女性議員の割合が153位の日本。しかし、女性の幸福につながっているのか?

3月14日のNHK『これでわかった!世界のいま』をみる。

世界の議会における女性の割合が日本は153位だとか。

f:id:ha-kurehanosatosi:20210324101540p:plain番組では、日本の女性が虐げられている証拠のように表現されていました。

しかし、上位順位の国々を見ると女性が幸福な国は少ない。

この順位に意味があるとは思えません。

www.globalnote.jp

上位30位まで以下、引用しました

<2021年>
順位 国名 単位:%  
1 ルワンダ
55.70
 
2 キューバ
53.40
 
3 アラブ首長国連邦
50.00
 
4 メキシコ
48.40
 
4 ニカラグア
48.40
 
6 ニュージーランド
48.30
 
7 ボリビア
48.20
 
8 スウェーデン
47.00
 
9 アンドラ
46.40
 
10 フィンランド
46.00
 
11 コスタリカ
45.60
 
12 南アフリカ
45.30
 
13 ノルウェー
44.40
 
14 セネガル
43.00
 
15 ベルギー
42.90
 
16 スペイン
42.60
 
17 モザンビーク
42.40
 
18 アルゼンチン
41.90
 
19 オーストリア
40.60
 
20 ポルトガル
40.00
 
21 デンマーク
39.70
 
21 アイスランド
39.70
 
23 エクアドル
39.40
 
24 北マケドニア
39.20
 
24 セルビア
39.20
 
26 スイス
39.00
 
27 ブルンジ
38.90
 
28 東ティモール
38.50
 
29 オーストラリア
37.90
 
30 フランス
37.70

この順位に何らかの価値があるでしょうか。

中南米のマフィアに支配されている犯罪まみれの国家や内戦状態のアフリカの国々と北欧の高福祉国家がごちゃまぜです。

 

しかも、日本の153位前後をみてみると、北朝鮮が135位です。

北朝鮮より下って……。日本女性はあの国より不幸なのでしょうか。

日本よりひとつ下154位のコンゴ民主共和国にいたっては「女性の地獄」と呼ばれるほどレイプや人身売買が普通に行われている国です。あまりの酷さに、ヒラリー・クリントンが激怒していたとの報道もあります。

www.msf.or.jp

また、日本と同じ先進国で女性が政治の世界で活躍している、英国でも54位であり、米国は72位です。さほど多くないことがわかります。

 

1位のルワンダは、議員はいるけれど実際はポール・カガメ大統領の独裁国家です。

ただし、独裁だからといっても悪いと一概に言えない。

今のところ、カガメ大統領以外にルワンダのフツ族とツチ族の両者によるジェノサイドの再発を止める者はいないのです。

ユーゴスラビアのチトー大統領みたいな人物なのです。

 

映画『ホテルルワンダ』の作者ポール・ルセサバギナ氏も亡命先のベルギーで逮捕され、ルワンダに連れ戻されました。カガメ大統領を批判して逮捕されたのです。

www.bbc.com

優秀な女性議員はどんどん誕生して欲しいのですが、無理矢理に割合だけ「世界基準」に合わせることには疑問しか感じません。