今日の中国35 習主席神格化と「顔認証グラス」現場に登場

ハイテクを駆使した、異常な宗教団体のようです。

習近平は、「教祖」のように神格化されています。

人民日報や新華社通信などの中国共産党のプロパガンダ機関からすると、習近平は「人類の進路を示し」ているとか。

 

昨年2017年1月に、スイスで開催されたダボス会議とジュネーブでの国連欧州本部の2つの演説を元にしています。

人民日報には、

「2つの基調講演は世界人民の心の声を代弁し、世界全体に大きな影響を与えた。“世界がどうなるのか”“われわれはどうすべきなのか”の迷いが広がっている中で、中国の理念の光は人類発展の方向性を示した」

「2つの歴史的演説は哲学の高いレベルから人類の運命を説き明かした。それは大海原の灯台のように船舶の進路を導き、時間と空間をこえた思想的魅力を放った」 

新華社通信では、

「人類の進路を示した習主席の2つの講演は、知恵の声を大地に広げ、真理の光をもって暗闇を照らした」

とまるでカルト宗教の教祖礼賛です。

【石平のChina Watch】「神格化」が止まらない習主席 世界の救世主のつもりなのか…〝自画自賛〟に唖然(1/4ページ) - 産経ニュースより

「顔認証グラス」による人民の統制

「顔認証グラス」が中国共産党のデータベースにアクセスし、どんな人間(人種、性別、住所、思想傾向)なのか即座にわかるようです。もちろん外国人も対象になっています。

日本に帰化した石平さんや産経新聞の記者は全員登録されているのでしょう。

入国すれば逮捕されるか監視される。

中国びいきの人は、「神」のごとき共産党主席をハイテク機器の監視が守っている異常さに気づくべきです。

www.newsweekjapan.jp

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中国警察がロボコップ化! 「顔認証グラス」は犯罪者も誤魔化せない

2018年2月8日(木)17時30分

ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

 

<導入から1週間ですでに7人逮捕するなど効果はてきめんのようだが、ヨーロッパメディアは痛烈な皮肉を飛ばす>

 

中国の警察が『ロボコップ』さながらの新装備「顔認証グラス」をお披露目した。

 

顔認証技術を備えたダークサングラスは、前科などの情報が蓄積されたデータベースにリンクされているという。当局は、2月16日から始まる旧正月(春節)の帰郷ラッシュ、人民大移動を控え、ターミナル駅での監視を強化することで犯罪容疑者の発見につなげたい考えだ。

 

このグラスを掛けると何が起こるのか。英テレグラフによると、使い方を習得した警官はグラスを通して即座に、対象者の名前、人種、性別、住所などの個人情報を確認することができる。

 

河南省にある鄭州東駅は、中国の鉄道で最大規模のジャンクションだ。毎年、春節で地元に帰る多くの人が利用する。先週、同駅に勤務する警察官らが、このグラスを装着し任務を開始すると、これまでに、誘拐やひき逃げ犯ら7人を逮捕したという。さらに、偽の身分証を使用していたとして26人の身柄を確保した。

 

人民日報のウェブで公開された写真から、女性警官が掛けているグラスの右レンズに小さなカメラが取り付けられていることが確認できる。このカメラが捉えた画像データは携帯端末に送られ、内臓されたアプリで処理されて、データベース上の情報と照合されるという仕組みだと、地元の警察当局のチャン・シャオレイが中国共産党系の新聞「環球時報」に語っている。アプリはデータベース上のすべての情報にアクセスが許可されており、この情報には対象者の最近のインターネット閲覧履歴まで含まれるという。

 

思い描かれた未来は良くも悪くも現実に?
英テレグラフによると、顔認証の技術は中国の大学の寮やオフィスへの入退管理、ATMでの現金引出でも使われている。2017年秋に中国のケンタッキーフライドチキンの一部店舗で顔認証決済のサービスが始まったことは記憶に新しい(英インディペンデント)。

 

ところで、イギリスのテレビドラマ『ブラック・ミラー』をご存知だろうか。近未来を舞台にSFの要素を織り交ぜた人気ドラマで、そのストーリーは、テクノロジーに圧倒される現代社会の闇をブラックユーモア満載で風刺的に描写することが多い。

 

しかし英テレグラフは、中国で導入された「顔認証グラス」が『ブラック・ミラー』の劇中で描かれることはないと言っている。中国は、ヨーロッパ諸国にとって、にわかには信じられないような方法で国民を監視するために新しい技術を実際に展開しているからだ。中国を「個人のプライバシー保護に対する懸念がほとんど無い国」と揶揄した。