『13人の刺客』三池崇史監督。これはホラー映画の範疇

 映画『13人の刺客』。

時代劇よりもホラー寄りの映画です。

監督が三池崇史なので仕方ありません。

血みどろのスプラッタ描写が好きな人にはオススメです。

稲垣吾郎の暴君、松平斉韶が良い味

彼の屈折した心の闇をそのまま表出させたようです。

SMAPの中でも変わり者で有名です。

 

駐禁のため婦警から免許証の提示を求められたのにもかかわらず、車を発進させて、制止しようとした婦警をはねて負傷させたことがありました。

ほとんど殺人未遂です。

 

情緒不安定気味なのでしょう。

しかし、それが彼の魅力でもあります。


稲垣吾郎 第65回毎日映画コンクール授賞式 男優助演賞(十三人の刺客)

役所広司演ずる島田新左衛門に首を落とされる寸前に

「島田とやら。余は礼を言うぞ。今まで生きてきて、今日という日が一番楽しかった」

と笑いながら言い残し、斬られた首は便所に転がってゆく。


13 assassins - battle

うーむ。最初から最後まで血みどろのスプラッタです。

これは時代劇というよりは、ホラー映画でした。

松方弘樹の遺骨を見て、梅宮辰夫「死んだらおしまい」

松方弘樹が亡くなりました。

この『13人の刺客』を観て好きになった俳優です。

 

『遠山の金さん』遠山金四郎役では、はっきりしない滑舌でいい印象はなかったのです。

しかし、映画『13人の刺客』の殺陣の演技では、その存在感が他者を圧倒していました。

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血みどろになりながら、暴君である明石藩主、松平斉韶(まつだいらなりつぐ)を斬ろうとする倉永左平太を演じています。鬼気迫る場面でした。

74歳で病死したのは惜しい。

 

ところで、松方弘樹の葬儀に参列した、親友の梅宮辰夫がこんなコメントをしていました。

「どんな偉大な人間でも 有名でも 大スターでも 死んだらおしまい つくづく思いました」

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「死んだらおしまい」とはっきりと何度も言い切ったことに、軽い驚きを感じました。

「死んだらおしまい」か・・・・・・。

そうかもしれない。いや、そうでないかもしれない。

誰にも分からないことです。