メキシコに恨みがあるわけではありません。
しかし、現実は一般の報道より複雑です。
トランプ大統領の「メキシコは世界で一番危険な国だ」ツイッター発言に、メキシコ外務省が「世界一ではない」と一蹴したとか。
メキシコ、世界一危険な国とのトランプ氏ツイートを一蹴
[メキシコ市 18日 ロイター] - メキシコは18日、同国は世界一危険と述べたトランプ米大統領のツイッター発言を一蹴するとともに、米南部国境の壁建設費用は負担しないとの立場を改めて表明した。
メキシコ外務省は「メキシコは暴力に関して重大な問題を抱えているが、世界一危険な国というのは明らかに誤りだ」との声明を発表した。
昨年11月までの1年間にメキシコで開始された殺人捜査は2万3101件で、年単位では1997年の統計開始以来最多となった。
ただ、世界銀行のオンラインデータベースで使用されている国連の統計では、最新の数字となる2015年時点のメキシコにおける殺人発生比率は10万人当たり18.7人で、ブラジル、コロンビア、ベネズエラ、ホンジュラス、エルサルバドルなど中南米諸国の水準を大きく下回っていた。
確かに「世界一」ではありません。
他の中南米の国と比べると殺人発生率は低い。
1位 エルサルバドル
2位 ホンジュラス
3位 ベネズエラ
と1、2、3位は他の南米国です。
そして、メキシコは22位。
うーん微妙な位置です。
200カ国中22位。
まあ世界一ではないけれど、「一蹴」できるほど少なくはない。
しかも、麻薬カルテルがネットに上げる残忍な映像数は、メキシコが多い方なのです。
ちなみに、日本は197位。一億二千万人の人口を抱える国としては異様なまでに低い殺人発生率です。
下のグラフは2011年のもの。
2017年、メキシコでの殺人件数過去最多
昨年のメキシコで発生した殺人件数は、過去最多の2万5339件でした。
そのために、政府は治安維持のために軍隊の介入を検討しているそうです。
メキシコの殺人件数、過去最悪に 昨年2万5000件超
2018年1月22日 10:37 発信地:メキシコ市/メキシコ
【1月22日 AFP】メキシコで昨年発生した殺人事件の件数が、11月末時点で過去最多の2万5339件だったことが分かった。メキシコ内務省が20日、発表した。
同省によると、昨年12月に殺害された人は2219人に上った。
政府は1997年に殺人事件の統計を開始し、これまでの最多件数は2011年の2万2409件だった。
殺人事件の発生率は人口10万人当たり20.51件で、2万545人が殺害された2016年の16.8件から増加した。
メキシコでは2006年12月に当時のフェリペ・カルデロン(Felipe Calderon)大統領が麻薬カルテルを撲滅するため「麻薬戦争」を宣言したことに端を発して殺人や暴力が拡大したと批判されており、それ以来、麻薬密売に関連して約20万人が殺害されている。
政府の統計では組織犯罪が関係した事件の件数を特定していないが、発生場所が麻薬組織の活動拠点である南部ゲレロ(Guerrero)州や東部ベラクルス(Veracruz)州などに集中していることから、大半を占めると専門家らは推測している。
この問題に取り組むためメキシコ議会は先週、国内の治安維持のために軍の介入を認める法案を可決している。(c)AFP
自国のことを守るのが政府や議員の役目
メキシコの悪口のようになってしまいました。
けれども、個人的にはまったく悪意はありません。逆に、日本人としては羨ましいぐらいです。
はっきりと、アメリカ大統領に対して「間違っていると」抗議し、自国を擁護するのですから。
日本は、このように恵まれた治安の中で、自国の悪口を言う者が多すぎます。
そして、その中でもたちが悪いのは、一部の国会議員や国営放送を含む巨大マスコミです。
まるで彼らは、日本の悪口を言うのが仕事のようになっている(特に過去の日本の悪口)。
悪口を言いながら国から給料もらい、国民から視聴料を徴収しながら治安も守ってもらっている。
フザケた話です。