映画『グリーンブック』文句なしに心に響く作品。しかし、現実は?

あらすじ

冒頭に「事実に基づいた話」のテロップが出るが、映画的にかなり脚色してある。

1960年代の米国が舞台。

イタリア系の白人トニー・バレロンガと黒人ピアニストドン・シャーリーの運転手兼ボディガードとして南部州をコンサートツアーする。

粗野でまともな文章も書けないトニーとインテリで洗練されたドン・シャーリーは衝突を繰り返しながらも、やがて信頼関係を持つようになる。

題名の「グリーンブック」とは黒人用の旅行案内である。

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当時黒人は、白人と同じ宿やレストランに入ることが困難(ある意味命がけ)だったのだ。

これは良作としか言いようがないが

アメリカ映画は、差別問題を描かせるとこんな良作を作る。

人種差別という重い現実を描写しながら、二人の男のかけあいに思わず笑ってしまいます。

ただ、素晴らしい作品を制作できるのに現実の差別問題は映画のようには解決しないようです。

差別は人類の宿痾なのでしょうか。

トランプ大統領が出現した理由

個人的には、今米国で行われている黒人デモには賛成も反対もするつもりはありません(他人の国の話ですし)。

結果的に暴動を起こして何の関係のない商店から略奪する、街を破壊するのは正直言って、逆効果ではないかとも思っています。

左翼が犯罪を差別が要因であると擁護すればするほど、また被差別者を利用した運動をし暴れれば暴れるほど、うんざりするのは普通の米国人だけではないでしょう。日本人でもそう感じます。

 

トランプが大統領に選ばれた原因を忘れたのでしょうか。

行きすぎたポリティカル・コレクトネス(政治的正義)が米国人の息をつまらせて、その結果、隠れトランプ支持者を生んだのです。

大統領選の討論会は米国の縮図

ところで、トランプ大統領とバイデン候補との討論はケッサクでした。

日本の国会でも、たまにはあんな罵倒合戦をしてほしいものです。

 

米国人のインテリ層は「こんな人が大統領で恥ずかしい」などと言っているようですが、日本人から言わせれば、あれこそが現実の米国の姿です。

 

それを否定するのは米国を築いた人への冒涜であり、自ら自身の拒絶です。

米国には争いと混沌こそが似合う。

www.bloomberg.co.jp

トランプ氏とバイデン氏が非難の応酬、司会者もお手上げ-討論会

2020年9月30日 10:43 JST 更新日時 2020年9月30日 17:47 JST

バイデン氏、トランプ氏を「愚か者」と呼び「黙れ」と発言

バイデン氏が大統領なら数百万人のコロナ死者出ていたとトランプ氏

 

11月3日の米大統領選に向け、共和党候補のトランプ米大統領と民主党候補のバイデン前副大統領による最初のテレビ討論会が29日夜(日本時間30日午前)、オハイオ州クリーブランドで行われた。

  両候補はヘルスケアや経済政策などを巡り激しく言い争い、司会を務めるFOXニュースのクリス・ウォレス氏も手に負えない場面が多かった。バイデン氏は自分が回答している時に話し始めるトランプ氏を繰り返し「愚か者」と呼び、「黙れ」と発言。さらに、人種問題に関する政府研修をやめるよう命じたことを釈明したトランプ氏を「人種差別主義者」と呼び、「過去最悪の米大統領」と断じた。

  トランプ陣営は討論会後の声明で、この日の混乱が戦略通りだったことを示唆。「仕切ったのはトランプ大統領。バイデン氏は弱い」とし、トランプ氏が「大統領選の歴史上、最も素晴らしい討論のパフォーマンス」を披露したとの認識を示した。

  トランプ氏は11月の大統領選の結果を受け入れるか問われると、明確に拒否。「公正な選挙なら100%賛成するが、何万票も操作されるなら、受け入れられない」と述べた。同氏はバイデン氏の知力に関して暴言を吐いたほか、同氏の息子の海外ビジネスを巡る疑惑にも言及した。

  討論の冒頭、トランプ大統領は死去したルース・ベイダー・ギンズバーグ最高裁判事の後任としてエイミー・コニー・バレット氏を指名したことについて、約4年前に「われわれが選挙で勝利した」と述べ、自分にその権利があると主張。これに対してバイデン氏は、バレット氏の指名はオバマケアの廃止を狙ったものだと反論。トランプ氏とバレット氏がオバマケア廃止を望んでおり、廃止すれば2000万人が保険を失うだろうと指摘した。