マンガ

マンガ『軍鶏』これは何を描きたかったのか?でも面白い

格闘マンガが好きだ。 『はじめの一歩』 『TOUGH-タフ-』 など、作者の都合か編集からの圧力なのかわからないが、延々と続くであろう物語はなかなか妙味がある。 途中から話がよくわからない方向へ行きながらそれでもひたすら続く。 『軍鶏』もその一例で…

マンガ『可愛そうにね、元気くん』5巻 異常さがパワーアップ

以前この漫画について書きました。 www.kurehanosatosi.com 最新刊で5巻目になります。 「よく、こんなにまで歪んだ愛情が描けるな」と感心するばかりです。 加虐性性愛(サディズム・マゾヒズム)には傍観者としての興味はあるものの、現実に実行するつもり…

吾妻ひでお、死す。地獄は笑える。『チョッキン』が好きだったなー

2ヶ月ほど前の話。 漫画家の吾妻ひでお、ついに死す。 昨年の2019年10月13日、食道がんが転移し死去。69歳だった。 漫画が描けなくなり、アル中に。 幻覚や幻聴、鬱に苦しみ、ホームレスに。 その体験を漫画にしたのが『失踪日記』『失踪日記2』です。 『失…

『可愛そうにね、元気くん』恐ろしいまでのサディズムとマゾヒズム

あらすじ 廣田元気は同級生の八千緑七子に恋をしていた。 ただし、普通の恋愛感情ではなく、大人しい彼女を痛めつける妄想を漫画として描くことで性愛を感じていたのだ。 自分でも後ろめたく感じていたのだが、性本能にはあらがえない。また、現実の彼女に対…

『恋は雨上がりのように』は残念な作品。「恋とはすでに狂気」なのに

『恋は雨上がりのように』は残念な作品でした。 これで終わっていいの? とモヤモヤしてしまいました(もちろん、アニメも)。 TVアニメ「恋は雨上がりのように」 本予告PV 作者はたぶん、あの年頃のおっさんのスケベさを知らないのでしょう。 男は現実から…

今日のプーチンさん8 プーチングッズが売れ行き好調

独裁者が颯爽としているのは、実力でのし上がり、ライバルを粛清してきた実績を保持しているからです。 民主主義のデメリットは、無能だけれども人当たりがいいだけで議員になったりすること。 もちろん、民主的で平和な日本国から他国を見るので、本当の恐…

共産主義者の歴史2「宮崎駿の現実無視は酷い」

宮崎駿のアニメは『未来少年コナン』の頃からのファンなのです。 アニメーション監督としては、世界最高と言っても言い過ぎでは無いでしょう。 才能の塊です。しかも爽やかさの中に何となく闇がある。破壊癖とエロチックな闇です。そこがまた香辛料のように…

共産主義者の歴史1 「ナウシカは原始共産制を実現するため、世界を破壊した」

『風の谷のナウシカ』アニメ版と漫画版との違い 一般には知られていないことですが、宮崎駿は共産主義者です。 若い頃には、東映動画労働組合の書記長も務めています。 「書記長」の響きが、いかにも共産主義者です。 私は『未来少年コナン』の頃からの宮崎…

『あそびあそばせ』涼川りん。これはスマッシュヒット作品

(女子校である)女子中学生の美少女3人が主人公 この繊細かつ美しい絵、どちらかと言えば少女マンガ系です。 なのに、内容はややホラーでシュールなギャグマンガ。 野村 香純、オリヴィア、本田華子の3人があることがきっかけで、遊び人研究会を作り、その…

AK-47カラシニコフ銃の開発者、カラシニコフの怒りと常識

『カラシニコフ自伝』から感じたこと 日本では、兵器の開発をするような人間は悪人であるかのようにとらえがちですが、自伝から受けた印象はまったく違ったものでした。 真面目な人。そして祖国を愛した人。 技術者としての義務を果たした人であるように感じ…

