Wikipediaでは「イスラム革命防衛隊」と書かれています。
正式名称ですな。
米国のマスコミが「イラン革命防衛隊」と呼んでいるので、こちらのほうがわかりやすいようです。
名前はえらく立派な軍隊ですが、結局は私軍です。
イラン・イスラム教の最高指導者直属の軍隊なのです。
ナチス・ドイツのSS(親衛隊)とか、ソビエト連邦のコミッサール(政治将校など)、中華人民共和国の人民解放軍(共産党の私軍)だと思えばいいでしょう。
普通、国の指導者が変わると国軍は、新しい政権の命令に従うよう訓練されています。
ところがそれでは都合の悪い政党や宗教指導者は、独自の私軍を別に編成して国内の敵に対する抑えとしているのです。
こんな形自体がいびつな国家ですが、宗教の原理主義者が国家を運営するためには仕方がないのでしょう。
多神教徒は悪である
日本のマスコミでは、イスラム教は平和の宗教で日本人は敵とみなされていないといった言説が流されていますが、そんなことはまずないようです。
飯山陽さんの『イスラム2.0』では、事実をあげてイスラム教徒のシビアな現実が書かれています。
イランの高校生用の教科書も読んでみました。
「神(アッラー)とは何か」が、 難解な内容で延々と叙述されています。
その中に「多神教はなぜ間違っているのか」との項目がありました。
(多神教というより、宗教的な節操の無い)日本人としては、どんな論理でそうなるのか興味をそそられる項目だったのですが、結論として
「コーランにそう書いてあるから」
だそうです。
うーむ。最強の結論です。反論しても意味がありません。
ソレイマニ司令官爆殺(閲覧注意)
イラン革命防衛隊のエリート部隊「コッズ部隊」のソレイマニ司令官が米軍に爆殺されました。
故ソレイマニ司令官も軍人という名のテロリストであったようで、
「彼はイラクだけでも600人以上のアメリカ兵士、そして多くの連合軍やイラクの仲間や、シリアなどの他の国でも人々の命を奪った武器、爆発物、発射物、軍需物資の提供をした重要人物だ」
らしいのですが、野蛮度では米国も負けてはいません。
人間が焼け焦げた単なる物体になっています。
これは酷い。
2020年01月06日 17時24分 JST
イランのソレイマニ司令官とは何者か? 米軍による殺害が一大事である理由
ソレイマニ司令官の暗殺は、アメリカがイランに対して大胆なアクションを取ることを厭わないことを示唆する。
Carla Herreria
アメリカの国防総省は1月2日夜(現地時間)、イランそして中東において最も強力な軍人の1人を殺害したことを公表した。
標的となったイランのカセム・ソレイマニ司令官の死は、アメリカとイラン国間の敵意を急激に高め、イランからの報復をほぼ保証することになる。
イランの最高司令官であったソレイマニ司令官とは何者なのか?そして彼の死がなぜ、中東にとって大きな変革をもたらすのか?以下に解説していく。
殺害されたカセム・ソレイマニ司令官とは?
ソレイマニ司令官は、イラン革命防衛隊のエリート部隊「コッズ部隊」の司令官であった。イラン革命防衛隊は中東で高度な対外工作を行い、シーア派民兵のイラクでの訓練などを行なっている。2019年4月にアメリカのトランプ政府は、イラン革命防衛隊を「外国テロ組織」に指定した。
ソレイマニ司令官はアメリカではテロリストとして見られているが、イランの保守派やアメリカやその同盟国に批判的な人々から支持されてる人物であった。また、彼の殺害に対し「報復」を誓ったイランの最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師とは、強い繋がりを持っていた。
なぜ彼が重要なのか?ソレイマニ司令官は15年前に「コッズ部隊」の司令官となり、中東でイランの影響力を広げ、新たな民兵を訓練し武装させるなど、悪名を轟かせた。
元アメリカ軍司令官であり元CIA長官でありデビット・ペトラウス氏はForeign Policyのインタビューでソレイマニ司令官について、イランが中東の「シーア派三日月地帯」と呼ばれるエリア(イランからイラク、シリア、レバノン南部までを含む)を制覇する計画においての「建築家」だと話した。
「彼はイラクだけでも600人以上のアメリカ兵士、そして多くの連合軍やイラクの仲間や、シリアなどの他の国でも人々の命を奪った武器、爆発物、発射物、軍需物資の提供をした重要人物だ」と話した。