もうすぐ辞めるオバマ大統領の折り鶴に価値は無い。

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私は、広島県で小中高を過ごした。

当然、原爆について長期間教育を受け、原爆ドーム原爆資料館にも何度も行った。
そのため、普通の他県民よりは知識も豊富である。
小学校の先生の中にも被爆した人が何人もいて、生々しい体験を聞いたこともある。
その上で書いている。

こんなことを書くと「お前は原爆被爆者の気持ちを逆なでにするのか」と怒られそうだが、どうしても言っておきたいのだ。

オバマの折り鶴に何の意味もない。

彼は宗教指導者でも無く、単なる一国家のトップにすぎない。
原爆を落とした国の大統領だから評価されているが、もう彼は辞めるのだ。就任当初に広島市に来たのなら話は別だが、今では大した意味は無い。
そして、ただ任期が終わるので辞めるのではない。アメリカ人に愛想を尽かされて辞めるのだ。

日本の新聞にはあまり書かれていないが、アメリカではボロクソである。
嘘つき扱いされている。

具体的には、

ロシアがウクライナクリミア半島を併合しても何もしなかったこと。
クリントン元大統領がウクライナに対して「今後はアメリカの核と軍事力によってウクライナを守る」と約束していたのにもかかわらずだ。国家として約束したことは、大統領が変わっても履行しなければならないのが国際社会の鉄則である。守らないと公約して大統領になっていたなら話は別だが、もちろんそんなことはしていない。

 

シリアのアサド政権が、反政府勢力の市民を毒ガス(サリン)で二千人も殺害しながら何もしなかったこと。
殺害が起こる前に情報を得たオバマ自身が「アサド大統領がレッドラインを越えた場合には、アメリカは行動を起こす」と言っていたのにもかかわらずである。

 

そして何より最も問題な行動は、
2013年9月10日のTV演説で「米国は世界の警察官ではないとの考えに同意する」と発言したことである。
第2次世界大戦が終了して、一番ケンカの強いアメリカがなんとなく世界の警察官ぶっていたのが、とうとう疲れてしまいこんな発言をしてのだ。それがどんな結果をもたらすか考えていたのか。

 

世界は無法状態に逆戻りしたのである。

 

心のなかで思うのは勝手である。しかし、立場上、言葉に出してはいけないことがあることをどうして理解できないのか。

そんなオバマの折り鶴に大した意味も価値も無い。

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