今日のプーチンさん30 スノーデン、ウラル地方に流刑されるとか

エドワード・スノーデンは、アメリカ国家安全保障局(NSA)・中央情報局(CIA)の元職員でした。

2013年に米国の情報収集の手口を告発して、現在ロシアに亡命しています。

 

米国が世界中の(同盟国日本を含めた)国家を盗聴し、各国の要人の情報を収集していたのは公然の秘密だったのですが、スノーデンが実情を暴露したのです。

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マスコミは正義のヒーロー扱いでした。

しかし、米国からすれば単なる裏切り者にすぎません。

 

プーチン大統領は、とりあえずスノーデンがロシアに滞在することを認めていました。

しかし、最近になってロシア大統領選挙を批判しています。

こんな奴をそのまま黙認するとは思えません。

 

「一度裏切った奴は、何度でも裏切る」

この鉄則は、どこの国でも誰にでも適用されます。

 

元々、マッチョで愛国者なプーチンさんは、スノーデンのような華奢で自国の機密を敵国に売り渡すような人物は嫌いなのです。

利用された後は当然、それなりの処置を受けることをスノーデンは予期しなかったようです。ちょっと、いやかなりアホですな。

 

モスクワから僻地のウラル地方ペルミに流刑されるようです。

tocana.jp

スノーデンがもうすぐ“収容所送り”に!? 不吉な言葉を残し… 全てをプーチンに絞り取られた現在の様子に衝撃!
2018.06.30
 NSA(国家安全保障局)による個人情報収集の実態などを暴露して指名手配となり、2013年8月からロシアに滞在しているNSA元職員エドワード・スノーデン氏が先ごろ、“暴露5周年記念”を迎えて英紙「Guardian」の電話インタビューに応じている。現在のスノーデン氏は今何を考え、どんな生活を送っているのだろうか。


■スノーデンがロシア大統領選の不正を批判か

 ワールドカップに沸くロシア・モスクワのどこかで暮らしてるエドワード・スノーデン氏だが、ロシアに滞在できるのは2020年までといわれている。過去に一度延期されていることから再び滞在許可が更新されるのかもしれないが、英紙「Daily Mail」などでは現在のスノーデン氏がなかなか微妙な立場に置かれていることを指摘している。

 

 スノーデン氏がロシアに事実上の亡命をした2013年当時はオバマ政権であったが、今はなんといってもトランプ政権だ。そしてトランプ、プーチン両大統領の関係はシリア問題などはあるものの意外にも悪くはない。

 

 そして実際に昨年2月には、スノーデン氏をめぐりロシアがアメリカへの身柄引き渡しを検討しているという報道も流れた。また、まことしやかなウワサとしては、現在モスクワ某所で暮らしているスノーデン氏が近いうちにウラル地方のペルミに引っ越すことになるという。実はペルミといえばソ連時代に「グラグ」と呼ばれる強制収容所があった場所として有名な都市である。したがって「ペルミに送る」という表現が意味するのは「収容所送り」を表しているというのだ。

 

 同紙によればスノーデン氏の立場が微妙になったのは、プーチンが再選を果たした3月のロシア大統領選におけるSNSでの発言にも一端があるという。


「ロシア大統領選でモスクワと他の場所で今日見られた票の水増しは、1億4000万人以上の人々の影響力を奪うための画策です。正義を要求し、法と裁判を求めましょう。あなた方の未来を取り戻してください」(スノーデン氏のツィート)

 

 確かにこの発言が耳に入ればプーチンがスノーデン氏を見る目も微妙なものになるだろう。

 

■スノーデン「世界はすべて変わった」

 徐々に立場が微妙になっているというスノーデン氏だが、彼を追ってモスクワまでやってきたリンゼイ・ミルズさんとは幸せな同棲生活を送っていることが、ミルズさんのインスタグラムから垣間見えている。

 

 1年前くらいの投稿では、池でボートに乗った2人の写真が投稿され、スノーデン氏がけっこう遠くまで出歩けていることが示されている。2016年のクリスマスではお互いが出会った地である日本式の祝い方をしたということで、ケンタッキーフライドチキンを2人で仲良く食べている姿の1枚もある。また今年のバレンタインデーには部屋の中でビデオゲームを楽しんだようだ。もちろんダンサーで写真家であるミルズさんの写真も数多く投稿されている。


 はたして今後のスノーデン氏はどうなるのか。「Guardian」のインタビューでは「後悔はしていない」と語っている。そして昔の生活はすべて終わったことを痛感しているという。

 

「亡命は恐怖でしたが、心を解き放つものでもありました。もう元へは戻れないんだと実感しました」(スノーデン氏)

 

 そして5年前に比べて大きく世界が変わっていると主張している。

 

「人々は何も変わっていないと言います。まだ我々は集団監視下にあると。しかしそれは正しい認識ではありません。いったん2013年以前を振り返って、そこから起こったことを見直してみてください。すべては変わったんです」(スノーデン氏)

 

 5年前から大きく変わったという世界の中で、「後悔はしていない」と覚悟を決めているスノーデン氏だが、今後の身の振りはやはり微妙なようだ。

 

 軍事ジャーナリストのアレクサンダー・ゴルツ氏は「エドワード・スノーデンは失われた男だ」と「Daily Mail」紙に話している。

 

「私は彼がすべての情報を公開した時、彼が誠実であったと信じていますが、結局彼はロシアにすべての情報を絞り取られて、もはやオモチャになってしまいました。そしてロシアが彼を西側に自由がないことを証明する道具に使っているのです」(アレクサンダー・ゴルツ氏)


 はたして今のスノーデン氏にはまだ明かしていない極秘情報があるのだろうか。あるいは本当にすべて“絞り取られて”しまったのだろうか。それ次第で今後の処遇が変わってくるののは言うまでもないだろう。
(文=仲田しんじ)