映画『沈黙-サイレンス-』3 キリスト教徒の国では、ユダのことはまだタブー

遠藤周作は原作の『沈黙』で、繰り返しユダのことを書いていました。 神の子イエスを裏切った、最悪の裏切り者であるユダ。 神はユダを見捨てたのか。 弱さ故に裏切ったユダは、永遠に地獄にいなければならないのかと。 私自身も聖書を初めて読んだ時、ユダ…

映画『沈黙-サイレンス-』2 あのラスト、遠藤周作とはまったく違う結論では?

映画としては、良作です。 しかし、原作を何度も読み込んだ遠藤周作ファンとして、この映画の結末は、原作と真逆の意味を持つのではと感じました。 形だけ棄教してもイエス・キリストを信じ続けた ロドリゴ司祭は、形だけ棄教したが、最後までイエス・キリス…

映画『沈黙-サイレンス-』1 原作のキチジローと微妙に違う、窪塚洋介

映画『沈黙-サイレンス-』を観ました。 chinmoku.jp マーチン・スコセッシ監督は好きなのです。 『タクシードライバー』は傑作です。 同時に、遠藤周作の小説『沈黙』から受けた感動は、人生で最も大きな衝撃でした。 ですから、期待と不安が半々でした。 …

今日も憂鬱な朝鮮半島5 Jアラート なんかやめて、先制敵地攻撃をさせてくれ

8月29日、朝方TVに突然Jアラート。 北朝鮮がミサイルを発射しました。 北海道南端を横切ったようです。 しかし、このJアラートは情けない。 何が悲しくて、あんなチンピラ国家になめられて、逃げ惑わなけければいけないのか。 日本の国力からすれば、十分に…

映画『東京裁判』6 「釈迢空(折口信夫)と柳田國男が語る。悲壮美を愛する民族、日本人」

折口信夫のことを調べていると、10年以上前に読んだ文章に出会いました。 ハードディスクの中に眠っていたようです。 折口信夫と柳田國男が、歌人岡野弘彦の前で語り合った事があります。 日本人は、死を美としすぎたのだと語る2人。 2人の民俗学者は後悔し…