映画『レイプ・オブ・アナ・フリッツ』「ゾンビ映画じゃないのかよ!」とつっこんでしまった。


『レイプ・オブ・アナ・フリッツ』 予告編

あらすじ

スペインが舞台の映画。

有名女優のアナ・フリッツが風呂場で溺死し、遺体安置所に運ばれる。

その夜、3人の若者がに忍び込んだ。若者のひとりが遺体安置所で働いており、手引きしたのだ。

美しいアナの裸体に欲情する。

ひとりの若者が止めるのも振り切り、2人は屍姦におよぶ。

ところが「行為」の最中に、アナが蘇生してしまう。

(ゾンビではなく、生き返っただけ)

有名な女優を強姦したことがバレたら人生が終わる。

激しく争う3人。そして・・・・・・ 。

すっかり勘違いしていた映画

何なんだよこの映画は。

屍姦された元女優さんがゾンビになって復活して、病院中が大パニックになる物語と勘違いしていました。

いわゆるスプラッタゾンビ物と期待していたのです。

 

真面目(?)な屍姦物でした。

遺体安置所では、よくある話らしい。

普通人間が死亡すると、体中の穴がゆるむので体液(もちろん便も)がにじみでるはずです。

そんな死体をセックスの対象とはなかなかの変態ぶり。

世界はもちろん、日本でも昔から屍姦事件は結構あります。

心理学の対象にもなっています。

Wikipedia「屍姦」より

エーリヒ・フロムは「生に対するリアリティが失われ、死に対する欲望が高まる病理現象」をネクロフィリアと命名している

歴史的な事例

  • 屍体性愛は、他の性的倒錯と同様に、非常に古くから人類のうちにあったと考えられるが、異常である故の秘匿な行為であったために、実例を見つけるのは難しい。ヘロドトスの『歴史』第2巻には、古代エジプトでは位の高い男の妻や美しい女が死んだ場合、ミイラ職人に屍姦されることのないよう、死から3、4日たった後に死体を引き渡した、という記述がある。古代には、死者との性交が魔術的な意味を持っていたと考えられる場合もある。モチェ文化のものとして、廃墟で生者と交わる骸骨の死者が描かれた陶器が出土しているという。
  • 中国の正史『晋書』の列伝には、西晋の親王司馬?の屍姦の嗜好が記されている。また、東晋の干宝の『捜神記』巻15には、後漢の貴人馮氏(桓帝の妃嬪)の墓が盗掘された際に、遺体が生前とさほど変わらなかったため、盗賊が争って遺体を屍姦した、という記事もある。
  • 18世紀フランスの売春宿では、女が棺桶の中で死体のふりをし、男性が修道士の姿になり交わるという屍姦的なサービスを行っていた場所もあり、一部の人間にはかなりの人気があったようである。また、女優のサラ・ベルナールが普段から棺桶で眠っていたという話はよく知られている。
  • 近代以降になると、巷の事件として屍姦の例を多く見られる。歌舞伎の演目『心謎解色糸(こころのなぞとけたいろいと)』は、実際の屍姦事件を基にして書かれた(この中では、お房が生き返る)。

個人的には美人でも遠慮したい。

ネット上では、綾瀬はるかや深田恭子の遺体が目の前にあったら分からないとの意見も見られました。

うーむ・・・・・・。それでも遠慮するなー。

 

3人の若者の中でひとりだけが屍姦行為を非難して、

「自分の妹だったらどう思うんだ!」

と残りの2人をなじっていたのが唯一の救いでした

(たぶん彼には可愛い妹がいたのでしょう)。

そんな常識人は殺されてしまうのです。

 

遺体に対しての強姦は(死体を損壊しない限り)罪にならないそうなので、近未来ではこんな性癖の人も権利を主張する時代がくるかもしれません。

筒井康隆『問題外科』は映画化しないのか

この映画を観た後、筒井康隆の『宇宙衛生博覧』「問題外科」を読み返してしまいました。

これは、生きたまま犯して殺す話。

ブラックジョークにも程がある小説です。

「東西。秋の銀杏は突風の舞い」などと言いながら、腸を引きずり出して振り回すんですよ(銀杏はうんこ臭いですから)。

気持ち悪いやら笑えるやら。

この小説を映画化したら、凄いのができそうなのですが。

三池崇史監督あたりならばできそうです。

ただし、一般の上映は禁止されるでしょう。