今日の中国59 ゴキブリの水薬、400万人に販売済み。苦手な人は【閲覧注意】

春を通り越して、すでに夏がきたようです。

4月30日ですが、体感的には2週間ぐらい暦が早まっています。

部屋のなかでも24℃はある。

5月半ばの暑さです。

 

暑くなると“奴ら”が現れます。

ゴキブリです。英語圏ではcockroachですか。

 

昨夜、妙な気配を感じ、残効性のある殺虫剤をまいておくと、今朝方まだお若い3匹のゴキブリが腹を見せて痙攣していました。

 

「まだ、4月ではないか!」と怒りながら殺虫バポナを吊ることになりました。

 

先月、中国にて「ゴキブリを美容術に用いて画期的な若返り薬」を開発中である記事を紹介しました。

ところが、すでに薬として販売していました。

四川省西昌市には、年産60億匹以上を養殖する世界最大のゴキブリ工場があります。

IT先進国中国では、AI制御で飼育しているそうだとか。

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日本でも殺虫剤会社が研究のために飼育していることはよく知られています。

あくまでも、駆除薬の研究のためです。

 

しかし、隣国はそうではありません。

大きくなると粉砕されて、水薬にするのです。

すでに400万人に販売しています。100ml瓶2本で50元(約860円)。

(中国価格としては)結構高価です。

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これだけ売れるには、やはり効能があることが理由のようです。

胃の痛みや他の病気に "顕著な効果"を持っているそうで、

「製品のパッケージによると、水薬は茶色の色をしており、 "やや甘い"という味があり、"やや魚介の香り"があります」

とか。

 

気分が悪くなってきました。

 

原材料にはさすがに「ゴキブリ」と記述できないので、ゴキブリのラテン語名である「Periplaneta americana」と書かれています。

 

日本に輸入される可能性もあるので、ラテン語も学んでおく必要があるようです。

www.gizmodo.jp

ヤメテェ…年間60億匹のゴキブリをAIで繁殖させる中国の工場
2018.04.25 19:00

ごきぶりホイホイのアース製薬研究所の60万匹で驚いてちゃいけない。四川省西昌市にはAI完全制御で年産60億匹以上を誇る世界最大のゴキブリ養殖工場があるんだそうですよ!

 

その恐怖の実態を南華早報が特集しています。

 

なんでもスポーツ競技場2個分ほどの面積の2階建てビル内に、世界人口並みのゴキブリがうようよ生息しているらしいのです。管理母体は成都市に本社がある「好医生薬集団(グッドドクター製薬グループ)」とのことですが、これだけの数となると試験用とも思えないし、用途がとても気になりますよね。

 

ビルの中は通年、「じめじめと温かく暗い」環境に保たれており、水と餌も十分ある環境で、ゴキブリは心おきなく繁殖に励むことができます。繁殖ビルを管理するのは、アルゴリズム制御のスマート養殖システムで、全体の摂食量、気温など80種以上のビッグデータを常時回収し、AIで繁殖を最適化しています。


ゴキブリは一生外には出られません。完全に閉ざされた闇の中で生まれ、育ち、一度も日の目を見ることのないまま生涯を終えます。

 

十分な大きさに成長すると、機械で潰され、そして…人間の生薬になるんでありますよ。

 

生薬は「お茶のような色で、やや甘味があり、魚のようなにおい」が特徴です。ゴキブリとはさすがに書けないため、科学の専門用語で表記しています。気になるお値段は100ml瓶2本で50元(約860円)ほど。腹痛や産後の肥立ちなど効能は幅広く、2011年の政府機関紙「公明日報」の記事によれば、この工場から「中国全土4,000以上の病院に納品され、医師の処方で呼吸系、胃腸系、その他の患者400万人以上の病が治癒」され、「通算43億元(約7400万円)を売り上げた」のだとか。今はもっとかもしれませんね。

 

ちなみにそのときの取材では記者さんが息を止めて入って暗がりにフラッシュライトを向けたら、ものすごい勢いでゴキブリが逃げ、葉がざわめくような音とともに一陣の涼しい風が巻き起こり、「まるで晩秋の竹林のようであった」といいます。

 

