世界中の国々では、表面の外交以外の裏工作があります。
はっきりと諜報に使われている手法が「ハニートラップ」です。
海外で働く、外交関係者、報道関係者、ビジネスマンなどを狙って罠をかけます。
長期間、単身で他国に赴任している人は、そのほとんどが男性です。
妻や恋人から離れて、何年も外国で生活している彼らは、女性に対してほとんど無防備になります。表面的には理性で抑えていても、下半身の衝動には抗えません。
そんな状態の時、突然目の前に、自分の好みの女性が現れる。しかも優しく、外国人であるのに話が合う。
肉体的に深い関係になっても彼女の性格は変わらず優しく好ましいまま。
運命的な出会いと思い込んだ男は、すっかり心を許してしまい仕事に関する話をしてしまう。
これが「ハニートラップ」なのです。
自分の好みの女性が目の前に現れたのは、その男の好みを知り尽くした女性を当局が作り上げて、登場させた結果です。
そして、彼女が男と話が合うのは、あらかじめ詳しい情報を持っているから当然です。
中国は、ハニートラップが得意な国と言ってもいいでしょう。
総理大臣まで罠にかけてしまったのですから。
橋本元首相、新聞記者ら 中国ハニートラップにハマった人々
2014.08.26 07:00ハニートラップは古来、中国の情報工作の一つ。女性工作員が男性を籠絡して機密情報を得る、または弱みを握って揺さぶる策謀だ。対象は政治家、官僚など多岐に渡る。
有名なのは、橋本龍太郎元首相を籠絡した中国人女性通訳のケースだ。1996年、橋本氏に、中国政府関係者を夫に持ち駐日中国大使館への勤務経験もある中国人女性との親密な関係が発覚した。
後に、この女性は北京市公安局の情報工作員だったことが判明。橋本氏と交流を持ちながら、中国へのODA増額などの働きかけを行なっていた疑いがある。
2人の出会いは1970年代末、ホテルニューオータニのロビー。女性は橋本氏の前で、白いハンドバッグを落とし、それを拾ってもらう。橋本氏は、突如現われた女性の美貌に心を躍らせるが、あらかじめ仕組まれた工作の可能性が高い。
2004年、上海総領事館員も巧妙な罠に嵌まってしまった。上海のナイトクラブで働くホステスと交際していた領事館員は、このホステスとの交際などをネタに中国公安の「協力者」になることを迫られる。中国公安は、領事館員が暗号電文を送受信する立場であることを既に知っていた。
思い悩んだ領事館員は、領事館内の宿直室で自ら首を吊る。遺書にはこう綴られる。
<日本を売らない限り私は出国できそうにありませんので、この道を選びました>
日頃、中国共産党を取材する立場のジャーナリストにもハニートラップの毒牙が及ぶ。
昨年7月、大手全国紙で数多のスクープを飛ばしていたエース特派員とテレビ局の中国人スタッフの「禁断不倫」が週刊誌によって報じられた。
記者は中国人女性と仕事で知り合う。その後、取材現場で顔を合わすうちに恋愛に発展していくのだが、これを“男の火遊び”と軽視することはできない。記者は、中国人女性を支局内に連れ込み、取材情報が集積されたパソコン端末を使用させていたと記事には綴られている。
昨今、その大手紙は中国共産党の暗部を執拗に報じている。それらの情報源を割り出したい当局にとっては、新聞社の内部情報は何としてでも手に入れたいものだ。ちなみに、この女性は中国軍幹部の娘だという。
狙われるのは民間のビジネスマンも同様だ。例えば国家間のプロジェクトに関わる財界人などは、ハニートラップの格好の対象になろう。
「中国進出メーカーの駐在員もハニートラップの被害者となることがある。ある現地支社長は、愛人兼秘書に若い中国人女性を雇い、奥さんの監視を逃れて、“我が世の春”を謳歌していた。この中国人女性に関係を家族や会社にばらすと脅迫され、多額の金銭を支払ったと聞きました」(大手メーカー・中国駐在員)
心を許したが最後。中国人の策謀はしたたかで恐ろしい。
※SAPIO2014年9月号
河野太郎外務大臣にハニートラップか?
河野外相がTwitterに女性との2ショット写真を上げました。
2人とも満面の笑みです。相手は中国外務省の華春瑩副報道局長です。
こんなに堂々とハニートラップかと驚きました。
しかし、単なるサービスショットのようです。
だって、どう見てもおっさん2人の2ショットです。
けれども、人の好みはわかりませんから、何とも言いようがありません。
中国騒然。河野太郎外相、中国外務省の「あの人」とあま?い2ショット
現地メディアも「素敵な笑顔!」と好意的ハフポスト日本版編集部
河野太郎外相が1月29日、Twitter上で中国外務省の華春瑩(かしゅんえい)副報道局長とのツーショット写真を公開し、話題になっている。
河野外相は27日、28日まで中国・北京を訪問。李克強首相や王毅外相との会談に臨み、日中間の関係改善や北朝鮮情勢などで意見を交わした。
公開されたツーショット写真は、この日程のどこかで撮影されたものと思われる。
華氏といえば、記者会見ではいつも厳しい表情で中国政府の見解を伝えることで知られている。
ところが、今回公開された河野外相とのツーショットでは、普段の硬い表情とはうって変わって、チャーミングな笑顔だ。尖閣諸島など東シナ海情勢をめぐり対立が続く中で、今後の日中間の「雪解け」を感じさせるような一枚だ。
河野外相は「With a famous Chinese lady! (中国の有名な女性と)」と、写真を紹介。現地メディアは「日本の外相、華春瑩氏と微笑みの自撮りを公開」「素敵な笑顔!」などと、好意的に報じている。
華氏をめぐっては、2017年12月の記者会見で上野動物園のパンダ「香香」(シャンシャン)と日本の外務省の杉山(ShanShan)事務次官を勘違いした際、珍しく笑顔を見せたことで話題に。この時は中国でも「笑顔が温かい」「かわいい」など、好意的な意見があがった。
華氏は29日、記者会見で河野外相の訪中について言及した。
「人民網」によると、華氏は「現在中日関係は正念場にあり、積極的な進展があると同時に、少なからぬ妨害や阻害にも直面している」「日本側が中国側と共に努力し、同じ方向に向かい、両国関係を早期に正常で健全な発展の道に戻す後押しをすることを希望する」と述べた。