空前の猫ブームらしい。
そんな猫ブームのはるか以前から、嫁さんと私は猫好きだ。
わが家にも猫がいる。もう四代目になる猫だ。
三代目までは、嫁さんが歩いていると、勝手についてきた猫だった。
人間社会と共存していたためか、ある程度日本語が通じた。
ところが、今の猫は、猫ばかりの施設の中で育っていたので、ほとんど通じなかった。
初めの頃は、猫語でやたら長文を話すので、猫好きの嫁さんも、さっぱりだった。
最近、四代目も諦めたのか、猫語はほとんどやめて、黙って行動するようになった。
猫は、そばえる生き物だ。
「そばえる」とは古語であり、現代の大阪弁でもある。
三省堂 大辞林より
そば・える そばへる [3] 【戯▽える】
( 動ア下一 ) [文] ハ下二 そば・ふ
①そよ風がやさしく吹く。 「冷い頸元に-・える軽い風に吹かれていると/あらくれ 秋声」
②馴れてたわむれる。あまえる。 「 - ・へたる小舎人童などにひきはられて泣くもをかし/枕草子 39」
③動物がじゃれる。 「目貫はくりから不動に猫の-・へる所を物ずき/浮世草子・御前義経記」
ここでは③の動物がじゃれることだ。
突然、ドーンと飛び乗ってきたり、(両手ではない)前足で踏みつけてきたりする。
愛情表現らしい。
猫でも結構な圧力がある。もちろん、嬉しいが。
しかし、これがネコ科の虎であればどんな惨状になるのか。
産経新聞より
2014.4.27 12:00
【鼓動】
都市近郊に人食いトラ 保護が脅かす人間生活インド北部の都市近郊で人間が野生のトラに食われる事件が最近、相次いだ。人里離れた森での被害は時折起きるものの、今回は幹線道路や鉄道駅からそう離れていない場所で起きており、地元住民は「人食いトラ」におびえる日々を過ごす。世界規模で激減しているトラの保護が進む一方で、人間社会との共生が課題になっている。(インド北部ウッタルプラデシュ州モラダバード 岩田智雄)
「前代未聞だ」
首都ニューデリーから車で4時間半。北部ウッタルプラデシュ州にある人口約90万の中規模都市モラダバード近郊の村々で、昨年12月から今年2月にかけて住民8人がトラに殺された。襲撃直後に村人が追い払ったケースを除く3件で、被害者は体を食われていた。
アクバルプル・チャンデリ村では1月7日、家族と牛の飼料を収穫していた女性、ショブハ・サイニさん(18)が襲われた。
いとこの男性によれば、ショブハさんは食用のサトウキビを取るため1人で茂みに入っていき、行方不明になった。いとこらはその後、血だまりを見つけ、血痕を100メートルほどたどっていくと、トラがショブハさんをくわえている姿に出くわした。トラは逃げたが、ショブハさんは体の一部を食われていた。
父親のマダンさん(45)は、「娘の嫁ぎ先を探していた矢先だったのに…。村人は恐怖の中で暮らしている。もう、1人では畑に行けない」と話した。
その2日前には、すぐ近くのチャンゲリ村でサトウキビの収穫をしていた男性、ラジブ・シン・ビショノイさん(30)が被害に遭った。一緒にいた父親のラグナットさん(70)が叫び声を聞いて振り返ると、トラが息子の背中に覆いかぶさっていた。ラグナットさんがサトウキビを手に懸命に追い払うとトラは姿を消したが、ラジブさんはトラの前足の一撃を受けて死亡していた。
マダンさんとラグナットさん一家は、祖父や父親の代から村に住んでいるが、2人とも「人がトラに襲われたという話は聞いたことがない」という。
サトウキビの収穫をして襲われたラジブ・シン・ビショノイさんは、多分虎にそばえられたのだろう。
虎が、デーンと人間の背中に前足を置いたら、普通の人間であれば、背骨が折れてしまう。
気の毒な。虎も悪気はなかったに違いない。
例えるならこんな感じか。↓
ともかくも、動物は人間よりはるかに丈夫である。
空手の世界で、牛殺しとか熊殺し等、さも本当のように言われているが、
まず不可能である。
「極真空手の大山倍達館長は、牛殺しだ!」
と漫画『空手バカ一代』の読者なら激高するかもしれないが、ちゃんと証拠は上がっている。私も愛読者だった。
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正道会館の石井和義館長が『空手超バカ一代』に書いているのだ。
この人は、K-1のプロデューサーであり、
かつ脱税と証拠隠滅教唆のため、懲役1年10か月の実刑判決を受けたことで有名である。
若かりし石井館長は、大山館長の弟子だった芦原英幸に弟子入りするのだが、
極真空手の大山倍達館長の牛殺しを、自分も実現してみたいと考えたらしい。
牛では少し難しいと思い、豚ならなんとかいけそうだと結論する。
そして、豚の世話のアルバイトを始める。
バイトの最終日に、豚殺しを実行に移す。
豚の前に立ち、正拳をその額に打つ。何のダメージもなし。
更に蹴りを見舞うが、全く変化なし。
その後、必死に空手技を繰り出すが、豚は何の反応もしない。
背後から雇い主に「お前何やってんだ」と言われて、仕方なく事情を説明すると、
雇い主は、大きなハンマーを持ってきて、力任せに豚を殴った。
それで、やっと豚は、うるさい奴らだと離れていった。
その話を芦原英幸にすると、芦原は大山館長に、牛殺しが本当なのか聞いたことがあるらしい。
大山館長は「牛は死なんよ」と笑っていたそうな。
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よく考えればそうだろう。
人間の力で牛や熊を殺せるなら、人間相手に試合をする意味がない。
軽く、張り手をしただけで、人の首が飛ぶだろう。