ホラー映画

映画『ハクソーリッジ』ふたたび観る。米国の映画から当時の日本人の戦いを思う

www.amazon.co.jp アマゾンプライムにあったので再度観てしまいました。 amzn.to www.kurehanosatosi.com アマゾンのレビューをみてびっくり。 感動した系のコメントの多さに。 中には批判している人もいますが、ほとんどが主人公の信念と行動に感銘を受けて…

ロシア リアル『ハンニバル』事件(人食い豚事件)起こる

映画「ハンニバル」日本版劇場予告 映画『ハンニバル』での有名な場面に、人食い豚の群れがあります。 あらすじ 大富豪メイスン・ヴァージャーは、かつてハンニバル・レクターに全身の皮を剥がされたために車椅子でしか生活できない身体になっていた。 そ…

映画『レザーフェイス』少し残念な、『悪魔のいけにえ』前日譚

映画「レザーフェイス―悪魔のいけにえ」予告編 あらすじ 『悪魔のいけにえ』の前日譚。 チェーンソーを振り回し殺人を繰り返す「レザーフェイス」の少年時代から青年時代までを描く。 少年時代は優しく落ち着いた子供だったレザーフェイスだが、殺人鬼の家族…

メキシコ映画『パラドクス』。同じ一日繰り返す、SFというよりもホラー

映画『パラドクス』予告 あらすじ ある日のこと。犯罪者の兄弟2人が刑事に追われて、非常階段に逃げ込む。発砲した刑事に兄は撃たれて瀕死の状態。ところが、その階段が下りても上っても同じ場所に着いてしまう。1階と9階がループしてしまったのだ。 兄は死…

映画『マザー!』「地球さん」は被害者というよりも加害者

日本公開中止の衝撃作『マザー!』予告編 あらすじ ある一軒家に夫婦が住んでいる。 美しい妻と詩人の夫。 妻は、夫が優れた詩を書けるように願っている。 そして、毎日家の修繕をしながら穏やかに生活していた。 ところが、夫が見知らぬ客人を家に招いたこ…

映画『ラザロ・エフェクト』と新約聖書のラザロまたはラザロ徴候のこと

あらすじ 題名の『ラザロ・エフェクト』→ラザロ効果です。 ラザロとは新約聖書に登場するイエスの友人。死後4日目、イエスの奇跡によって甦ったことで有名。 フランクとゾーイは婚約者で、共にラザロ血清の研究をする科学者だった。表向きは昏睡状態の患者を…

映画『ラプチャー 破裂』残念な出来の内容。『スキャナーズ』みたいにして欲しかった

あらすじ シングルマザーのレネー(ノオミ・ラパス)は、ある日見知らぬ男たちに拉致されます。隔離施設に連れて行かれ、人体実験を受けるのですが、その方法は“一番嫌いな物”を与えられることでした。 彼女は蜘蛛が死ぬほど嫌いだったのです。 拘束されて蜘…

映画『ハクソーリッジ』あれは日本軍の戦い方ではない、でもアメリカ映画の日本軍人としてはマシな描写

『アポカリプト』以来、久しぶりのメル・ギブソン監督映画です。 期待通りに、スプラッターな描写満載。 自動小銃に撃たれて血まみれになる兵士。手榴弾に両足を吹き飛ばされる兵士。 ミンチのような死体だらけ。 アメリカ軍も日本軍も内臓を飛び散らしてい…

映画『悪の法則』メキシコ麻薬戦争は恐ろしい。トランプ大統領の発言より怖い

メキシコは、麻薬カルテル同士の戦争状態が続いています。 「抗争」ではありません。「戦争」です。 メキシコでは2007年から2017年までの10年間に、分かっているだけで20万人以上が殺害されています。行方不明者は約3万人いると言わているので、23万人以上は…