中国政府もスーパーバグ、ゴキブリの効能には大変注目しており、臨床や実験に国家予算をつけたりもしています。山東農業大学のLiu Yusheng教授(山東省昆虫研究協会会長)は2013年の英紙テレグラフからの取材に対し、「ミラクル薬」とまで言っており、だまされたと思って味見する記者の写真も冒頭に出ていますよ。ゴキブリ工場の取材も命がけですのぉ…。

 

ちなみにこの工場。近くには西昌青山空港もありますので、まかり間違って脱走するとえらいことになると、専門家たちは警鐘を鳴らしています。地震が起きないことを祈るばかりですね。

Sources: 南華早報 via CNet

 

南華早報(South China Morning Post )のHPより

南華早報は香港の英語メディアです。

(【閲覧要注意】苦手な人は見ないこと)

(A giant indoor farm in China is breeding 6 billion cockroaches a year. Here's why | South China Morning Post)

以下は、英語版の南華早報(South China Morning Post )のGoogle訳です。直訳なのでおかしな日本語ですが、意味ははっきりと分かります。

中国の巨大な屋内農場では、年間60億匹のゴキブリが繁殖しています。理由は次のとおりです。
世界最大の繁殖施設で明らかに目立つ薬効を持つ「嫌な」昆虫に注目しています。そこでは、虫が地球の人口を上回っています。

2018年4月24日
狭く間隔の狭い列の棚は、2つのスポーツフィールドの大きさについて複数階建ての建物を満たしています。棚には食べ物と水の開いた容器が並んでいます。

暖かく、湿っていて暗い年中無休で、食べ物を見つけて再現するために自由に移動できます。刑務所のように完全に封印され、訪問者へのアクセスには厳しい制限があります。出生から死に至るまで、住人は決して太陽を見ません。

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世界最大のゴキブリの農場では、年に60億匹の成虫のゴキブリを飼育し、人工知能を使って世界の人口よりも大きなコロニーを管理しています。

それは、政府によると、中国の何百万人もの患者が消費する「治癒薬」の製造プロセスの一部である。

中国のゴキブリ繁殖施設は、医薬品の成分として、または家畜飼料のたんぱく質源として使用されています。しかし、他の施設は、四川省南西部の西昌市の農場の生産性に一致することはできません。

四川省政府は、今年初めに北京に提出された報告書で、毎年、平方フィート当たり約28,000のフルサイズのゴキブリが生産されていると述べた。

歴史の中ではじめてのことですので、多くのゴキブリは1つの空間に閉じ込められて繁殖しています。このプロジェクトは、国家科学賞を受賞したほどの数の「科学技術のブレークスルー」を達成したという。

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この施設は、人工知能(AI)アルゴリズムを搭載した「スマートな製造」システムによって制御されることにより、その比類のない効率性を部分的に達成しました 。

このシステムは、湿度、温度、食糧供給および消費を含む「ビッグデータ」の80以上のカテゴリを絶えず収集し分析しています。それは、遺伝子変異などの変化と、これらが個々のゴキブリの成長率にどのように影響するかを監視します。

AIは数秒で13億人の市民を識別できる強力な顔認識システムから、船長がより迅速でより正確な戦闘の決定を下すのに役立つ原子力潜水艦まで、多くの分野で中国を変革しています。

ゴキブリの農場では、AIシステムはゴキブリの生産を改善するために、自己調整して、過去の仕事から学びます。

roachbotを見てください:科学者は、壊れやすいロボット昆虫が災害時に役立つかもしれないことを願っています

このシステムの開発に携わっていた浙江大学の機械工学部の助教授であったDr. Zhang Wei博士は、South China Morning Postに次のように語った 。「それは世界には何もない。いくつかの独自の問題に対処するためにいくつかの独自のソリューションを使用しています。

 

暗闇の中で荒れ狂う

Zhang氏はプロジェクトでAI技術の使用を確認しましたが、詳細を述べることを拒否しました。

この農場は、政府書類の正当性を確認したが、ポストの質問に答えることができなかった成都、四川省のGooddoctor Pharmaceutical Groupによって運営されている。

政府の新聞Guangming Dailyの2011年の報告によると、訪問者は汚染物質や病原体の持ち込みを避けるために消毒された作業服に変更しなければならない。

 

騒々しい隣人?ゴキブリの蔓延と飛行機を共有しよう

「施設には人がほとんどいなかった」と記事は述べている。棚、床、天井では、ゴキブリはどこにでもありました。

"あなたの息を止めて、騒がしい音しか聞こえません"と続けた。「懐中電灯が掃除されるたびに、ゴキブリは逃げました。梁が上がったところで、風が吹くような響きが葉を吹き込んでいた。

"それは晩秋の竹林の深いところに立っているようだった。涼しい風が吹き、葉が鳴り響く。 "

 

超繁殖は都市を恐怖にすることができますか?

