブリだけに影響が及ぶため、誤飲しても人間やペット、野生動物などには害はないという。今後、特定のゴキブリにだけ殺虫効果がある物質の研究を進める。