西原理恵子と高須克弥、『ダーリンは71歳』抱腹絶倒。『ダーリンは70歳』の続編。

『ダーリンは71歳』高須克弥院長とのバカ話 『ダーリンは70歳』の続き。1年後なので、「71歳」。 あいかわらず、下ネタ話満載です。 ダーリンは71歳 (コミックス単行本) posted with ヨメレバ 西原 理恵子 小学館 2017-01-19 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽…

『冗談だよ、バカだな』岸虎次郎、女性より美しい男の子

女性より男の子が美しく描かれています yondemill.jp 岸虎次郎作品集 冗談だよ、バカだな posted with ヨメレバ 岸 虎次郎 太田出版 2014-12-13 Amazon Kindle 楽天ブックス 7net 作者の性別が気になったので、岸虎次郎公式ブログを読むと、 ameblo.jp 奥さ…

『ボクガール』。知らないうちに最終回

読みたい本が多すぎる、マンガまで手がまわらん 知らないうちに、『ボクガール』が最終回です。 慌てて、10・11巻を購入しました。 まだ読んでいない人のために簡単にストーリーを紹介。 主人公は女顔の男子高校生、鈴白瑞樹。 合気道の達人でもあり、本人も…

裁判員制度と『善悪の屑』『外道の歌』のこと

知り合いのおばちゃんに「裁判員候補者名簿への記載のお知らせ」(「名簿記載通知」)が来る 裁判員制度には興味があった。いつか自分が選ばれて刑事裁判に参加してみたい。 こういう人間にはあまりクジ運がないらしい。 先日、知り合いのおばちゃんから「こ…

『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い』谷川ニコって、切ない……。

『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い』読後 久々につまらないのにセンスのある漫画を読んだ。 なんだろうこの切なさは。 sokuyomi.jp 『私モテ』読んだ後、衝動買いで、同作者の谷川ニコ『ちょく!』を大人買いしてしまった。(下のリンクに『ちょく…

舞台『ガラスの仮面』。映画『炎上(原作:金閣寺)』と『Mishima: A Life In Four Chapters』

漫画『ガラスの仮面』はまだ続いている。 作者の美内すずえは天才である。 宗教の教祖になったりしていたが、やはり漫画家としては誰からも認められる存在だ。 「紫のバラの人」が速水社長と分かっても、相思相愛の仲でも、キス以上にはすすませず、まだ延々…

西原理恵子の漫画は、色彩が原色である。『ダーリンは70歳』。

初めて見たのは、『鳥頭紀行』くりくり編だった。「きったねぇ絵だな」が感想。本人にはこんな風に世界が見えているのか。 どこへ行っても三歩で忘れる鳥頭紀行 くりくり編 (角川文庫) posted with ヨメレバ 西原 理恵子,鴨志田 穣,ゲッツ板谷 角川書店 2004…

『君に届け』全巻読破、DVDも全巻観る。オクテ過ぎるのが面白いのか。

何の本で読んだのか忘れたが、『テルマエ・ロマエ』の作者ヤマザキマリが『君に届け』について感想をマンガにしていた。 彼女の夫はイタリア人陶芸家。彼も日本語ができるようで『君に届け』を読んだらしい。 「いくら日本人だからって、こんなオクテな男は…

『インド夫婦茶碗』流水りんこ著、読む。手を洗う水は二度付け禁止か?

悩んでいる人は、インドに行けば解決するのか 人生に悩んでいる時、ほとんど顔を会わすこともなかった親父に、相談したことがあった。 本当のところ、真剣に期待はしていなかった。「自分ことは自分で解決しろ」と突き放されると予想していたから。 ところが…

『富士山さんは思春期』が終了していた。エロパロディのレベルが高い。

パロディも文化です 富士山さんは思春期(2) (アクションコミックス) posted with ヨメレバ オジロ マコト 双葉社 2013-08-28 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo 7net マンガやアニメのパロディが流行っていたのは、昔だけと思っていたが、 いつになっても…