今日の中国74 プラスチックごみの問題は、中国と東南アジア諸国にある

プラスチックごみが問題になっています。

とりわけ日本近海の汚染が酷いらしい。

世界の平均の27倍のプラごみが漂っています。

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ここで疑問が。

日本人はプラごみを海洋(または河川)に投棄しているでしょうか。

まったく無いことは無いでしょうが、他国と比べてもゴミに関するマナーは良いはずです。

管理できていないゴミ排出量ワースト20

調べてみると、ごみ排出量ワーストは次の通りです。

  1. 中国(882万トン)
  2. インドネシア(322万トン)
  3. フィリピン(188万トン)
  4. ベトナム(183万トン)
  5. スリランカ(159万トン)
  6. タイ(103万トン)
  7. エジプト(97万トン)
  8. マレーシア(94万トン)
  9. ナイジェリア(85万トン)
  10. バングラデッシュ(79万トン)
  11. 南アフリカ(63万トン)
  12. インド(60万トン)
  13. アルジェリア(52万トン)
  14. トルコ(49万トン)
  15. パキスタン(48万トン)
  16. ブラジル(47万トン)
  17. ミャンマー(46万トン)
  18. モロッコ(31万トン)
  19. 北朝鮮(30万トン)
  20. アメリカ合衆国(28万トン)

2010年における推定.( )の中は,推定される最大値.Data from Jambeck et al. 2015.

marineplastic.net

ぶっちぎりで中国が1位です。

(しかも、北朝鮮が19位。日本の経済規模と比較すると、約500分の1しかない国家としては相当な量です)。

日本は、ほとんど管理しているのです。

 

結局、日本近海の世界平均の27倍ものプラごみは、中国と東南アジア諸国から流れ着いていることがわかります。

これは統計を見れば一目瞭然の事実なのです。

日本人がプラスチック使用をやめても解決しない

東京農工大の高田秀重教授によると対策として、

プラごみの量を減らすため、個人にできることは多い。マイバッグを持ち歩き、スーパーやコンビニでレジ袋をもらわない。飲み物は水筒に入れ、ペットボトル製品を買わない。水筒に水を入れるための給水器を設置する、などだ。プラスチックを全部なくすというのではなく、過剰に使っているものを減らしていく努力をすればよい。あとは河岸や海岸に落ちているごみを拾うことだろう。こうした個人の活動が広がるだけでも、かなりのごみを減らせると思う

(日本の海洋プラごみ、世界の27倍 EUが使用規制案|出世ナビ|NIKKEI STYLE)

らしいのですが、日本が頑張ってもほとんど改善されることはありません。

もともと海洋や河川に投棄していないのですから。

ゴミを海に投棄している国に苦情を言うのが道理では。

 

真面目に学校に通学して、教室にいる生徒に

「お前ら、ちゃんと学校に来いよ!」

と説教するのと同じです。なんの効果もない。