今までに地球上に存在していたゴキブリの中で最も大きなコロニーである、施設に閉じ込められた昆虫の数は、悪夢のようなシナリオを思い起こさせます。

すべてのゴキブリはスーパーゴキブリです。母なる自然はすでに仕事をしています。改善の余地はほとんどありません。北京の中国科学アカデミーの昆虫進化研究の動物科学者の主任科学者Zhu Chaodong教授は、数十億のゴキブリが環境に突然放出されるならば、それは "災害"建物を壊した地震のような災害。

Xichangの800,000人近くの住人に、そのような事故の1つは「恐ろしい」かもしれない、とZhuは言った。農場はXichangのQingshan空港の近くにもあります。

"偶発的な爆発の災害を防ぐためには、複数の防衛ラインが整備され、適切に機能しなければならない。

 

ゴキブリ:知りたくなかったことすべて

「適切な環境でゴキブリが急速に増殖している」とZhuは述べた。西昌の暖かい気候と十分な降水量を考えれば、それらの十数個が近隣全体に蔓延する可能性がある。

また、農場の集中的な生殖と遺伝子スクリーニングが、昆虫の進化を加速し、異常なサイズと繁殖能力の「スーパー・ゴキブリ」を生産するとの懸念もあるが、朱氏はこれは起こりそうもないと述べた。

ゴキブリは、他の種を絶滅させた極端な環境条件を生き延びた恐竜の周りにあったと考えられています。

送付者に戻る:ドイツの巨大なゴキブリの郵便での配達を中国の税関職員が発見

「すべてのゴキブリはスーパーゴキブリです。"母なる自然は既に仕事をしています。私たちが改善する余地はほとんどありません」

 

水薬の作成

政府報告の時点で、農場はゴキブリから完全に作られた水薬を製造することにより、年間43億元(684百万米ドル)の収入を得ていた。

彼らが所望の体重と体重に達すると、ゴキブリは胃の痛みや他の病気に "顕著な効果"を持っている水薬を作るために機械に供給され、粉砕され、州政府は言った。

製品のパッケージによると、水薬は茶色の色をしており、 "やや甘い"という味があり、"やや魚介の香り"があります。

農場では全国の4,000以上の病院に販売していたとの公式報告によると、医師の処方箋を摂取した後、400万人を超える呼吸器、胃およびその他の病気の患者が治癒した。

 

奇跡のような治療法

ゴキブリは、何千年もの伝統的な中国薬の原料でした。中国南部のいくつかの農村部では、幼児はニワトリと混合されたゴキブリを感染させたり、胃を悩ませたりすることがあります。

中国政府は、20年以上にわたる検査と臨床試験を経て、医薬品の潜在的価値が高い数多くの疾病用タンパク質と生化学化合物を発見または確認した、ゴキブリの医療価値に関する全国的な調査に資金を提供しました。

数千ページにわたる中国の医学誌には、ゴキブリの回復効果を示唆する詳細な調査結果が掲載されています。それは、癒しが困難で慢性的な痛みを引き起こす内臓器官の表面上の粘着性膜である皮膚および粘膜のような損傷組織の再増殖を刺激することができる。

 

中国西南部にある11cmの翼幅を持つ「世界最大の蚊」

火傷または重度の胃の炎症を患っている患者は、数多くの研究によれば、薬を投与するよりも早く回復する。

北京の中国科学院(CAMS)のマテリア・メディカ研究所(Materia Medica)のゴキブリ関連薬を研究している研究者は、「この薬は万能薬ではなく、あらゆる病気に対して魔法の力を持っていない」と語った。

「しかし、特定の症状に対するその効果は確立されており、分子科学と大規模な病院の適用によって確認されている」

 

