メキシコからの不法難民の問題でトランプ大統領が叩かれていました。
ところが、さらに南のホンジュラスからメキシコに、数千人規模の難民が押し寄せています。
SNSを使って呼びかけをして集まったのです。
メキシコの難民への対応は?
メキシコはどうするのでしょうか。
米国が壁を作ると主張した時には、反対していました。
しかし、自分たちが同じ状況におかれると、国連に支援を要請しています。
つまり、問題ある難民は強制送還するのを手伝ってほしいのです。
トランプ大統領と同じ主張ですな。
「メキシコのロペスオブラドール次期大統領は、中米諸国の経済振興が住民流出の抑制につながるとトランプ氏に訴え、協力を求めている」
そうです。
壁を作るなとか、中南米に援助せよ(金をよこせ)とか。
やはり米国頼みなのでしょうか。
中米ホンジュラスから移民・難民の集団、犯罪組織を逃れ北上
米国、メキシコは対応に苦慮北米 中南米
2018/10/19 15:47日本経済新聞 電子版
【ケレタロ(メキシコ中部)=丸山修一、ワシントン=鳳山太成】中米ホンジュラスから米国へ向け、数千人規模の移民や難民の集団が北上している。大半がホンジュラスの隣国グアテマラに入り、先頭にあたる人々はメキシコとの国境付近に到達した。貧しさに加え、麻薬や人身売買に携わる犯罪組織の被害が一般にも及び、職と安全を求め母国を脱出しようとしているもようだ。
集団が動き出したのは13日。インターネットの交流サイト(SNS)などを通じ、米国を最終の目的地として一緒に行動しようという呼び掛けが広まり、ホンジュラス北部のサンペドロスラのバスターミナルに100人程度が集まった。北を目指して移動する過程で参加する人々が徐々に増えた。徒歩のほか、支援者が提供するバスやトラックも利用している。
途中で数百人が北上を断念して帰国したが、18日には新たにホンジュラスを出発した移民や難民の集団が確認された。
ホンジュラスは人口約930万人の小国で、農業や繊維関連を除き目立った産業がない。貧困率は約30%に達すると米中央情報局(CIA)は推定する。一方、犯罪組織が地下経済を形成しており、武装して特定地域を実質的に支配するケースもある。麻薬、賭博、売春、人身売買を通じて一般の生活を侵食。十分な教育を受けられず、生活のため犯罪組織に加わる若者も少なくない。
今回のような集団での移動は目立つが、ホンジュラスからメキシコを経由して米国を目指す移民や難民は珍しくない。8月末にホンジュラスから家族とともに北上してきた40代女性はグアテマラと国境を接するメキシコ南東部チアパス州で日本経済新聞記者に「犯罪組織に脅迫され、命の危険を感じている。子供のためにも安全な場所を探したい」と話した。
メキシコ政府も対策に乗り出した。18日には国連に問題解決のための支援を要請。グアテマラとの国境近辺には多数の警備スタッフを送った。
トランプ米大統領は同日、メキシコが中米からの移民流入を抑えることができなければ米軍を派遣し、メキシコとの国境を閉鎖すると警告した。
メキシコの外務省などはパスポート(旅券)やビザ(査証)がなく、難民申請もしない人々は入国しても強制送還すると警告している。だが、コントロールしきれないほど多くの移民や難民が違法に流れ込んだ場合、実際にどんな措置を取れるのか明らかでない。
12月に就任するメキシコのロペスオブラドール次期大統領は、中米諸国の経済振興が住民流出の抑制につながるとトランプ氏に訴え、協力を求めている。