1度観ただけではわからない映画です。
映画館で観た時には
「これで終わりでいいの?」
と失敗作のように思えました。
昔の映画館では、上映時間が終わるまで何回でも粘ることができたのに、最近では1回で入れ替えなのでそれができません。
DVDを何度も見直してやっと監督の意図がしみこんでくる作品でした。
若い頃には、友人への嫉妬心とか自分には才能がないのだなどと悩むことがよくあります。
しかし、結局はそんな自分を受け止めて自分自身の人生を作り上げてゆくしかない。
自分自身から逃げることはできないのです。
何度か観ているうちに細かい演出の意味がわかってくる難しい映画でした。
山田尚子監督、恐るべしです。
個人的に好きな場面
個人的には、夏紀と優子(でかリボン先輩)が喧嘩を装いながらイチャイチャするシーンにニヤけてしまいます。
そんな仲良し2人が希美とみぞれがギクシャクしているのを見て
「あの2人またやってるよ」と心の中でシンクロしてつぶやいている。
レベルの高い演出でした。