映画『セル』歩きスマホ嫌いには、最高のカタルシス

携帯電話(セル)をかけながら歩く、ながら族は日本だけではありません。 ほとんどの先進国では、スマートフォンの画面を見ながら歩いているようです。 スマートフォンを使用していない者としては、非常に腹立たしいことが多い。 先日も夜中に、細い歩道を前…

『13人の刺客』三池崇史監督。これはホラー映画の範疇

映画『13人の刺客』。 時代劇よりもホラー寄りの映画です。 監督が三池崇史なので仕方ありません。 血みどろのスプラッタ描写が好きな人にはオススメです。 稲垣吾郎の暴君、松平斉韶が良い味 彼の屈折した心の闇をそのまま表出させたようです。 SMAPの中で…

『イット・フォローズ“It Follows”』パニック障害の人は(本当に)後悔する映画

“It Follows”って「それは続く」の訳でいいのか 映画『イット・フォローズ』予告編 イット・フォローズ(字幕版) posted with カエレバ マイカ・モンロー PONY CANYON 2016-06-22 Amazon 楽天市場 題名をグーグル翻訳で日本語にすると「それは続く」とでた…

マヤ文明時代のスプラッタ。映画『アポカリプト』R-15指定。

いい意味で期待を裏切る映画 期待せずに何となく観た映画に驚かされることがある。 その面白さに引き込まれて、最後まで観てしまう。 その典型的な映画『アポカリプト』。 この映画は、ある意味ホラー映画である。 暴力シーンのため、R-15指定されている。 …

西原理恵子の描く岩井志麻子が「ぼっけえ、きょうてえ」な妖怪でしかない。

『ぼっけえ、きょうてえ』は衝撃的だった。 作者は、岩井志麻子。小説家というよりは、TVタレントのイメージが強い。しかも、かなりの色情派。←こんな言葉があるかどうか知らないが。 漫画家、西原理恵子の友人である。 西原が岩井を描いている。 歌舞伎町怪…

『デッド・コースター(Final Destination 2)』シリーズは、2が良い.

よくあることだが、自動車を運転していると、 前の大型のトレーラー車が、巨大な荷物を積んで、走っていることがある。 そんな時に限って、渋滞し、ほとんど車間が無くなる。「今、トレーラーに積んである荷物が落ちたら、俺は即死だな」と想像してしまう。 …

アメリカの妖怪『テキサス・チェーンソー・ビギニング』。『ホステル』勝手に地名を出していいのか。

前回(『テキサス・チェーンソー』とアメリカ南部へのシンパシー)。の続き。 アメリカについて考える。 あの国はまだ中世なのかも。 日本で戦国時代が終わったのは、1603年。今から413年前である。 白人国家が開国を迫りに来なければ、まだ徳川の世であろう…

『テキサス・チェーンソー』とアメリカ南部へのシンパシー。

『テキサス・チェーンソー』の舞台は、南部のテキサス州。 アメリカ南部は、南北戦争で敗れた側になる。 テキサス州も南部である。 Texas Chainsaw Massacre (2003) - Trailer 南北戦争で南軍となった州は、 サウスカロライナ州 ジョージア州 フロリダ州 ア…

『グリーン・インフェル』と『ソイレント・グリーン』。カンニバリズム(食人)つながり。

『まんが日本昔話』の中に、村人が穀物を捨てていたために穀類の霊が怨霊となり、旅の坊さんを襲うという話があった。 『穀の精』放送日:1978年06月24日(昭和53年06月24日) nihon.syoukoukai.com 子供の頃なので、両親と食事中に見ていた。父親が「こんな話…

『素晴らしき哉、人生!』と『セブン』夢と現実。

『ブレードランナーの未来世紀』町山智浩著より。 はじめに、 「『素晴らしき哉、人生!』をハートウォーミングなコメディだと考えている人々は、一体何を見ているのやら」─────────デヴィッド・クローネンバーグとのクローネンバーグ監督の言葉が引用されて…

