「歩くハル・ノート」ドナルド・トランプ大統領
無理難題をふっかけて戦争(経済戦争も含む)に追い込む。
アメリカの常套手段です。
「歴史は繰り返す」ことを肌で感じる毎日。
太平洋戦争直前の日本人の気持ちが分かるような気がします。
戦争に負けてから、日本が悪かった、自分達さえ自制していれば平和である。といった論調が根深くあります。
全くの誤りです。当時の日本が置かれた状況を分かっていない。
今の私たちは結果が分かっているので、負けると分かっている愚かな戦争をしたようにとらえています。
あの当時、アメリカがはっきりと反日からエスカレートした対日戦争の姿勢を示したのが「ハル・ノート」の伝達です。
ハル・ノートとは
ハル・ノート
第一項「政策に関する相互宣言案」
1.一切ノ国家ノ領土保全及主権ノ不可侵原則
2.他ノ諸国ノ国内問題ニ対スル不関与ノ原則
3.通商上ノ機会及待遇ノ平等ヲ含ム平等原則
4.紛争ノ防止及平和的解決並ニ平和的方法及手続ニ依ル国際情勢改善ノ為メ国際協力及国際調停尊據ノ原則
(略)
第二項「合衆国政府及日本国政府の採るべき措置」
1.イギリス・中国・日本・オランダ・ソ連・タイ・アメリカ間の多辺的不可侵条約の提案
2.仏印(フランス領インドシナ) の領土主権尊重、仏印との貿易及び通商における平等待遇の確保
3.日本の支那(中国)及び仏印からの全面撤兵
4.日米がアメリカの支援する蒋介石政権(中国国民党重慶政府)以外のいかなる政府も認めない(日本が支援していた汪兆銘政権の否認)
5.英国または諸国の中国大陸における海外租界と関連権益を含む1901年北京議定書に関する治外法権の放棄について諸国の合意を得るための両国の努力
6.最恵国待遇を基礎とする通商条約再締結のための交渉の開始
7.アメリカによる日本資産の凍結を解除、日本によるアメリカ資産の凍結を解除
8.円ドル為替レート安定に関する協定締結と通貨基金の設立
9.日米が第三国との間に締結した如何なる協定も、太平洋地域における平和維持に反するものと解釈しない(日独伊三国軍事同盟の実質廃棄)
10.本協定内容の両国による推進
ひと言で表現すれば、日本は明治維新前に戻れとの内容でした。
これは、あまりにも非常識な内容であり、不可能です。
宣戦布告にも等しい。
それでは、現在はどうなのでしょうか。
戦後、日本が周辺国に軍事的圧力をかけたことがありますか?
正式には軍事力どころか軍隊も持っていないことになっているのに。
資金援助や技術協力はしました。
その見返りが竹島の占領や尖閣諸島への侵略です。
戦前は、朝鮮半島と台湾は日本領でしたが、今は違います。
敵が増えている。
反日教育が徹底して行われている朝鮮半島の2国は、明らかに敵でしょう。(日本人の心情はどうであれ、彼らはそう思っています)
中国も同じです。
教科書を読めば、一目瞭然です。(結構な値段なので、図書館で借りてもいいかも)
そして北方のロシアは、不法占拠した4島を返還するつもりは全くありません。
台湾のみ、「敵の敵は味方」理論で何とか日本寄りですが、それも日本の出方次第です。
その上に、アメリカが敵対すればどうなるのか。太平洋戦争前の再現です。
民主主義とは、王を選ぶ儀式。
長い戦後の平和な時代は終わり、荒い時代がやってきました。
民主主義とは、自分達の王を選ぶ儀式です。
(日本にはすでに天皇と呼ばれる王が存在するので、首相とは征夷大将軍なのかもしれません)
荒い時代には荒い王が選ばれるのが道理です。
かつてヒトラーやスターリンが世界をリードしたように。
アメリカ人は、荒々しい王トランプを正式な選挙で選びました。
ロシアのプーチン大統領、中国の習近平主席などに対抗するためでしょう。
時代が変化すれば、それに応じて社会体制も指導者も変化するのが当然です。
安倍首相が本日アメリカに向けて出発。11日からの日米首脳会談臨みます。
安倍晋三首相が、はたして荒々しい時代に対応できるのか。
何とか頑張って欲しいものです。