メキシコのミチョアカン州にある、オカンポ町の警察官全員が逮捕されました。
反麻薬カルテルの公約をかかげた、フェルナンド・アンゲレス・フアレス議員を銃殺した容疑によるものです。
主犯のオスカル・ゴンザレス・ガルシア公安部長を逮捕する際、地元の警察官全員が妨害したために連邦警察が出動し、全員逮捕されることになったのです。
町ぐるみの犯罪というよりは、町全体が犯罪組織に乗っ取られているのです。
連邦警察よりも犯罪組織のほうが怖いということです。
(麻薬カルテルに)反抗すれば確実に殺害されるので、政府に逮捕されることを選んだのでしょう。
日本人的な感覚では、もう滅茶苦茶です。まともな国家としての体をなしていません。
2018-6-25
地元の警察官を全員逮捕、政治家殺人めぐり メキシコ
メキシコ西部ミチョアカン州の町オカンポで24日、議会選の立候補者の殺人事件に関与した容疑で、この町の警察官全員が逮捕された。
フェルナンド・アンゲレス・フアレス氏(64)は21日、私有地内で何者かに銃殺された。
メキシコでは7月1日の総選挙を前に、100人以上の政治家が殺されている。フアレス氏は、ミチョアカン州で過去1週間に殺された3人目の政治家だった。
メキシコの連邦警察はこの殺人事件に絡み、オカンポの警察官27人と地元の公安官を拘束した。
「汚職に耐えられなかった」
アンゲレス氏は実業家で、政界での経験はほとんどなかった。当初は無所属で立候補するとみられていたが、後に中道左派の民主革命党(PRD)に所属した。
アンゲレス氏の近しい友人、ミゲル・マラゴンさんは現地紙エル・ウニベルサルに「彼は多くの貧困、不平等、そして汚職を見るのに耐えられず、立候補を決意した」と話した。
事件後、検察当局はオカンポのオスカル・ゴンザレス・ガルシア公安部長が関与していたと非難した。
当局が23日にゴンザレス氏を逮捕するためにこの町を訪れたところ、地元の警察官に阻止された。
そのため、翌24日朝に増援部隊と共に帰還し、警察官全員とゴンザレス氏を逮捕した。
警察官らは手錠をはめられ、尋問のため州都モレリアに移送された。
検察側は、ゴンザレス氏と警察官らが、州内の組織犯罪グループとつながりがあると非難している。
メキシコでは7月1日に大統領選と上下両院の議会選が行われるほか、州や市町村レベルの3000以上の公職で選挙が実施される。
(英語記事 Mexican town's entire police force held)
“不法”移民の増加は犯罪者も増やす
不法移民問題では、トランプ大統領が一方的に非難されていますが、メキシコ政府には責任は無いのでしょうか。
メキシコ政府も何らかの対策をすべきなのです。
2016年、トランプ大統領になって以降、移民は大幅に減少しました。
しかし、今年に入って“不法”移民は倍増しています。
“不法”移民については日本人も他人事ではありません。
合法的に入国してきた移民は、違法な職業に就くことはありません。
けれども、不法に入国してきた場合、まともな職を得ることができないのです。
保証人も履歴も自らを証明するものがないのですから当然です。
日本のマスコミはその意味がよくわかっていないようです。