今日も憂鬱な朝鮮半島62 池上彰の意見が憂鬱。拉致問題解決に経済支援が必要だとか

池上彰が東京工業大学にて「池上彰先生に『いい質問』をする会」を開いています。

内容は日経新聞に掲載。

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こんな恥ずかしい題名を、自ら主催する会につける厚顔さに驚きます。

つまり、自分は『いい質問』に答えられる優れた人間と言いたい訳なのでしょう。

 

8月27日の紙面では、“「あり得ない」は存在しない”と題しています。

ところが、内容を読むと学生の『いい質問』に「あり得ない」回答をしています。

 

拉致問題解決のポイントを聞かれて、

平和条約を締結した後、巨額の援助をすること

と答えています。

学生B 日本が拉致問題を解決するポイントはどこにありますか。

 

池上教授 北朝鮮は「拉致問題は解決済み」と言い張ってきたわけですね。再び交渉の席に着かせるには「新たな情報が見つかった」など、北朝鮮側が言い訳できる理由を認める環境づくりが必要でしょう。

 

再交渉のカギは「北朝鮮への経済支援」だと思います。ただし、戦後、韓国に対して支払ったのと同じような巨額の援助を実現するには、平和条約の締結が前提になるでしょう。

「あり得ない」回答です。

まともな学生ならば、「先生、あなたの主張はおかしい」と反応しています。

ただし、反論があったとしても新聞上には載せず、無視するでしょう。

 

殺人者である誘拐犯から家族を取り戻したいと訴える人に、

誘拐犯と和解して、巨額のお金を払いなさい

と勧めるようなものです。

 

一般社会で、こんな非常識かつ「あり得ない」ことを発言すれば、確実にメディアから干されます。

何故か日本国をめぐる国際情勢ならば許される。

奇妙なことです。

 

日本がこれから超少子高齢化してゆき、確実に若者たちの負担が増えていくことは、池上彰自身がTVで垂れ流しています。

それにもかかわらず、将来の日本を生きる若者たちに、犯罪国家へ経済支援しろとはどんな魂胆なのでしょうか。

r.nikkei.com

(182)東工大「いい質問」をする会(上)
「あり得ない」は存在しない
2018年8月27日 2:00

東京工業大学では「池上彰先生に『いい質問』をする会」を不定期に開いています。これは学生たちの疑問や関心事に答える企画です。昨年12月に第1弾を開き、改めて開催してほしいという要請がありました。国際情勢から学生生活まで幅広い質問が寄せられました。今回と次回のコラムで一部を紹介します。一緒に考えてみませんか。

 

学生A 米朝首脳会談は、なぜ、この時期に開かれたのでしょうか。

池上教授 米国と北朝鮮の双方に思惑があり、利害が一致したからだろうと思います。

 

金正恩(キム・ジョンウン)氏の狙いは米国から「体制保証」を引き出すこと。北朝鮮には朝鮮戦争で攻撃された痛い経験があるのです。米国を批判し、核開発で脅迫してきました。ようやく関心を持ってくれた米大統領がトランプ氏でした。

 

トランプ大統領も、今秋の連邦議会の中間選挙や2020年の大統領選を控え、再選に向けて成果を残したかったからだと考えられます。

 

ところが6月の首脳会談後、非核化への具体的な議論は進んでいないようです。トランプ大統領の任期は再選されても最大であと6年。北朝鮮の主張に振り回され、目標を見失わないよう注意しなければなりません。

 

学生B 日本が拉致問題を解決するポイントはどこにありますか。

 

池上教授 北朝鮮は「拉致問題は解決済み」と言い張ってきたわけですね。再び交渉の席に着かせるには「新たな情報が見つかった」など、北朝鮮側が言い訳できる理由を認める環境づくりが必要でしょう。

 

再交渉のカギは「北朝鮮への経済支援」だと思います。ただし、戦後、韓国に対して支払ったのと同じような巨額の援助を実現するには、平和条約の締結が前提になるでしょう。

 

学生C トランプ米大統領は米国第一主義を唱えています。なぜ中東の問題に関わるのですか。

 

池上教授 とてもよい着眼点ですね。米国が戦略上、中東に関心を持ったのは第2次世界大戦の終わりごろでしょうか。原油の豊富な埋蔵量を重視したからです。イスラエルが建国されたことも重要です。

 

米国社会には金融界などに有力なユダヤ系の幹部が大勢います。米大統領が政権を有利に運営したり、再選を果たしたりするには、大きな影響力を持つユダヤ人への配慮が欠かせません。

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学生D 米国は最近、世界から孤立しているように思います。世界の国々と対立するとどんなことが起こるでしょうか。

 

池上教授 米国第一主義というのは、自国の雇用や産業を最優先に考えるというスタンスです。実は米国には古くからそうした考え方がありました。“世界の警察官"と呼ばれたのは東西冷戦が始まってからです。

 

多国間の貿易交渉や地球温暖化問題だけでなく、国連からも抜け出しかねません。

 

「あり得ない」と思うことが起こる時代になりました。米国が世界の軸にいない国際情勢を想像してみることも大事な視点です。

 

実際、多くの主要国が、米国が不在になった場合の国際秩序がどのようになるのか、考え始めているようです。「あり得ない時代」に備えるためにも、現代につながる少し前の歴史を知ることが欠かせません。歴史は決して暗記科目ではないのです。