今日の中国38 ネット上では「九不発」規制あり

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中国の言論状況は徹底して管理されています。

NHKの番組ですら突然停止されて真っ黒な画面になることがよくあります。

日本人からすると相当に中国寄りな報道をしているのですが、それでも共産党には不都合な内容なのでしょう。

もちろん Facebook、Twitter、YouTubeなどは、中国で完全に封鎖されており、アクセスできません。

 

当局はネットに対してはかなりの警戒心を抱いているようで、昨年11月からネットに「九不発」と呼ばれる規制をかけています。

「九不発」とは「9項目の発信禁止」を意味します。

具体的には、

  1. 政治的に敏感な話題
  2. デマ
  3. いわゆる内部資料
  4. ポルノ、薬物、爆発物
  5. 香港・マカオ・台湾に関する当局が未発表のニュース
  6. 軍事資料
  7. 国家機密に関する文書
  8. 情報源が不明で偽造の疑いのある警察を侮辱するミニ動画
  9. その他関連する法律に違反する情報

の9項目です。

こんなに規制されては、ネット上で見るものがなくなってしまう。

1番目の「政治的に敏感な話題」や9番目の「その他関連する法律に違反する情報」に到っては、取り締まる側のさじ加減でどんな事でも逮捕理由になる恐ろしい規制です。

 

4番目の「ポルノ、薬物、爆発物」は、別件逮捕のための規制です。ネットを利用している人は、必ずエロ画像のひとつや二つは持っているので、逮捕しておいてから探せばよいのです。

ネットでポルノ画像も見られない国は、ある意味不健全なのです。