やや涼しくなった。
今年の暑さは暴力的だった。自宅にいる間は、エアコンをかけっぱなしだ。
さすがに、先月の電気代が、例年より3割増しになり驚く。
広島では町が山中にあったためか、エアコンが家には無かったし、朝晩は窓を開けて寝ると、寒くて目が覚めた。
今はかなり暑くなったらしい。
夏といえば楽しい思い出が多いが、9月に想う夏は寂しい。
とりわけ、小中校生時代の夏休みは、
永遠に休みが続けばとの熱望と、現実に夏休みの宿題を仕上げなければならない切迫感とが入り混じり、憂愁の念に絶えない。
私の記憶では、小中校と、まともに夏休みの宿題をした覚えがない。
嫁に言うと「忘れているだけやわ」と笑われるのだが、本当に記憶が無いのだ。
多分、3分の1ぐらいしかやっていなかったのでは。
宿題をしないと当然、先生に怒られる。
当時の先生は、結構、腕力を振るって怒る教師が多かった。
ただし、嫌いではなかったし、今でも結構評価している。
腕力を振るうが、非常に熱心で、放課後になっても生徒の指導のため、残っていたから。
話を戻す。
夏休みの宿題をせずに怒られることだ。
私は、宿題をするよりも、ノープランで遊び、その結果怒られることを選択した。
理屈で考えれば、おかしいのだが、心情的には理解できる。
自分の主義を貫き通したかったのだろう。
もし、来世にでも政治家になれたら、こんな公約をしたい。
「夏休みは宿題を禁止すべき」と。
フランスでは子供にも2ヶ月間バカンスがあって、宿題も無いらしい。
最高だ。
(世界の話題)フランス 夏のバカンスは学校の宿題なし
フランスの一般的な小学生の夏休みはたっぷり2カ月ある。中学生、高校生だと早々に6月の終わりから2カ月以上の休みに入る。この長い休みの間、学校の宿題というものは一切ない。優秀なフランス人の姪御(めいご)に聞いてみた。「あなたなら、休暇中でも少しは勉強していたんじゃない?」「えっ、夏休みの間に勉強? したことないわ」と、彼女は断言した。
休みの間は学校のことは一切考えないのがフランス流。
フランスのバカンス事情を引用したが、
本音を言うと、私は、あまりフランスが好きではない。
第2次世界大戦初期にあっさりと降伏して、
アドルフ・ヒトラーに「わざわざ、戦争する必要が無かったな」と言わしめた国だ。
その後、ナチス・ドイツに加担して、ユダヤ人(もちろんフランス人である。ユダヤ系フランス人)を迫害した。
嫌々ではない。喜んで協力したのだ。
元々、反ユダヤ主義が根深いのだ。
そして何よりも許せないのは、ろくに戦争もしないで降伏したくせに、いつの間にか戦勝国になっていることだ。
それでも、フランスのバカンスには憧れるなー。
また、夏休み明けの、9月に子供の自殺者が増加するとの情報もある。
子供に「駆け込み寺」を=夏休み明け、自殺急増備え-各地のフリースクール開放
夏休み明けの子供の自殺を防ごうと、メッセージ動画について話し合うフリースクール「東京シューレ」のメンバーら。右端が寺村恵理加さん=2日午後、東京都北区
子供の自殺が急増する夏休み明けを前に、不登校の児童・生徒らが学ぶ各地のフリースクールが、命を絶とうとする子の「駆け込み寺」として施設を無料開放する動きが広がっている。
政府の2015年版自殺対策白書によると、1972~2013年に自殺した18歳以下の子供は計1万8048人。多くの学校で2学期が始まる9月1日が計131人と突出しており、平均の約3倍に上る。同2日と8月31日もそれぞれ計94人、計92人に達した。青森県では今月、2学期が始まる3日前に中学1年の男子生徒(12)が自殺した。
約90団体が加盟するNPO法人「フリースクール全国ネットワーク」(東京都)の中村尊さん(49)は「始業式の日に学校へ行けず、親に休みたいと言えないまま登校途中に命を絶つ子もいるのでは」と指摘する。
こうした子供に居場所を提供する動きもあり、昨年8月には鎌倉市図書館(神奈川県)がツイッターで、「学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい」と呼び掛け、話題となった。
中村さんはこのツイッターをきっかけに、駆け込み寺としてフリースクールの活用を発案。加盟団体に施設の無料開放と、過去に自殺を考えて思いとどまった人らのメッセージを伝える動画の制作を呼び掛けた。
都内などで3カ所のフリースクールを運営する「東京シューレ」は、今月29日から施設を無料開放することを決めた。訪れた子供にはスタッフが話を聞くなど心のケアに努める。
2日には高等部に通う寺村恵理加さん(17)ら8人が集まり、動画の内容を検討。「学校に行きたくないと思うのはおかしくない」「我慢しないで助けを求めて」。自らの過去を振り返り、真剣にメッセージを考えた。
全国ネットによると福島市や兵庫県姫路市、長崎市など十数カ所のフリースクールでも同様の取り組みを行う予定という。
鎌倉市図書館のツイッターはネット上で大きな反響を呼び、電話や手紙などでも50件以上の意見が寄せられた。館長の菊池隆さん(54)は「行き場のない人の居場所になると知ってもらえた。死ぬくらいならいつでも来てほしい」と話した。
良い時代になったものだ。
「学校に行きたくないと思うのはおかしくない」とか言われたら、喜んで行かなかっただろう。
「学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい」と言われたら、ずっと図書館にいただろう。
自殺しかけた子供のひとりとして感動する。
ただし、時代が違うから、あの当時は、あれで良かったのかも。
何とか生きているし。
自殺しかけた時、具体的な理由は特に無かった。もちろん宿題はしていなかったが。
子供の頃は、何となく自殺したくなったりするものだ。
多分、学校へ通って型にはめられるのが、死にたくなるほど嫌だったのだろう。
こればかりは性格なので仕方がないことだ。