メキシコ西武ハリスコ州にて、身元不明の100体以上の遺体を積んだトレーラーに苦情が殺到しています。
(冷凍車ですが常温保存なので)ハエがたかり、死臭がするためです。
市の遺体安置所が一杯になったので代用していました。
行く先々でクレームがつき、たらい回し状態です。
死体の埋葬も満足にできない
また、100体以上の遺体が身元不明であるのがメキシコならではの状況です。
麻薬カルテルに殺害されたのは間違いないのです。
しかし、誰が実行したか追及する者もいない。
そんな真似をすれば、また死体が増えます。
米国にあれだけ嫌われて犯罪者呼ばわりされても、命がけでメキシコ国境を越える不法移民が減少しない背景が見えてきます。
麻薬カルテルの犯罪多発により、自国では生きていけないのです。
死体の埋葬すらできないのだから、当然と言えば当然。
10万年前のネアンデルタール人ですらちゃんとした埋葬をしていたのですが。
メキシコのお盆“死者の日”の影響かも
あの国は乾燥した気候です。それでも2週間以上積んだままではやはり腐るのです。
死体が放置されるには文化的な影響があるのかもしれません。
メキシコの“死者の日”は、11月1日と2日に行われます。
11月1日は子供の魂が、2日は大人の魂が戻る日。
ガイコツの仮装をして、ガイコツの砂糖菓子などを供えるので有名です。
日本のお盆に似ていますが、どちらかと言うとハロウィン寄りです。
明るく不気味だから。
メキシコは国民の90%がキリスト教カトリックの信者です。
しかし、土着の信仰と混ざり合って、かなり変わったキリスト教になっています。
死をあざ笑うことで、恐怖から逃れるとか。
日本では、ハロウィンがすっかり仮装パーティーのように定着してきましたが、果たして“死者の日”はどうでしょうか。
お盆があるから必要ないかも。
100体超の遺体積んだトレーラー、行く先々で悪臭に苦情 メキシコ
2018年9月18日 17:39 発信地:グアダラハラ/メキシコ [ メキシコ 中南米 ]
【9月18日 AFP】メキシコ西部ハリスコ(Jalisco)州グアダラハラ(Guadalajara)で、身元不明の遺体100体以上を積載した冷凍トレーラーが行く先々で異臭がすると住民から苦情を受け、当局が駐車場所の確保に苦慮している。
この大型冷凍トレーラーは、メキシコ第2の都市グアダラハラの遺体安置所が飽和状態なため、市が安置所代わりに借りていたもので、当初は市郊外の貧困地区ドゥラスネラ(Duraznera)の倉庫に2週間ほど駐車していた。しかし、住民たちがひどい悪臭とたかるハエに苦情を申し立てたため、さらに距離の離れた貧困地区トラホムルコ(Tlajomulco)の空き駐車場にトレーラーを移動させた。だが、そこでも15日、住民が抗議の声を上げた。
近隣住民のホセ・ルイス・トバル(Jose Luis Tovar)さんは「ここにトレーラーを置くのはごめんだ。どこか別の場所に移動してもらわないと。この近所には子どもがたくさんいるんだ。悪臭がひどくて、みんな具合が悪くなってしまう」と訴えた。
苦情を受け、当局は再びトレーラーを移動させた。17日現在でトレーラーは市中心部にある検察の保管施設に駐車している。
ハリスコ州当局者らは、長期的な解決法を検討中だと述べているが、州の法医学捜査班は、墓地にトレーラー内の遺体を埋葬できる余地はないと途方に暮れている。(c)AFP