『ホーボーウィズショット・ガン』B級映画だが、あるシーンが感動的

映画『ホーボー・ウィズ・ショットガン』予告編 かなりのスプラッタB級映画。 しかし主役のルトガー・ハウアーが良い。格好いいホーボー(流れ者)親父を熱演している。内容のほとんど趣味の悪い殺人シーンだが一箇所だけ、この映画を作った監督の真面目な…

『28週後』欧米人は何故にゾンビ化を恐れるのか。

ゾンビが全力で追いかけてくる映画「28週後...」日本語予告編 『28日後』の続編だが、前編を観なくても十分である。 『28日後』のゾンビは覇気がない。ゾンビに覇気がないとは意味不明な表現かもしれないが,そう感じたので仕方がない。 28日後... <特別…

『ゾンビランド』爽やかな青春ドラマ。

世界情勢や日本のことばかり考えていると、怒りばかりで熱くなるので、気分転換にゾンビ映画を観る。『ゾンビランド』。 去年の11月頃に初めて観た映画。再度観てしまう。 映画は、あまり期待しないで観たほうがいいとつくづく思う。 たぶん、この映画を観た…

『イースタン・プロミス』奴隷の国は今でも奴隷制度

イースタン・プロミス 主演のナオミ・ワッツが美しい。 しかし、映画はシビアで恐ろしいロシアの現実を描いている。 冷戦が終わり、ソビエト連邦が崩壊した後、日本人はロシアも資本主義国になって普通の国家として成長していくだろう。と考えていた。 とこ…

『ザ・フライ』科学者はハエになっても科学者。

THE FLY (1986 Movie Trailer) ホラーといえばデビット・クローネンバーグ。デビット・クローネンバーグといえばホラー。 この人の映画は傑作と駄作の両極端である。 多分見る人によってもその評価が正反対になるのだろう。 私としては『ザ・フライ』が最高…

『Uボート(ディレクターズカット版)』優れた戦争映画は、そのままでホラーである。

U・ボート ディレクターズ・カット版 予告編 (日本版) 閉所恐怖症の人にお勧めである。実は私も閉所恐怖症だから。 ドイツのUボートは、名前からしてカッコいい。 普通は「潜水艦」なのだが、ドイツの場合、潜水艦の総称を、unter see boot(水の下の船)…

『ハンニバル(TVドラマ版)』疲れるが続けて観てしまう。

映画とは違う設定で作られている。 ひと言で言えば、ひっぱり過ぎ。 海外ドラマ『HANNIBAL/ハンニバル』 シーズン1 (予告) しかし、役者のキャスティングは素晴らしい。 主人公のウィル・グレアムはヒュー・ダンシー。 この人は英国人で映画『ルワンダの…

『ワナオトコ』と『パーフェクト・トラップ』存外に楽しめる。

・『ワナオトコ』 B級映画なのだが、結構ハマる。 痛い映画。文字通り主人公が痛い目にあう。 何故か知らないが、犯人は他人の家に罠を仕掛けて、罠にかかった住人をなぶり殺しにして楽しんでいる。その殺し方が誠にエグい。 主人公はその家に泥棒に入った…

息抜き用クレイアニメ

息抜き用クレイアニメ「これは酷い」と思う内容を可愛いクレイアニメで描いている。ホラー映画ファンなら必見。ただし、あまり適性がない人は観ないほうがいいかも。適性があるかどうかは観ないと分からないが。 クレイアニメ ホラー www.youtube.com homeに…

映画『パッション』に見る、ヨーロッパ人の潜在意識

長い間、疑問だったことがある。ナチスドイツは何故ユダヤ人を殲滅しようとしたのか。 右手で戦争をしながら、左手でユダヤ人を虐殺することは、どう考えても実現不可能な計画だ。 事実、ドイツ国防軍の将官達は理由のないユダヤ人殺戮をやめるように何度も…