日本のメディアは、ドナルド・トランプが正式かつ民主的なアメリカの大統領選挙で選ばれたことを忘れているかのようです。
連日、欧米のリベラルなマスコミの報道をそのまま伝え、ろくでもない人間のように報道している。中には認知症であるかのように発言しています。
明らかな間違いです。
綺麗事にうんざりしているアメリカ白人層の本音を代弁しているからこそ、彼は選挙で勝利しました。
差別的な言動は、選挙前から現在に到るまで何も変わっていません。
アメリカ白人層の本音は、トランプ大統領の言葉そのままなのです。
これはヨーロッパであっても同じでしょう。
日本人は、世界の白人層を理想的な進化した人類のようにとらえています。
何故そんな勘違いをしているのか。
ひと言で言えば、彼らとの全面戦争に負けたからです。
しかも、戦争に負けた後、さらに7年間(1945年(昭和20年)9月2日から、1952年(昭和27年)4月28日)あらゆる面で統制を受けました。
- アメリカ製の憲法の強制。
- あらゆる報道機関への検閲。
- 教育制度の改変。
などを通じて、日本は悪しき国だからこそ敗北したのだとの認識をうえつけたのです。
本当は世界中から袋叩きにされ、戦争に負けただけなのですが。
歴史において戦争に勝ち負けがあるのは普通のことです。
しかし、アメリカの日本人恐怖症は深刻で、武力だけでなく精神面も解体しました。
戦争に勝利したからこそ、白人の有色人種への蔑視は変わっていません。
トランプ大統領だけが差別主義者か頭のおかしい人間のように欧米のメディアが発言するのは、自分たちの本音がわかっているからこそなのです。
必死になって差別観をおさえておかなければ、黒い闇がにじみ出してしまう。
トランプ大統領のようにはっきりした差別主義者の方がまだマシだと思われます。
この人の本音はここにあるのだと理解した上で、軽い付き合いをしておいたほうが国益にはかないます。
“shithole”「肥溜め」について
“shithole”を直訳して「くその穴」なので、けつの穴のことかと勘違いしていました。
「肥溜め」が正しい訳のようです。
英語では、放送禁止用語なみの酷い差別用語らしい。
トランプ氏の「shithole」発言、世界のメディアはどう訳したのか
2018年1月13日 7:55 発信地:パリ/フランス
【1月13日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が特定の国々を指して使用したとされる「shithole(シットホール=くその穴)」という言葉は、各方面から怒りの声を巻き起こしたのみならず、その翻訳方法をめぐって各国の報道関係者を悩ませた。
各国メディアの報道を比較すると、直接的な訳から控えめな表現、そしてあからさまなえん曲表現まで、訳語選択の幅が驚くほど広いことが分かる。
■韓国「物乞いの巣窟」
礼儀正しさで知られる日本のメディアはそろって、読者の気分を害さない表現を選んだ。NHKは「不潔な国々」を採用。英BBC放送の日本語版サイトは「肥だめ」、時事通信(Jiji Press)は「便所のような国」と表現した。
韓国メディアの多くは、同国最大の通信社である聯合(Yonhap)ニュースに倣い、「物乞いの巣窟」と伝えた。
■台湾「鳥が卵を産まない」
最も遠回しな訳語を選んだのは台湾の中央通信社(CNA)で、「鳥不生蛋国家(鳥が卵を産まない国家)」と伝えた。
セルビアのメディアも、同じく自然界から借用した現地語の慣用句を用い、「オオカミが交尾する場所」と報じた。
■ベトナム「腐った」
中には、この言葉にぴったり当てはまる表現が存在しないこと、そして発言の卑俗さから、適切な訳語選択に苦労する国もあった。
ベトナムのメディアでは、「汚い国」「ごみの国」「腐った国」など、さまざまな程度の言葉が使われている。
米国営ラジオ放送局ボイス・オブ・アメリカ(Voice of America)のタイ語放送は、「この英単語は『排せつ物の穴』と訳すことができ、彼(トランプ氏)が(これらの国を)低級と見なしていることを反映している」と解説した。
■中国「悪い国」
中国共産党の機関紙・人民日報(People's Daily)の海外版は、「燗国家(悪い国家)」と翻訳した。
一方、自国のロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領の暴言に慣れてきているフィリピンメディアは英語での報道が一般的で、フィリピン・スター(Philippine Star)紙は「shithole」という単語をそのまま見出しに使った。
■どの穴?
