自分の会社に、盗賊から財産を盗み皆殺しにした男の名をつける神経には驚きます。
日本人には真似できません。
アリババ集団の会長、馬雲(ジャック・マー)にも笑うに笑えない話があります。
自らの会社が販売している商品はコピーであると公式に認めてしまったのです。
「中国で作られるコピー商品は本物に負けない品質だ。しかも本物より安い」──これは中国の電子商取引(EC)最大手のアリババ集団の馬雲(ジャック・マー)会長の発言だが、これに対して、欧米のメディアやブランド業界から怒りのメッセージが多数寄せられている。
ただでさえ、アリババはネット通販でコピー商品を売りまくっているとの批判が後を絶たないところに、創業者でカリスマ的な経営者である馬氏がその批判を認めるような発言をしてしまったからだ。
アリババの名前は伊達ではありません。
『アリババと40人の盗賊』はひどい話
少年時代に読んだ時にも感じました。そして大人になって読み返して更にその感を強くしました。
これでハッピーエンドであることが許されるのか。
あらすじ
昔、ペルシャの国に、貧乏だが真面目で働き者のアリババという男がいた。ある日のこと、アリババがロバを連れて近くの山へ行き、薪を集めていると、40人の盗賊の一団が奪った財宝を洞穴の中に隠しているのを偶然目撃した。盗賊の頭領が「おいシムシム、お前の門を開けろ!」(「シムシム」は胡麻の意味)という呪文を唱えると、洞穴の入口をふさぐ岩の扉が開き、盗賊たちが洞穴の中に入ると自動的に岩の扉が閉まる。しばらくすると再び岩の扉が開き、盗賊たちが外に出て来た後、扉は再び閉まった。その一部始終を木の陰に隠れて見ていたアリババは、盗賊たちが立ち去るのを待って自分も洞穴の中に入り、手近な場所に置いてあった金貨の袋をロバの背中に積めるだけ積んで家へ持ち帰った。
かくして大金持ちになったアリババは、このことを妻以外の者には秘密にしていたが、不運にも元から金持ちの兄・カシムに知られてしまった。強欲でねたみ深い性格のカシムは自身も一攫千金を狙い、金貨を手に入れた経緯と洞穴の扉を開けるための呪文をアリババから無理やり聞き出し、自分も財宝を狙って洞穴に忍び込んだ。ところが、洞穴の中の財宝に夢中になり過ぎて、扉を再び開ける呪文を忘れてしまい、洞穴から出られなくなったところを、戻って来た盗賊たちに見付かり、カシムはバラバラに切り刻まれて惨殺されてしまった。
カシムがいつまでも帰って来ないのを心配したアリババは、翌日になって洞穴へ向かい、盗賊たちの手でバラバラにされたカシムの死体を発見した。驚いたアリババは、カシムの死体を袋に入れ、ロバの背中に乗せて密かに持ち帰り、カシムの家に仕えていた若くて聡明な女奴隷のモルジアナと相談の末、遠くの町から仕立屋の老人を呼んで、死体を元通りの形に縫い合わせてもらい、表向きはカシムが病死したことにして、内密に葬儀をすませた。その後はカシムの家と財産もアリババの物になり、アリババはカシムの一人息子を養子にして、この上もなく恵まれた身分の男になった。
一方、洞穴の中から金貨の袋と死体が持ち去られたことに気付いた盗賊たちは、死んだ男の他にも仲間がいると考えて、すぐに捜査を始め、死体を縫い合わせた老人を見付けて、情報を聞き出すことに成功した。そして、老人の協力でアリババの家(元・カシムの家)を見付けた盗賊たちは、頭領が20頭のロバを連れた旅の油商人に変装し、ロバの背中に2つずつ積んだ油容器の中に39人の手下たちが隠れ、アリババの家に一夜の宿を求めて泊めてもらう作戦で家の中に入り込み、家の人々が寝静まるのを待ってアリババを殺そうと企てたが、庭に運び込まれた油容器の中身が盗賊たちと気付いたモルジアナは、1つだけ本物の油が入っている容器を探し当てると、急いでその油を台所へ運び込み、大鍋に入れて沸騰させ、煮えたぎった油を全ての容器に注ぎ込んで、中に隠れている盗賊たちを一人残らず殺した。そうとも知らず夜中に寝床から起き上がり、仕事に取りかかるために手下たちを呼ぼうとした頭領は、容器の中をのぞき込んで手下たちの全滅を知ると、驚いて単身アリババの家から逃げ去った。
しばらくの後、盗賊の頭領は偽名を使って今度は宝石商人になりすまし、カシムの息子が経営する商店の近所に住み着いて、カシムの息子と親しくなり、アリババの家に客人として招かれた。頭領は服の中に隠し持った短剣でアリババを殺すつもりだったが、またしても客人の正体を見抜いたモルジアナは、余興として客人に舞踊を披露すると言い、彼女も短剣を持って踊りながら隙を見て頭領を刺し殺し、アリババ達に客人の正体を晒した。
かくして40人の盗賊たちは、聡明なモルジアナの機転により全員返り討ちにされた。この功績によって、モルジアナは奴隷の身分から一躍カシムの息子の妻になり、洞穴の中に残っていた莫大な財宝は国中の貧しい人たちに分け与えられて、アリババの家は末永く栄えた。
相手が盗賊ならば、何人殺そうが財産を盗もうが構わない。
アリババの愛人である女奴隷モルジアナが39人の盗賊に沸騰した油を浴びせかけて殺害する場面は、残虐な行為に酔っている美しいモルジアナの顔が、子供心に恐ろしく浮かびました。
さすがにイスラム世界の物語だと感心します。
(ただし、Wikipediaでは18世紀のフランスの学者ガランによる創作の可能性もあるとしています。真相はまだわかっていないようです。フランス人の創作ならばフランス流の価値観なのかもしれません)
ライブドアニュースでは、アリババの批判記事削除
アリババについて調べてみても、提供社の都合により削除されています。
日本のネット上でも、都合の悪いことは削除されるようです。
ソフトバンクの孫正義社長が、アリババに2000万ドル(約20億円)投資していることも関係があるのでしょう。
偽物であふれかえる中国のEC大手アリババ 難民用ゴムボートまで出品
2017年8月20日 9時55分
提供社の都合により、削除されました。
ソフトバンクの孫正義(そんまさよし)はアリババ創業直後に2000万ドルを投資し、アメリカでの上場でソフトバンクは8兆円近い含み益を得た。