患者はラテン語を学ぶ

CAMSの研究者によると、潜在的に大きな欠点があるという。「原料の原材料は、ほとんどの人にとって嫌だ」と彼女は言った。"これは、他の国では薬の使用が見られない重要な理由です。

「中国でさえ、ほとんどの患者は液体がゴキブリから来たのかどうかはわからないかもしれない」

この水薬はカウンターで販売されるものではありませんが、
ポストは医者の処方箋を求めずに北京のドラッグストアで買っています。

100ミリリットルの2つのボトルを含むパックは50元(8ドル)以上のビット。

パッケージングと使用説明書には、最大のゴキブリ種の1つであるアメリカのゴキブリのラテン語であるPeriplaneta americanaが記載されています。

インターネットは、kangfuxin ye、または "回復の薬"として知られている薬についての活発な議論を主催しています。

"私は水薬を飲むときPeriplaneta americanaを探しました。私はその写真を見て、それを画面上に広げた」とBaidu Tieba氏は、検索エンジン会社のBaiduが運営する大規模な中国語オンラインコミュニティに1人のユーザーを書いた。

この薬を摂取した数人の患者は、ポストに、彼らがそれを飲んだときにその内容を認識していないと言いました 。

「これは、私がむしろ生きていないことを知っている」と、北京の若い母親は1年前に出産した後の回復を早めるためにそれを処方したと語った。

"私はその効果を知らないが、私は最終的に癒された"と背中の傷害を治すために薬を飲んだ別の患者は言った。

「嫌なのに力強い」

北京のGooddoctor Pharmaceutical Groupの代表であるHan Yijun氏は、巨大なゴキブリを学名で引用して患者を誤解させていることを否定している。

「私たちの薬は長年にわたり病院で使用されており、膨大な数のファンを築いてきました。

慢性胃病患者の中には、痛みを有意に軽減することができるため、定期的に摂取していた人もいるという。

「彼らはゴキブリから作られたものだと知っている。「これは嫌な昆虫だが、棚に薬はほとんどない。同じ効果がある」

アース製薬の研究員の言葉

彼らは、単なる虫けらではなく、意思または感情を持っています。

嫌いな人間、駆除しようとする人間に見つかると、「あっ、しまった。見つかった」と、恐怖の感情を明らかに出すからです。

 

ゴキブリ嫌いの自分だけの妄想ではなく、嫁も同じことを感じています。

 

アース製薬の研究員、有吉課長(女性)も、

「もともと私も虫が大の苦手だったんですよ……。でも飼育を担当して研究を続けているうちに、ゴキブリの方も人間を怖がっていることがわかり、それ以来、次第に親近感が持てるようになりました」。

と語っています。

わかる人にはわかるのです。

ただし「親近感」は遠慮しますが。

(再び【閲覧要注意】、苦手な人は見ないこと)

style.nikkei.com

ゴキブリ60万匹の恐怖、世界最大級の研究所を見た
編集委員 小林明
2016/9/30

 みなさんはゴキブリ60万匹がザワザワと一斉にうごめく光景を見たことがあるだろうか? 「ゴキブリが大嫌い」という人は閲覧するのに少々、覚悟がいるかもしれない。殺虫剤やヒット商品「ごきぶりホイホイ」などで知られるアース製薬の研究所(兵庫県赤穂市)では実験・研究のために国内外に生息する様々な種類のゴキブリを飼育しているという。

 

 そこで今回は人間の住環境にはとても身近な存在だが、嫌われ者の代表格でもあるゴキブリの習性や歴史、地域分布のほか、意外にユーモラスな珍種のゴキブリの生態などについて調べてみることにした。

 

■ゴキブリは約3億年前に登場、大きさ・形は変わらぬ「生きた化石」

 アース製薬研究所を訪れたのはまだ蒸し暑さが残る9月半ば。山陽新幹線の相生駅を降りて自動車で20分ほど走ると、工場と研究所の近代的な施設が目の前に姿を現した。入り口の左手にはカキなどを養殖する瀬戸内海(坂越湾)が広がる風光明媚(めいび)な立地だ。「赤穂の塩」で知られるこの地に創業者の木村秀蔵氏が工場を建設したことで同社の歴史が始まったとされる。