メキシコ 映画『ボーダーライン2/ソルジャーズ・デイ』は現実と大差なし

あらすじ

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前作『ボーダーライン』で無慈悲に麻薬カルテルへの復讐を遂げたアレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)が主演。

アメリカとメキシコの国境地帯でビジネスを行う麻薬カルテルを壊滅させるため、CIAから新たな任務を与えられるアレハンドロ。

カルテル同士を戦わせることを目的に、麻薬王の娘を誘拐する。

ところが、作戦は想定外の結果を招いてしまう。

(日本公開日は11月の予定)


『ボーダーライン2』日本語字幕付き予告編(Sicario 2: Soldado )

前作『ボーダーライン』


映画『ボーダーライン』本予告

アレハンドロ役のベニチオ・デル・トロが痺れるほど魅力的

前作と同じく、アレハンドロを演ずるベニチオ・デル・トロが渋い。

「嘆きの検察官」と呼ばれる復讐の鬼。

メキシコ麻薬カルテルに妻子を殺害された過去を持っています。

妻は首を切り落とされて、娘は酸のプールに投げ込まれた。

 

復讐心があまりに激しいために、自身の心も壊れています。

それでも任務(復讐)を遂行しようとする。

メキシコの現実

映画内では派手な銃撃戦が描かれています。

しかし、現実もほとんど変わりません。

 

8月14日にイダルゴ州で、女性の下院議員アスセーナ・ロドリゲス・サモラ氏が誘拐されました。

幹線道路を走っている際に、別の車から銃撃を受けて横転。議員は車から引きずり出されて連れ去られました。

メキシコで7月1日に実施された各種選挙の期間中には少なくとも152人が死亡

しているとか。

 

麻薬カルテルを批判し議員になることが、カルテルに宣戦布告したのと同じなのです。

日本の議員もこれくらいの覚悟で立候補し当選していれば、厳しい現実と向き合えるのに。

メキシコの実態は映画より恐ろしい。
www.afpbb.com

メキシコ次期下院議員、路上で誘拐される 男らが襲撃

2018年8月15日 11:20 発信地:パチューカ/メキシコ [ メキシコ 中南米 ]

【8月15日 AFP】メキシコ中部イダルゴ(Hidalgo)州で14日、7月に行われた下院選挙で当選したばかりの女性次期議員が車で移動中に襲撃され、誘拐された。警察関係者が明らかにした。

 

 女性は中部ベラクルス(Veracruz)州選出のアスセーナ・ロドリゲス・サモラ(Azucena Rodriguez Zamora)氏。隣接するイダルゴ州の幹線道路を車で走っている途中、別の車に乗っていた男らから車に銃撃を受けた。

 

 車は横転し、同乗していた2人が負傷。その後、男らはロドリゲス・サモラ氏を引きずり出し、連れ去ったという。

 

 イダルゴ州ではこれに先立ち、中部プエブラ(Puebla)州の首長が同様に路上で襲撃を受けて誘拐され、6日に遺体で発見されている。

 

 地元調査会社のまとめによると、メキシコで7月1日に実施された各種選挙の期間中には少なくとも152人が死亡し、選挙中の死者としては国内史上最多を記録している。(c)AFP