国によっては、トランプ氏が言ったこの単語がいったいどの「穴」を指すのかについての解釈にばらつきが出た。
ギリシャメディアは「掘込み便所」という表現を使った一方で、イタリアメディアは「尻の穴国家」と報道。オーストリアメディアは「ごみの穴」と伝えた。
フランス、スペイン、ポルトガルでは、「穴」という表現自体がなくなり、「くそ国家」と訳されている。
■ベルギー「睾丸国家」
全く違う体の部位を使った表現も登場した。ベルギーのフラマン語メディアは、現地語でよく使われる侮蔑表現を使い「睾丸国家」と翻訳した。
その他、「世界の尻」(チェコ)、「汚い穴」(ドイツ)、「豚小屋」(ルーマニア)、「臭い穴」(ロシア)という訳もあった。(c)AFP/Roland LLOYD PARRY with AFP bureaus
トランプ大統領は反省しないのが長所
トランプ大統領自身は「そんなことは言っていない」と主張しています。
間違いを簡単に認めない。彼が大勢の人から支持されるのは、こんな所にもあるようです。
トランプ氏 「自分は人種差別主義ではない」
2018年01月15日
ドナルド・トランプ米大統領が中米やアフリカの国々を「shithole」(肥溜め、直訳は「くその穴」の意味の罵倒語)と呼んだとされ、国連やアフリカ連合をはじめ多方面から非難されている問題をめぐり、トランプ氏は14日夜、初めて問題に直接言及し、「僕は人種差別主義じゃない」と記者団に話した。
フロリダ州ウェストパームビーチのトランプ国際ゴルフクラブに滞在中のトランプ氏は、ホワイトハウス記者団に対して、「僕は人種差別主義じゃない。僕ほど人種差別主義じゃない人間を、君たちが取材することなどない」と述べた。
自分の発言のせいで移民政策に関する与野党合意が困難になったのではないかと記者に質問されると、トランプ氏は、「いろいろな上院議員が僕のコメントについて何て言ったか見たか? (自分は報道内容を)言ってない」と答えた。
トランプ氏が問題発言をしたとされるのは11日。米紙ワシントン・ポストは、大統領がホワイトハウスで超党派の移民政策を上院議員たちと協議した際に、ハイチやエルサルバドル、アフリカ諸国からの移民について、「肥溜めみたいな国からなんであんなにやってくるんだ」と発言したという(訳注:「肥溜め」の原文は「shithole」で、直訳すれば「くその穴」。英語圏では公の場での使用はマナー違反とされ、複数の米紙やテレビ局が本件で初めて報道で使用した)。
報道によると、会議で民主党のリチャード・ダービン上院議員(イリノイ州選出)が自然災害や戦争、伝染病の流行に直面する国の市民に一時的な居住資格を与える制度について説明し、その多くはエルサルバドルやハイチ、ホンジュラスの出身者だと話すと、トランプ氏は「ハイチ人? これ以上ハイチ人がいるのか?」と反応した。さらに、自然災害や戦争や伝染病の被害を受けている国々より、ノルウェーのような国から移民を受け入れるべきだと話したという。10日には、ノルウェーのエルナ・ソルベルグ首相がホワイトハウスを訪問している。
大統領は12日朝、会議で自分は「厳しい」言葉を使ったが、非難されている単語は使っていないとツイートした。
さらにトランプ氏は、ハイチが貧しく問題の多い国だとは言ったものの、ハイチ人を侮辱したことはなく、ハイチ人を「追い出せ」などと言ったこともない、いずれも民主党による作り事だとツイートした。
しかしダービン上院議員は、確かにトランプ氏が「憎悪に満ちた、下劣で人種差別的な」表現を何度も繰り返したと、複数の報道機関に対して言明した。
トランプ氏は「人種差別的な発言を確かにした」 民主党議員
