今日のプーチンさん20 ロシアは見せしめの暗殺が得意です

ロシアの野蛮さはソビエト時代からほとんど変わっていません。

 

ロシアの野蛮人の中の野蛮人といえば、スターリンが有名です。

彼の政敵トロッキーは、1929年国外追放になった後、メキシコに亡命しました。

しかし、粘着気質のトロッキーはスターリンの国際的評価をおとしめるためにスターリン批判の執筆活動を続けていたのです。

その影響は親族にもおよび、トロッキーの息子はパリ留学中に暗殺されています。

そして、1940年トロッキー本人もピッケルで後頭部を殴打されて無残に殺害されました。

(ただし、スターリンに殺されたからといってトロッキーが善人だった訳ではありません。彼はロシアの内戦中、赤軍を組織・指揮して何十万という自国民を無慈悲に殺害しています。トロッキーがトップに立っていれば、スターリンと家族は同様に暗殺されたでしょう)

 

ロシアで権力を掌握する者は、政敵をどこまでも追い詰めて親族もろとも殺害するのが慣行になっている。要は見せしめです。

 

3月4日、英南西部ソールズベリーにて、セルゲイ・スクリパル氏とその娘が意識不明の状態で見つかりました。

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暗殺未遂に遭ったセルゲイ・スクリパル氏はロシアと英国の二重スパイであり、ロシアで逮捕されましたが、その後のロシアのスパイとの交換で釈放され、英国に亡命していました。

 

亡命後も、妻、兄、息子が謎の死を遂げているとか。暗殺以外考えられません。

 

今回は、娘と共に神経剤を使用されていました(何を使用したのかはまだわかっていません)。神経剤で有名なのは、日本の地下鉄でオウム真理教が撒いたサリンや金正男殺害で有名になったVXガスです。

神経剤による殺害未遂のために、英国の救急隊員や警察官も被害を受けています。気の毒なことです。

 

英国のジョンソン外務大臣は、激高して「悪意があり、破壊的な国家だ」と批判しています。

 

プーチン大統領の指示があったことは明白なのですが、「ああ、やりましたよ」とロシアが答える筈はない。

野蛮国はやりたい放題なのです。

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露の元大佐が意識不明…MI6に機密情報提供
2018年03月07日 08時45分
 【ロンドン=緒方賢一】英南西部ソールズベリーで4日、60歳代の男性と30歳代の女性が意識不明の状態で見つかった。


 英BBCは2人について、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)の元大佐と娘だと報じた。成分不明の物質に触れて意識を失ったとみられるという。

 

 BBCによると、発見された元大佐のセルゲイ・スクリパル氏(66)は、かつて英対外情報部(MI6)に機密情報を提供したとして有罪判決を受け、2010年に米国とロシアとのスパイ交換によってロシアを出国していた。警察によると、2人とも商業施設のベンチで発見された。英国では06年、プーチン政権を批判したロシアの元情報機関員が放射性物質ポロニウムで毒殺される事件があり、英国の独立調査委員会はプーチン大統領が「殺害をおそらく承認した」と結論づけた。

2018年03月07日 08時45分 Copyright c The Yomiuri Shimbun

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元スパイの重体事件でジョンソン英外相がロシアに警告 
2018年03月7日
今月3日にイングランド南西部ソールズベリーのショッピングセンターで倒れているのが見つかり、意識不明に陥ったロシアの元スパイ、セルゲイ・スクリパリ氏(66)について、ボリス・ジョンソン英外相は6日、ロシアの関与を示すいかなる証拠も「断固として処理する」と述べた。この事件では、スクリパリ氏と一緒にいた娘のユリアさん(33)も意識不明となっているが、ロシアは関与を全面否定している。

 

ジョンソン外相はロシアを名指しこそしなかったものの、「悪意があり、破壊的な国家だ」とコメントした。この件に関しては、アンバー・ラッド内相も危機管理委員会(COBRA)の会合を開く予定。

 

ロンドン警視庁の対テロ捜査隊が地元警察から捜査を引き継いでいる。ただし、対テロ捜査隊は、この事件はテロではなく、市民への危険はないと声明を出した。

 

原因はなお不明
スクリパリ氏とユリアさんは3日午後、ソールズベリーのショッピングセンターのベンチで意識不明で倒れているのを発見された。何らかの物質に触れたことが原因かもしれないとされている。

 

事件目撃者のジェイミー・ペインさんによると、女性は口から泡を吹き、目を「大きく開いて白目になって」気絶していた。男性は「体が硬直し、腕も動かなくなったが、それでもまっすぐ前を見据えていた」という。