今日の中国28 サンマの不漁は日本人の食生活のせい?

近年、サンマが不漁です。

取り立てて好きな魚というわけではないのですが、日本の漁業が追い詰められているのは心配です。

 

中国・台湾・韓国による乱獲が最大の原因のようです。

日本は、漁獲枠の上限をめぐって多国間の話し合いも行っています。

しかし、中国は「漁獲枠の必要はない」と現状を変えるつもりはありません。

 

人民網(中国人民日報のweb版)に到っては、「日本人の食生活を変えろ」とまで主張しています。

あまりの開き直り発言に、唖然としてしまいました。

しかし、これが世界の常識なのだと再認識するべきなのでしょう。

弱い国には何を言っても良い。それが国家間の暗黙のルールなのです。

悔しければ、強くなる以外方法はないのです。

 

まるで、明治時代の日本と世界の情勢のようになってきました。

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www.sankei.com

大型漁船で根こそぎ持ち帰り…

 水産研究・教育機構によると、日本のサンマ漁獲量は平成20年の約34万トンをピークに減少傾向を見せており、27年は約11万トンにまで落ち込んだ。一方で台湾の漁獲の伸びは大きく、25年に約18万トンとなって以降は日本を上回り漁獲量世界一に躍進。3年連続で世界一となっている。24年には中国も参入し、26年には約8万トンの漁獲量となっている。

 台湾などの漁船は日本の北海道東沖から三陸沖のEEZ(排他的経済水域)のすぐ外側の公海で操業。1千トン超級の大型漁船で長期間漁場に留まって大量に漁獲し、冷凍設備を備えた運搬船が持ち帰る。EEZ内で数十トンの船が操業する日本のやり方とは桁違いだ。

news.searchina.net

漁業資源の減少は中国のせいじゃない「日本人の食習慣を見直すべき」=中国メディア

2018-01-21 07:12

 

 秋の味覚を代表する食べ物の1つであるサンマ。2017年は記録的な不漁で、17年11月末までの水揚げ量は前年同期比32%減となり、1969年以来、約50年ぶりの低水準だった。

 

 この理由について、少なからぬ日本人が「台湾や中国による先取り」を思い浮かべるかもしれないが、中国メディアの人民網は12日、「中国のせいではない」とする弁護する記事を掲載した。むしろ、日本人の食習慣を見直すべきだという。

 

 記事は、日本におけるさんまの不漁は、気候変動が主な要因だと指摘。温暖化によってサンマの回遊ルートが変化し、漁場が東寄りへ移ったためで、「台湾や中国の漁船」が乱獲しているためと言われているのは「思いもよらない」言いがかりだと論じた。そして、むしろ問題は「日本人の無類の魚好き」にあると主張した。

 

 記事によれば、安くて栄養価の高いさんまは「日本人に最も愛されて」いるのだという。秋になると、各地でさんま祭りというものが開催され、大勢でさんまを食べると紹介。また、「秋刀魚の歌」があることや、食べ方も塩焼きやかば焼き、刺身などさまざまだと紹介した。日本人の好きな魚は、もちろんさんまだけではない。季節ごとに旬の魚が食卓に上り、1年の消費量は膨大だ。うなぎにしても、世界の人口の2%に満たない日本人が世界の7割を食べているとした。記事は結びに、日本は、魚の不漁に気付くだけでなく、魚の食べ過ぎにも気が付くべきだと締めくくった。

 

 日本人の魚の消費量の多さは実際によく知られている。魚には栄養素が多く、高血圧や肥満、糖尿病などを防ぎ、視力の向上、記憶力・学習能力が向上すると言われている。長年の食習慣はなかなか変えることはできないが、個体数が減少しているのであれば資源管理も必要になってくるのかもしれない。

(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)