映画『マザー!』「地球さん」は被害者というよりも加害者


日本公開中止の衝撃作『マザー!』予告編

あらすじ

ある一軒家に夫婦が住んでいる。

美しい妻と詩人の夫。

妻は、夫が優れた詩を書けるように願っている。

そして、毎日家の修繕をしながら穏やかに生活していた。

ところが、夫が見知らぬ客人を家に招いたことから悲劇が始まる。

はじめは一人だったのが、人数が増え大勢の人間であふれるようになり、混乱してゆく。

彼らは、わが物顔にふるまい、仲間同士で争い凶行を繰り返し、家の中は崩壊状態になる。

「地球さん」はそんなに甘くない

「日本公開が見送られた衝撃作」らしいのですが、

日本人にはそれほどのインパクトはありません。

自然に対する宗教観の違いのためでしょうか。

 

自然災害国日本おいて、「マザー」である「地球さん」は甘くないからです。

 

地震や台風、酷暑と突然の寒波。

これを書いている今も、暑い秋に汗しています。

10月とは思えない暑さです。

そしてこの後、突然寒くなるのでしょう。

 

日本人は歴史上何度もこんな災害を経験しているのです。

「マザー」が突然暴れて、ホラー感を出して欲しかった

妻が突然気まぐれに、

侵入者にガソリンをかけて焼く

廊下に座っている子どもを無慈悲にけとばして殺す

電気を止めて暗闇の中恐怖におとしいれる

水や食料を奪って餓死させる

などを行っていればよかったのです。

 

そのことを夫に注意されても

「だってあいつらウザいもーん」などと答える。

そんなホラー映画感を出せばもっと面白かった。

「地球さん」は、あんなにか弱くかわいそうな被害者ではありません。