他方で、会議に出席していたキルステン・ニールセン国土安全保障長官や複数の共和党議員は、トランプ氏が「shithole」と言った記憶はないと発言している。しかし同席していた共和党重鎮のリンジー・グレアム上院議員は、問題発言を否定せず、「大統領の発言を受けて、私は自分の意見を本人に直接伝えた。大統領と会議出席者全員は、私が何を言い、どう思ったか承知している」とグ声明を発表した。
共和党幹部のポール・ライアン下院議長は、トランプ氏の発言は「非常に不幸」で「助けにならない」ものだと述べた。
「人種差別としか言いようがない」
アフリカ連合は12日、トランプ氏による「明らかに人種差別」な発言に対して「ショックと落胆と激怒」を表明し、謝罪を要求した。
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のルーパート・コルビル報道官はジュネーブで記者会見し、「人種差別としか言いようがない。国や大陸をひとくくりに『肥溜め』と一蹴するなど、許されない」と強い調子で非難した。
全米黒人地位向上協会(NAACP)は、大統領が「人種差別と外国人嫌悪の穴に、どんどん深く」落ちていっていると批判した。
複数の民主党議員はトランプ氏を人種差別主義と非難し、今月30日に予定される大統領の一般教書演説をボイコットする方針を示している。
(英語記事 Donald Trump denies being a racist after 'shithole' row)
ハイチの現状。全土が「レベル2」
発言対象になった、ハイチについて調べてみました。
2010年にマグニチュード7.0の大地震が起こったことは日本にも知られています。
22万人以上が死亡しました。
日本からも自衛隊が派遣され復興支援を行っていました。
現在でも国境なき医師団などが医療支援をしています。
南米の最貧国とされています。
外務省の海外安全ホームページによると、全土が「レベル2」(2018年01月18日 日本時間)とされており、これは「不要不急の渡航は止めてください」を意味します。
また、国境なき医師団のホームページには、女性に対する性暴力被害が多発していることが記されていました。(2017年07月21日)
MSFの患者の過半数が18歳未満
ハイチではあらゆる年齢層から性暴力被害の報告があり、若年の女性が最もリスクが高い。2015年5月以降にMSFの治療を受けた被害者の77%は25歳未満だった。患者全体の83%は強姦(強制性交)被害の経験があり、さらにそのうちの83%が25歳未満だった。
MSF(国境なき医師団)は、プラン・メン・ム診療所の患者の53%が18歳未満であることを特に問題視している。大多数は強姦やその他の性的虐待を受けていた。18歳未満の比率の高さが、未成年者への性暴力の防止策が喫緊の課題であることを裏付けている。
MSFの治療を受けた未成年者に調査したところ、80%は加害者との面識があった。大半は加害者と家族ぐるみの交流があった。一方、自分の家族から性暴力を受けた被害者の割合も11%を占めた。診療所に来院した未成年者の20%が、以前にも被害を受けていた。
貧困国においてレイプは必ずと言っていいほど多発します。
しかし、知人の女性や自分の家族をレイプすることが当然のように起こっている現状は、あまりに酷い。
女性を暴行するのが普通になっている日常は、国としての未来を自ら破壊しているようなものです。
こればかりは他人の支援だけではどうにもならない。
同じ地震国の日本人として、被災者の国を「肥溜め」とは呼べませんが、快適で安全な国とはいい難いようです。