今日も憂鬱な朝鮮半島27 「鼻血(bloody nose)作戦」北朝鮮には効果なし

トランプ大統領は「鼻血(bloody nose)作戦」を検討中だとか。

これは大きな賭けといってもよい作戦です。

 

この作戦は、アメリカの「北の核武装は絶対に認めない」意思を示すのが目的であり、北朝鮮は反撃してこないことを前提にしています。

 

具体的には、北の軍事拠点、ミサイル発射台などをピンポイント攻撃し撃破する。

その攻撃によって核武装をあきらめさせる。

つまり、一発殴り鼻血を噴出させることで、相手の攻撃意思を削ぐということでしょう。

結局、全面戦争または核戦争にならないことを希望的観測としているだけなのです。

 

大きな問題点として、通常兵器(長距離砲やミサイル)による反撃を想定していません。

北朝鮮は自国民が何万人死傷してもなんともない国家です。

しかし、アメリカ・韓国・日本はどうでしょうか。

数百人死亡すれば、あわてて戦争をやめようとしかねません。

そして攻撃命令を出した指導者に対する逆恨みが、世論やマスコミの論調になる。

結果、北朝鮮は生きのびる。

 

あまり賛成できません。

軍事境界線の兵士たちへの教育

「砲撃音が聞こえたら上官の命令無しにミサイルの発射ボタンを押すように訓練されている」そうです。

いったん発射された砲弾や多量のミサイルを迎撃する術はほとんどありません。

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ソウルは火の海になるでしょう。

数万人ともいわれる在韓米国人、在韓邦人もその対象となるのです。

jp.sputniknews.com

韓国亡命北朝鮮元高官、対米国北朝鮮の戦略を明らかに韓国へ亡命の元高官、北朝鮮の対米戦略を明らかに c Sputnik/ Iliya Pitalev
アジア
2017年11月02日 08:30(アップデート 2017年11月02日 12:45) 短縮 URL71229
在英朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)大使館で公使を務め、2016年に韓国へ亡命した太永浩(テ・ヨンホ)氏は1日、米議会下院の公聴会で証言し、米国が北朝鮮に対して譲歩した場合、在韓米軍の撤退につながり、韓国の体制が崩壊すると金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が確信しているとの見方を示した。NHKが伝えた。

スプートニク日本
太氏は北朝鮮が、ベトナム戦争で米軍が南ベトナムから撤退したことが体制崩壊につながったことを研究していると明らかにした。太氏によると、米国を核兵器で攻撃する能力を獲得できれば、米国は譲歩を迫られ、最終的には在韓米軍が撤退し、韓国の体制崩壊が実現できると金正恩氏は確信しているという。

また、太氏は「軍事境界線に配備された北朝鮮の部隊は、砲撃音が聞こえたら上官の命令無しにミサイルの発射ボタンを押すように訓練されている」と述べた。